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嘉島 和穂
は身をよじり、信じられぬ光景に軽い恐慌を引き起こしていました。
「きゃーーっ!? なになに、なんなのこれ!?」
たまには旧市街の散策もいいかな――そんな軽い気持ちでふらふらと、カレシもいない独り身を歴史ある街並みに遊ばせていた本日の和穂でした。単なる散歩も『散策』と言い換えると、知的になるから面白い。
ところがそんな楽しい散策は、恐怖の非日常へと変貌しました。
他の人々と同じです。商店街のなかで異世界へと迷い込んだのです。
最初はまともだった通行人が、異形の姿へと変貌を遂げて襲いかかってきたのは間もなくのコトでした。和穂は必死で逃げたのですが、一人に追いつめられそうになったのです。無我夢中で押しのけたところ相手は転倒、そのとたん黒い砂の詰まった袋みたいなものに変化したのです。
これで恐慌を起こすなというほうが、無理!
怪物? 亡霊? それとも妖怪?
もう意味がわかりませんがともかく、和穂はそこから逃げるようにして駆け出しました。
黒い視線が光っているように思います。わらわらと、あちらの物陰こちらの曲がり角、数は多くないものの不気味な住民が、姿を見せ始めました。
「もうやだぁ、帰りたい……」
ごく平凡な女子大生和穂ですから、涙ぐむのも無理はないところ、
立ち止まって泣いている暇はないので歩き続けますけれども。
「きみ、大丈夫?」
そのとき落ち着いた声を和穂は耳にしていました。「もう終わりだ……」でも「うめ」でも「いひひひ」でもないまともな声を。
「よ、よかっ……わたしひとりでどうしようかとっ」
涙を払って顔を上げると、百円均一ショップから大学生くらいの青年が出てくるのが見えました。
そこにいたのは好青年、
「大丈夫? だいじょ……だいじょ……だいだいだいだだいいいいいいい」
ただし、どす黒い顔色をして両の目を左右ぴったり正反対に向け、両手をだらりと垂らしたままヨタヨタと歩いてくる『好青年』でした!
青年はおぼつかない足取りで和穂に迫ってきます。
「嫌ああああああああ!」
トラウマ級のショックに和穂は足がすくんでしまいました。
彼に捕まったらどうなるのでしょう。
和穂もあんな風になってしまって、虚ろな目で「彼氏が欲しい……いちゃいちゃしたひいい……」などとブツブツ言いながらうろつくことになるのでしょうか。
ですがこのとき、
「悪いな。その子は俺の後輩なんだ。……放してもらうぞ」
と凜たる声がしたのです。
どすっと肩から体当たりし、怪青年を倒した姿がありました。倒された青年はうちどころが悪かったようで、あっさりと砂袋になっています。
「えっ……!?」
和穂は目を疑いました。そして、地獄に光明を見出した気持ちになりました。
来てくれたのです。救いの手が。白馬の騎士が登場したかのよう。
「無事か。怪我は、ないか…?」
クルト・エールヴァール
です。正真正銘、本物の。彼は和穂と同じ大学に通っています。上級生ですが面識はありました。
「……あ、あ、あありがとうございます!」
泣きつくようにして和穂は、クルトに身を預けました。
無理もないことです。クルトは彼女の背を優しく叩いて落ち着かせます。
それと同時に彼は、眼鏡の奥の鋭い眼光を、足元に広がる黒い砂利に向けていました。
「何だこれは。人……ではないのか。砂……?」
和穂は心を鎮めて応じました。
「そうなんです。商店街にいたつもりが迷ってしまって、気がついたら見知らぬ場所で、そしてこんな人たちが……」
乱暴にならないようそっと彼女から身を離し、クルトは足元の砂を調べます。
「ここが、通常の商店街でないことには、俺も気がついていた」
これも神魂というものの仕業なのでしょうか。
だとしたら、誰か首謀者がいるのでしょうか。
砂に指を触れてみました。さらさらしていますが濃い色です。
「砂鉄でもストーブ等の火消し砂でも、カイロの中身とかでもないようですね。強いて言えば園芸用の砂土に近い? 自然の砂、のようですね……」
和穂が言います。なかなか的確な判断力でした。
同感だ、とクルトは彼女に応じました。
なんとなくですが、長年土中深くにあったものを乾かしたようなものに思えます。
「おっと、調査ばかりしているわけにはいかないようだ」
すっくとクルトは立つと、背後に和穂をかばいました。
考えてそうしたわけではありません、クルトの中にある騎士道精神が、自動的にこの行動を取らせたのです。女性を危険にさらすことはできない、と。
やはり百円ショップから、買い物帰りの主婦みたいなのが二人連れでやってきました。
まともでないのは一目瞭然、やはり砂人形みたいなものでしょう。細かく描写はしませんが、友好的な態度でないことだけは確実です。
「ここを動かないで」
クルトは一言残すと、敵に向かって飛び出して行きました。
私にできることは……っ、と和穂は焦りました。クルト一人戦わせていいはずながいのです。
ならば『ろっこん』です。
あの『ヒト』たちに効くのかどうかはわかりませんが試す価値はあるはず。
和穂は迷わずダーツを投げる空動作をしました。クルトの体が遮蔽になっているので、砂の怪物たちには死角になっていることでしょう。
さすが得意技だけあって、投射フォームに乱れはまったくありません。
体が一瞬浮くような気持ちになりました。神秘の力が放たれたのを感じます。
ところがこれを受けても(受けたはず)、怪物たちに何の変化もありませんでした。
だとすると、あの『ヒト』たちには感情がないということになるのでしょう。
たちまちのうちに二人を倒すとクルトは振り向きました。
「脱出路を探そう。その道すがら、助けられる人がいたら助けたい」
クルトは自身に、使命が与えられたと思っています。
「他にも苦しんでいる人がいるかもしれない。放ってはおけないだろう」
そんなクルトの姿を、和穂はまぶしく思うのでした。
「はいっ!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月14日
参加申し込みの期限
2015年01月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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