this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
アナタの後ろにダレカいる
<< もどる
1
…
15
16
17
18
19
つぎへ >>
■
「『謎の気配が近付いてくる』怪談なんて笑い話になんねぇー話しやがってあの爺」
友人である映画村の守衛、甚八の元から帰る途中、
吉祥寺 黒子
は交わした会話を思い出して鼻で笑った。
声に出して言ったのは、けして怖いからではない。いつもより歩く速度が速いのも、けして怖いからではない。
ただ、時間が遅くなってしまったから少しでも早く帰るために早歩きをしているだけだと、黒子は自分に言い訳をする。
そう、怖いわけではないのだ。背中から感じる何かの気配も、きっと気のせいだと自分に繰り返し言い聞かせる。
「大体、こんなのは夜間の暗い夜道での心理からくる錯覚とかただの人間とかがオチなんだって……だからこの背中に感じる気配は勘違いだって……」
余裕ぶって笑ってみせるが、漏れる笑い声は乾いている。
背筋が寒いのは気温が下がったせいだろう。強い霊感を持っているためか、黒子はそういった雰囲気に敏感だった。
どこかぎくしゃくとした動きで、とにかく足を速めて星ヶ丘寮へ向かう黒子。
その様子を見てほくそ笑んでいる者がいた。ソワカである。
足音を殺しながら黒子の後ろを、そっと尾行している。
(星ヶ丘寮に帰るのなら、都合がいいですねぇ。ここは一つ、最後の遊びにしましょう)
時折、わざと物音を立ててみせると黒子がびくりと肩を跳ねさせる。そんな黒子を、ソワカはにやにやと眺めていた。
黒子の頭の中では、甚八に聞いた話がぐるぐると回っている。
『夜、一人で歩いていると謎の気配が近付いてくる』
『振り返っても誰もいないが、確かに気配は感じる』
『走っても走っても振り払えない』
恐怖にぷるぷると体が震えだす。黒子は恐ろしい想像を振り払うべく、目を閉じて頭を左右に振ったが視覚情報を断った結果、余計に背後を意識してしまった。
「だ、大丈夫! 俺『幸運』だから! だから何事もなく帰れるって……幸運幸運幸運……」
強く自分を想いながら「幸運」の刺青が彫られた舌を出し、ろっこんを多重発動させる。
「これで大丈夫だろ! そうと決まればさっさと……」
足に何かが当たる。どうやら、誰かが落とした千円札のようだ。
さっそく発動したろっこんの効果を実感しながら、黒子は千円札を拾い上げそそくさと立ち去った。
ろっこんの効果だろうか、背後の気配は消えないものの黒子は何事もなく進むことが出来た。
その後の代償を挙げてみると、
「ヒィ! 工事現場の鉄骨が!」
「野犬が!」
「変なやつが!」
こんな感じである。死ぬほどではないものの、不幸な目に遭い続けた。
さすがに見ていられなくなったソワカが隙間から姿を現す。
突然出てきた白髪の女に、黒子は悲鳴をあげた。黒い瞳に溜まった涙は、今にも零れ落ちそうだ。
「つつつ、次はなんだ!」
「呼ばれて飛び出てソワカちゃん! フフフ、ゲームの終了を宣言しにきましたよぅ!」
「呼んでねぇよ! ……ゲーム?」
「私は発見されたら負けの、ハイパーだるまさんが転んだをしていたのです。あなたに見つからずソワカちゃんハウスまで帰れたら私の勝ち、見つかってしまったら負けです。途中までは面白可笑しく……ではなく、温かい目で見守っていたのですが、あまりの不幸っぷりについ出てきてしまいました。目の前で命を落とされてもアレですし」
ソワカはやれやれ、と肩を竦めてみせる。
「……つまり、背後の気配の正体はあんただったってことか?」
「はい。その通りです」
悪びれる様子もなく頷くソワカ。普段だったら怒りに震えているかもしれないが、今は安心感の方が勝っていた。黒子は安心して胸を撫で下ろす。
「やっぱり、怪談なんて嘘じゃねぇか。……はは、驚かせやがって」
眉を下げつつも、強がって笑ってみせる黒子。まだ足は震えているようだが、声音には先ほどのように切羽詰った感触はない。
「せっかくですので、星ヶ丘寮までご一緒しましょう。どうせなので、ソワカちゃんの怪談百連発なんていかがですか?」
「いらねぇ! ん、あんたも星ヶ丘寮住まいなのか? ってことは寝子高の……」
黒子は、断固拒否とばかりに強い口調でソワカの前に片手を差し出す。
「ええ、寝子島高校一年八組芸術科、岩国ソワカとは私のことです」
「一年か。俺は三年の吉祥寺黒子。同じ芸術科ってことでよろし――」
「危ない!」
自己紹介をしつつ星ヶ丘寮に向けて歩き出した黒子の言葉は、途中で遮られる。
車道側を歩く黒子に、トラックがスピードを上げて突っ込んできたのだ。
ソワカは、咄嗟に黒子の服を思い切り引っ張った。
間一髪、黒子はトラックに轢かれずに済んだ。
一瞬遅れてから状況を理解して、黒子の体から汗が引く。
「あ、ありが……」
振り返って、ソワカに礼を言おうとした黒子の目が見開かれる。両の目はソワカではなくその背後に向けられていた。
黒子の唇が震える。何かを言おうとするが、上手く言葉に出来ない。
「どうしたんですか、吉祥寺さん」
ソワカも後ろを振り返るが、ソワカには何も見えない。
黒子の目には、ソワカの首筋に向けて手を伸ばす、血まみれの女が映っていた。赤黒い液体に塗れた指が、今にソワカに触れそうだ。
微かに、その唇が動いている。背筋を駆け上るような冷たさを孕んだ声が、黒子の耳に届いた。
「……どうして、邪魔したの」
<< もどる
1
…
15
16
17
18
19
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
アナタの後ろにダレカいる
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
青崎灰次
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
ホラー
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年02月03日
参加申し込みの期限
2015年02月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年02月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!