this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
あなたのそばに蕎麦屋すすきのーすすきのー
<< もどる
1
…
10
11
12
13
14
…
17
つぎへ >>
『八神さん』
「ん?」スケッチブックを示す小淋に、怪訝な顔を向ける修。
『八神さんが考える、理想のお蕎麦屋さんのお客って、どんな人ですか?』
新聞部部長として、博識を誇る修。
いつでも沈着冷静。
偶々『すすきの』で一緒になったが、蕎麦に対する熱の入りようは尋常ではなさそうだ。
気づけば店主と蕎麦について話し込んでいる。
彼女の知らない、蕎麦のマニアックな話題を生き生きと話している。
彼の蕎麦話を、聞いてみたかった。
「うーん……」修は難しい顔をする。
確かに彼は蕎麦を愛している。
だが、それを他人に押し付けるつもりはない。
言われないことをベラベラしゃべるのは、無粋の極み。
そういう意味では、小淋の質問は核心をついていて、一番答えにくい質問だった。
ガラガラと、ものすごい勢いで店の戸が開いた。
砂漠でオアシスにたどり着いた旅人のような、憔悴しきった上の喜びに顔を輝かせるのは、
羽生 碧南
。
さかのぼること数十分前。
寝子電が駅に滑り込んで、自動ドアが開いた瞬間、飛び退った影があった。
「あ、私ここで降りるねー!」
バスケ部の仲間に言い残し、全力で階段を駆け下りる。
仲間はさして驚いた様子もなく、顔を見合わせるのみ。
たぶん、碧南のセンサーに、何かがひっかかったのだ。
本日は朝からバスケ部。
鎌倉での練習試合でも、碧南の活躍は目覚ましかった。
驚くべき機動力と運動量。
途切れることない集中力。
何より、まったく疲れを見せないタフネス。
みっちりと試合をし、さわやかな汗を流した。
シャワーを浴びて制服に着替え、あとは帰るのみ。
疲れ切っているが、爽快感があった。よく眠ることができるだろう。
ねこでんに揺られ、大橋を渡ると、彼方に夕暮れの旧市街が見えてくる。
その時、碧南の脳裏に、ある店の名前がひらめいた。
参道商店街の簡素な一角にある、静かな様子の店。
(あれが食べたい)切実な、碧南の要求だった。(あれが、私が今欲しているものだ)
かくして碧南の脳は、その店で供されるあれとかこれとかが輪舞を初めて、駅が見えるころには、すっかり身も心も受け入れモードに突入していたのだ。
とてもじゃないけど、桜花寮まで持ちそうにない。
このまま、じかに「すすきの」へ向かうのみ。
夕暮れの旧市街は、買い物客でにぎわっていた。
肉屋さんの揚げたてコロッケのいい香りが、碧南の鼻腔をくすぐる。
うっ。誘惑に負けて買い食いしてしまいそうになる自分を、懸命にいさめる。
心奪われるな!
今ここでコロッケの誘惑に負けたら、絶対後悔する。
今、自分に必要なのはアレ。
「正しい判断は、正しい情報と正しい分析の上に初めて成立する!」
どっかで聞いたようなセリフをつぶやきながら、碧南は走った。
コンビニのおまんじゅう。
クレープ屋さんの屋台。
あらゆる誘惑をはねのけ、彼女は夕闇迫る旧市街を疾走した。
めざす店は、ただひとつ!
かくして、完全に蕎麦モードに突入して、彼女は「すすきの」にたどり着いた。
「えーと、当然あったかいの、ここはガッツリと……となると『サンマ定食』を頼むしかない!」
「か、かしこまりました!」碧南の迫力に煽られ、いつものローテンションでいられなくなる五月。
「あなたのそばに、蕎麦屋すすきのーすすきの!!」
でん。
大の大人でさえ怯みそうな大盛りサンマ蕎麦定食を、彼女はキラキラした瞳で見つめる。
まず蕎麦の出汁を、一口。
甘辛くて濃い目のかば焼きダレが、疲労しきった体に心地よくしみ込んでくる。
続いて蕎麦を手繰り、タレと絡み合った蕎麦を一気に啜りこむ。
サイドメニュー、デザートまで一瞬で平らげる碧南。
茫然として見守るほかのお客をしり目に、お茶を悠々と啜って、それから異変に気付く。
眉をしかめる碧南。
(足りない)
「すいませんー、かきあげ蕎麦一つ!」
「――はい! あなたのそばに蕎麦屋すすきのーすすきのー!!!」
ででん。
これまた大盛りのかき揚げ蕎麦を、箸の一閃で空にする。
ようやく人心地。満足の溜息をつく。
そこで気づいた。
寂として声もなし。
碧南の旺盛な食欲に、一同は毒気を抜かれていた。
みるみる顔が朱く染まる。
「……あはは、私バスケ部だし、今日食べた分はどうせ明日の朝練で消費されるから!
うん、無問題よ!」
照れ笑いで言う碧南を見ながら、修が言った。
「あれなんかは、正しい食べ方だ」
異論はなかった。
<< もどる
1
…
10
11
12
13
14
…
17
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
あなたのそばに蕎麦屋すすきのーすすきのー
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
ぱーすぺ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年04月06日
参加申し込みの期限
2015年04月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年04月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!