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当初こそ恐怖に押し潰されそうになった弘明寺能美子ですが、やがて逃走を続けながら、住民たちの特性を把握していきました。
彼らの動きは人間よりずっと鈍く、それなりの知覚はありますが視力聴力ともに常人より劣っています。知性もほとんどないようで、口にしている言葉もほとんど意味をなさないものでした。しかも人間よりかなり脆いようです。
だから、能美子でも戦えます。
途上の店で購入(店員はいなかったのでレジ前にお金を置いていっただけですが)した傘とマスクで彼女は逆襲にでました。
「こ、これなら……っ!」
一対一ならまず勝てます。ずんと傘で刺し、手応えがあったところで傘を開こうとするのです。これだけで相手はたちまち、裂けた砂袋へと返っていきます。マスクは、口や鼻をふさがれないようにという用心のための装備でした。
「どんどん腕を上げてるな! 弘明寺!」
御剣刀の口調はどことなくからかっている風でもありますが、その言葉に込めた気持ちに偽りはありません。
彼はちらちらと能美子の様子を確認しつつ、迫り来る異形の群れに相対するのでした。
敵の数は明らかに増えていました。もはや人間のふりをする気も失せたのか、這うようにして迫ってくる個体もありました。
それでも基本は同じです。刀は大きく息を吸い、己の剣と一体化しました。
腰を落とし滑るように間合いを詰めて、下半身を安定させた状態から筋肉を爆発させるように、瞬発力で木刀を振るいます。
零から壱へ、その緩急だけで相手の不意を打てるくらい速く、巧く。
最小最適な動作をもって、急所までの最短距離を最速で振り抜く!
能美子が刀と合流を果たしたのは、ここで包囲されたばかりのときでした。八百屋や魚屋がひしめき合う、一見すると平和な光景が、怪物の跋扈するこの世の果てに成り果てています。敵の多さに弘明寺はたじろぎましたが、敵の注目を浴びて渦中にあるのは自分ではなく刀だと気がつき、八百屋の角から颯爽と登場、彼を加勢したのです。
敵を一掃して刀は木刀を一振りしました。さらさらの砂は落ちますが、木刀のほうは黒く汚れています。
「助かったよ、弘明寺」
刀は礼を述べました。皮肉な調子でもふざけている調子でもない。心からの声で。
「あら……珍しく素直じゃない」
能美子は腕組みしました。どうも彼とはケンカ友達というか、言葉を交わすたび腹を立てることになりがちなのです。そんな刀がためらいなく頭を下げたことには多少、拍子抜けしないでもない。
「御剣……さんのことだから、『俺は一人でもやれた。無用の助太刀だった』とでも言うかと思ったけど」
「まあ、一人でも片付けられたとは思うけどな」
ほら見なさい、とばかりに片眉を吊り上げた能美子に、彼は続けて言います。
「けど……ほっとしたのは確かだ。ずっとここまで、この奇妙な世界で一人だったから。弘明寺が現れて、俺を見つけてくれて、嬉しかった。……ありがとう」
刀は口元をほころばせていました。
まっすぐに、能美子を見ていました。
普段はがさつで気が多くてスケベで、しかもいささか無神経で……と思っている刀のそんな顔を、彼女は初めて見た気がしました。
「な、なによ……!」
思わず能美子は目をそらせてしまいます。
目の下とか紅くなっていないでしょうか。思わず目から下を両手で覆ってしまう彼女でした。
「そんな直球の回答……マジレス、って言うの? ともかく、そんな台詞にどう答えていいのかなんか知らないわ」
「こう言えばいいのさ。『本当は見捨てるつもりだったけど、可哀想だから気まぐれを起こした』ってね」
「ほ、本当は見捨てるつもりだったけど、可哀想だったからね……」
「あと、『刀さんがあまりに格好良くて』と付け加えるとなお良い」
「御剣さんがあまりに……ってバカッ!」
はははと刀は笑って、空を見上げました。
「気づいていると思うが、太陽はずっと前から少しも動いていない。夕陽がいつまでも続いているんだ」
「そうね。商店街もループしているし。だから私は、調べてみたい」
能美子も素に戻ってしゃがみました。
「この黒い砂を……」
砂、そしてこれが詰まっていた砂袋に白い手で触れます。
能美子の『ろっこん』が発動しました。
彼女は壊れたり破れたりした物に触れることで、そうなる前の姿を『読む』ことができるのです。脳裏に、在りし日の姿がDVDのように再生されると言えばわかりやすいでしょうか。
能美子が見たのは、予想外の光景でした。
「神……社?」
「神社?」
「そう。寝子島神社よ。間違いない。この砂は、神社そのものを埋めていた砂……正確には黒土が乾いたものね」
「そんなはずはない。寝子島神社が土砂崩れに遭って埋まったとか、そういうニュースは聞いたことがないぞ。そんなことがあればすぐに報道されたはずだ」
そのとき、ふたりの注意を惹く声が上がりました。
「そうでしょう。でもそれは、私たちのいた『寝子島』の話です。この世界……もうひとつの『寝子島』においては、参道商店街が『参道』ではなくなってしまった……私はそう推理しました」
声の主は、椿美咲紀でした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月14日
参加申し込みの期限
2015年01月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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