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<鈴島海賊の秘宝II>赤い寝子島の冒険
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●冒険のその後
この不思議な冒険のその後について、二三、話をしよう。
今回の件は寝子島の中で一時的に話題になった。
といっても、鈴島海賊の秘宝に纏わるピラミッドや赤い寝子島の冒険としてではない。
ステッラ・デッラ・コリーナの裏手の岸に着いた一行は、すぐに茂みに小舟を隠した。
その後、朝の掃除をしていたホテルの従業員に発見され、保護された。
彼が信じたのは、マウルの背中で目覚めた小学校二年生の風太の「すごい夢を見た!」という言葉だった。
そう。荒唐無稽な冒険譚は『夢』ということになり、その代わり、消えたと思っていた人たちは天宵川上流のピラミッド付近から一晩かけて下流のステッラ・デッラ・コリーナまで探検していた、という話にいつの間にかすり替わっていたのである。
これは一番年嵩のいった梅が、周りの人が想像をたくましくした話に「せやせや~」と適当に相槌を打ったためでもあった。他のみんなもこの誤解を特に否定しなかった。
後日、島の週刊ゴシップ誌『寝子タブ』だけは、騒ぎのあった翌日の明け方に海霧の中に現れた2隻の幽霊船が、星ヶ丘の沖から鼻岬洞窟の方へ消えるのを見た、という地元漁師の目撃談を小さく載せていたが、それもすぐに日常に埋もれて行った。
◇
帰還の翌日の午后。
旧市街にある
定食屋『おにざき』
の軒先には「休憩中」の札が掛かっていた。
店長のやる気のなさゆえに今日も今日とて鳴く閑古鳥。
そんな店内にパキリと割り箸を割る音が響く。
「ん~~っ、これよこれ、おにぎり! ジャパニーズフードの定番よね!」
長い髪を掻きあげ、箸でおにぎりを頂く美女は、シーノの連絡係であるリンコ・ヘミングウェイその人だ。
リンコの向かい側に掛けた
晴海 飛鳥
が
「おにぎりは手で持ってガブリ、とやるのが美味しいよ」
なんて教えている。
マダオ――まるで駄目な叔父――な店主は、例の如くため息を吐くような理由で留守であった。
留守を預かる
鬼崎 あやめ
は、みんなにお茶を淹れると必要なことを簡潔に話した。
「……以上が事の顛末なんですけど」
「ん、報告ありがと」
あやめと飛鳥は、シーノの一員である。ゆえにリンコはこんな形で彼女たちに接触してきたのだった。
「全くこれ以上厄介事は増やさないでほしいです」
あやめがため息を吐くと、リンコは「今回はあたしが増やしたわけじゃないわよぉ?」と笑った。
冒険中に描きためたスケッチや赤っぽいぼんやりしたものが映りこんだ写真を広げながら、飛鳥は上目づかいでリンコに尋ねる。
「これ、見たことある?」
飛鳥が転がして見せたのは、コウに貰った波模様の金貨。
リンコはそれをためすすがめつ眺めて飛鳥の手に返してから、見事ね、と云った。
「あたしでも見たことがないタイプのものだわ。帰ってよく調べないといけないけれど……興奮するわね」
「それで、……紅梟号が宝の島を見つけたら、シーノの念願は果たされると思いますか、リンコさん?」
リンコは慎重に考えてから、そうね、と頷く。
飛鳥はリンコに聞いてみた。
「梨花君――あるいは、船長コウとは会った?」
「いいえ。けれど死んだわけじゃないようだからちょっと安心、ってところかしら」
リンコは机におにぎりの代金を置くと、ひらりと手を振った。
「よかったら引き続きこのネタを追って貰えない? もうすこしはっきりするまでシーノの中でも騒ぎ立てたくないし、そっちはそっちでカタギの人が多いみたいだから、あたしは表に出辛くてね。その代り、何かあれば協力するわ」
リンコの去ったおにざきで、両手で湯呑みを抱えながら、飛鳥は背中を丸めて呟く。
「……宝ってどんなのだろ……わくわくでもあるけど不安でもあるな、シーノの悲願、宝島」
「不安、ですか?」
「ロマンというのは結果も含めてのもの、一発逆転ゴールドチャンス。……手に入らない、あるいは強引に行かなきゃ手に入らないものだとしたら、彼らはどうするんだろう」
飛鳥の云う「彼ら」がシーノを指すものか、それとも宝の島をめざし紅梟号に乗り込むであろう者たちを指すものか、あやめには計りかねたけれど、その気持ちはすこしわかる気もした。
「どうするんでしょうね……あ、でもちょっと意外でした。晴海さん、そんなふうに考えたりもするんですね」
「あーっ、なにそれ! 僕のこと能天気なやつだと思ってた?」
「いえいえ」
「元気だけが取り柄と思ってたでしょーっ!?」
飛鳥はあやめをぐりぐり突っつく。
「ええーっいいじゃないですか、元気が取り柄! もう勘弁してくださいよーお土産に焼き鳥包みますから」
「あ。ほんと? ありがとー!」
コロッと機嫌を直した飛鳥はお茶をずずいっと呑み干すと、鼻歌混じりに店を出る。
「あっ、晴海さん忘れ物! 約束した焼き鳥!」
「ムフフ、悪いね。ありがとう! 店長さんによろしくー」
見送って、あやめはまたため息ひとつ。焼き鳥はどうせ余っていたから貰ってもらえて有難いのだけれど。
入れ違いに帰ってきたマダオの無気力な背中を見ていると、どうも自分は厄介事が回ってくる星の元に生まれたんじゃないか――そんな気さえしてくるあやめであった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
<鈴島海賊の秘宝I>海賊女王のピラミッド
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月11日
参加申し込みの期限
2015年01月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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