this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
あなたのそばに蕎麦屋すすきのーすすきのー
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
…
17
つぎへ >>
そこに立っていたのは、英国風の美女。
右手に抱えた詩集が愛らしい。
銀の髪に、左右で色の違う目が神秘的なムードを醸し出している。
年のころは皆と変わらないが、立ち振る舞い、挙措には高貴さがあった。
気の強そうな面差しも相まって、英国貴族の淑女といった風情だった。
少女ーー
フィーナ・シレンツィオ
は悠然とあたりを見回し、そして五月に問うた。
「イケる?」
「あ……はい。あなたのそばに蕎麦屋すすきのー」
慌てて案内する五月。
「蕎麦か……ふふ、楽しみだぜ」メニューを手に取る少女。「日本来てから、日本らしいモン食ってねぇからな」
外見とは裏腹の、伝法なしゃべりっぷりに、一同はあっけにとられる。
深窓の令嬢が、とんでもない粗野な口ぶりでしゃべっている。
ものすごい光景だった。
だが、本人はいい人らしい。メニューを見たまま「どうすっかな……」と首をひねっている。
「蕎麦は初めてか?」修が歩み寄る。
サンキュ、とフィーナ。
「えーっと、ちっと肌寒くなってきてるし、あったかいのが食いてえってのもあるけど……
こー、蒸篭にのってるのも、憧れるんだよな……」 瞳をキラキラさせるフィーナ。「風情っての? そういうのがありそうだし」
「詳しいな」
「本で見たんだ」うなずくフィーナ。「知識としちゃ知ってるけど、実際に食ったことなかったしな。
……スープ、こっちだと汁に、麺をちょくちょくつけて食うのも面白そうだ」
日本食に好奇心をあふれさせるフィーナ。
イギリスには、蕎麦はほとんど手に入らない。ここまで食の国際化が進んでも、蕎麦をイギリスで食するのは至難の業だ。
留学生としてやってき彼女。期待を膨らませ、外食の機会によさげな場所を見つけて、勇んで入っていった。
「天麩羅ってのも頼みたいな……」
「ここの天麩羅は絶品だ。日本を知ってもらうのに、最高の機会だな」
修の太鼓判に、彼女はうなずく。「よし! んじゃ今回は、暖かい蕎麦でいこう! 蒸篭の蕎麦は、また今度」
「お決まりになりましたか?」五月が笑顔で尋ねる。
「おう! 店員さん! この天麩羅蕎麦っての、一つ頼むぜ!」
いつの間にかセレッソも混じっての、フィーナ日本食初体験である。
「イケルな……」フィーナの言葉に、五月が笑顔を作る。
食文化は違えど、技術の粋を凝らした料理というのは、人の心を打つ。
教養の深い彼女は、それを味わう素地を十分持っていた。
「初めての日本食が『すすきの』って、とってもラッキーヨ!」セレッソが笑う。
「箸は、慣れないのか?」フィーナの箸を見て、修が尋ねる。
食事を終えた彼女は、手を掲げて見せた。
確かに箸の扱いは、妙ではないが、多少ぎこちない。
テーブルマナーに精通した彼女だが、ナイフやフォークなどの荘重さと、箸では勝手が違うようだ。
「ペンを持つようにして、そこに一本加えるように……」
「こうか? ううむ、難物だぜ……」
食事が終わり、セレッソのパウンドケーキが切り分けられる。
店主が、古くなったお手玉と小皿を二つ持ってくる。
お手玉から小豆を取り出し、片方の小皿に入れる。
「箸の練習法としては、こんなものあるぜ」
「ちょっとやってみせようか……」修が箸を構える。
(ロンドン橋、落ちた、落ちた、落ちた……)
綺麗なハミングをしながら、ひょいひょいと移し替えていく修。
一方、フィーナはなかなか慣れない。
「セレッソは、箸が上手かったな」修の言葉にうなずくセレッソ。
箸の先をカチリと合わせる。セレッソの小さな手が、蝶のように舞って、箸の先が緻密に動いた。
瞬く間に、小豆がすべて移し替えられた。
感嘆の声が上がる。声もなく、フィーナがセレッソを見つめた。
「いいこと教えてアゲル!」セレッソが笑う。「『すすきの』にたくさん来ればいいノ!」
「このお店に?」フィーナは怪訝な顔をする。
カチカチ箸を鳴らしながらセレッソは言う。「このお店にきて、五月チャンのお箸の持ち方をずっと見てたノ!」
顔を上げる五月。
「五月チャンのお箸の持ち方が、とってもキレーだったから……それを見てたから、上手になってきたんだと思う!」
「なるほど」うなずくフィーナ。
「手本があるのは大事だな」修も納得する。
「ジョーレンに、なればいいノ!」セレッソの言葉で、一同が笑いに包まれた。
「五月チャン、グラーツィエ(ありがとう)!!」
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
…
17
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
あなたのそばに蕎麦屋すすきのーすすきのー
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
ぱーすぺ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年04月06日
参加申し込みの期限
2015年04月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年04月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!