this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
みんなで、栗三昧!
<< もどる
1
…
13
14
15
16
17
つぎへ >>
【その4】
絢子が真っ先に手を伸ばしたのは、マロンプリンだった。
「うふふ、これは本当に美味しいわ。なめらかで食感もいいし、栗の味と香りが濃厚で」
幸せそうな顔でプリンを口に運ぶ彼女に、修が言う。
「喜んでもらえて、よかった。先生に、今日の会の礼にと作ったものだ」
「はい。私たち、一生懸命作りました」
月もうなずいて言った。
「まあ、ありがとう。でも、お礼を言うのは私の方よ。たくさんの栗をどうしようかと、困って考えついたこの会だけど、こんな美味しいプリンが食べられたんですもの」
微笑んで返すと、絢子は最後の一口を口に入れ、少しだけ残念そうに吐息をついた。
「たくさん作ったので、もし余れば、持って帰って下さい」
月が言うのへ、絢子は笑う。
「そうね。そうするわ」
そんな彼女を見やり、修は月をふり返った。
「さて。俺たちも、他の料理を試食するとしよう」
「はい」
月もうなずく。
二人が最初に手に取ったのは、雅人と梢、羽衣の三人が作った芋ンブランだった。
「これ……まるでケーキ屋さんに並んでいるものみたいです」
一つを手に取り、月が目をしばたたいた。
「やっぱり、そう思いますかー? デコレーションしたのは、私でーす」
それを耳に止め、梢が近寄って来て言う。
「そのクリームは、栗だけじゃなくて、サツマイモも混ぜてあるんだよ」
梢と一緒にいた、雅人が付け加えた。頭上では、アホ毛が犬の尻尾のごとく、パタパタと左右に振られている。
「だから、モンブランじゃなくて、芋ンブランなの」
と言ったのは同じく一緒にいた羽衣だ。
「芋ンブランか。面白いネーミングだな。三人で作ったのか」
修が笑って言う。
「うん。二人を誘ったのは、俺なんだけどね。ちょうど、一緒に食べて残ったサツマイモがあったから」
うなずく雅人の頭上では、アホ毛が更に大きく左右に振られる。それに気づいて修は苦笑しつつ、芋ンブランを口に運んだ。
「ほう。……味も悪くないな」
「はい。やはり、栗とサツマイモは合いますね」
うなずいたのは、さっきから黙って芋ンブランを食べていた月だ。彼女は最後の一口を平らげてしまうと、小さく一つ吐息をついた。
「ごちそうさまでした」
一礼する彼女に、梢と雅人、羽衣の三人は顔を見合わせ、軽くハイタッチを交わす。
そんな彼らに苦笑しつつ、修は次は何を食べようかと、調理台の上を見回すのだった。
碧南は、自作のぜんざいを口に含んでみて、思わず大きな溜息をついた。
「やっぱり、甘すぎるわ~」
その口から出たのは、とほほな呟きだった。
「うん。甘いな」
それへ容赦ない言葉を浴びせたのは、碧南作の栗ぜんざいの入った汁椀を手にした月詠である。
「あなたの言ったとおりだったわ。……砂糖、入れなければよかったのよ~」
「ああ。だが、失敗は成功のもとだ。次は、きっと成功するだろう。……それに、この栗の甘露煮は悪くない」
うなずいて言うと、月詠は箸でつまんで、栗の甘露煮を口に入れた。
そのすぐ傍では、刀と綾花がさゆるにモンブランタルトのレシピを尋ねていた。
調理台に並んだ料理を、一つずつ味見していた刀だったが――。
(コレ、どうやって作ったんだ?)
思わずレシピを知りたくなったのが、彼女のモンブランタルトだったというわけだ。
綾花の方も、今後の参考にと、美味しかったもののレシピを訊いて回っている。それで、たまたま刀と一緒になったのだった。
問われてさゆるは、少し迷ったものの、口頭でレシピを説明する。母のレシピノートを見せれば、説明はもっと簡単だったのかもしれないが、なんとなく思い出のノートを他人に見せる気になれなくて、そうしなかった。
ただ、今日の作成のためにある程度は暗記していたのと、作って間もないせいか、二人にはちゃんと伝わったようだ。二人とも熱心にメモを取っている。
「今度作ってみるから、よかったら味見してくれないか」
言ったのは、刀の方だ。
「いいわよ」
どうせ、特別やることもなくて暇なんだから、とさゆるはうなずく。
「ありがとう」
それへ刀は、うれしそうに礼を言った。
調理台の前で、互いの栗羊羹を食べ較べているのは、望月と優輝である。
他の者の料理やお菓子は食べたものの、互いのそれを口にしていないことに気づいた望月が言い出して、この食べ較べとなったのだった。
「優輝ちゃんのは、ちょっと俺様のより甘いかな。でも、甘露煮が栗の形を残したまま入ってるから、栗の食感を楽しみたい奴には、ちょうどいいって感じだぜ」
「甘いのは、たぶん、甘露煮の煮汁を入れたせいだよ。……望月君のは、甘露煮と餡子がうまく混ざってて、本当に『栗羊羹』って感じだね。僕、こういうのも好きだな」
互いに感想を言い合い、顔を見合わせて笑う。
「ところでこれ、熱~いほうじ茶とか、ほしくならねぇか?」
「なるね。……さっき、七星さんが緑茶を配ってたけど、ほうじ茶はないのかな」
望月の言葉に、うなずいて優輝は首をかしげた。
「ここ、けっこういろいろ置いてるみたいだからな。あるかもしれねぇ。俺様ちょっくら――」
見て来る、と言いかけて望月は軽く息を飲む。
「お茶がほしいなら、ここにあるのだ」
言って、真央が彼の方へとほうじ茶の入った湯呑みを差し出したせいだった。
「お、おう。ありがとうよ」
礼と共に受け取ったものの、望月の動きはどこかギクシャクとして、ロボットのようだ。顔も幾分か、赤くなっている。
「望月君?」
それに気づいて、優輝は怪訝な顔だ。が、望月の方は、彼が不思議そうに自分を見ていることにも気づいていない。
「もっちゃんセンパイは、何を作ったのだ?」
「お、俺様か? 俺様は、甘露煮と栗羊羹だ」
問われて、うわずった声で答える。
「望月君が作った栗羊羹は、そっちのだよ」
傍から優輝が指さして付け加えると、真央は笑顔になった。
「これ、もっちゃんセンパイが作ったやつだったのだ? すごく美味しかったのだ」
「ほ、本当か?」
美味しかったと言われて、望月は飛び上がらんばかりに問い返す。
この挙動不審さからもわかるとおり、実は彼、真央のことが好きなのだった。
だが、そんなこととは知らない真央は、ただ無邪気に――そしていつもどおりにうなずき、優輝はただ首をかしげるばかりだった。
<< もどる
1
…
13
14
15
16
17
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
みんなで、栗三昧!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
織人文
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月04日
参加申し込みの期限
2015年01月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!