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半分コドモ、半分オトナ
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◆
「ランチ、みんな一緒に食べよー」
バニー・オークレイ
の明るい声が、クラスメイトたちを誘う。
すぐ友人たちに囲まれる彼女を、
瀧原 樹
がお弁当を手にしたまま少し遠巻きに見ていた。
バニーはそれを見逃すこと無く、
「いつきもお弁当? みんなで一緒に食べよ?」
と屈託なく声をかける。
何を食べたらいつきのように大きくなれるのか、その秘密がわかるかもとバニーは興味津々だ。
――が。
「人前でご飯食べるの苦手だから、一人で食べさせて」
いつきの答えは、そんな風なちょっとそっけないものだった。
「あ、そうなんだ。ソーリーごめん」
苦手と言っている相手を無理に付き合わせるのはよくないし、そこは一旦引き下がるバニー。
だけどお弁当を食べている間も、時折いつきの様子を目で追っていた。
話すようになったのはまだつい最近のことだから、機会を逃さずもっと話してみたいし。
野菜と魚のお弁当をつつきながら、樹は一人難しい顔をしていた。
その視線が時々向かう先は、さっき誘ってくれたバニーだ。
バニーとは、夏休みに遊びに行った牧場で友達になった。
それからというものの、学校が始まってからも何かと自分のことを気にかけてくれている。
それはいい。そうやって気にしてくれるのは、とてもありがたい。
ただ一つだけ問題があって、しかもそれは樹の側に起因するもの。
どうも、自分は誰かと一緒というのが苦手らしい。
さっきだって、居るだけでもいいから一緒にお弁当を食べるようにすればよかったものを。
ついさっき自分が口にした言葉を思い返し、周りに聞こえないように小さくため息をこぼす。
「感じ悪かったかなぁ……」
お弁当につっこまれるのが嫌だからって、あれはなかっただろうか……。
そうこうしているうちにお弁当を食べ終わり、後悔しながらそそくさと教室を出ようとする。
そこへ同じくお弁当を食べ終わったバニーに声をかけられ、足が止まる。
「あ、いつきどこ行くの? 校庭?」
今度は感じ悪くならないように意識しつつ、
「と、図書室行ってくる」
「図書室? バニーもついてっていい?」
「……うん、いいよ」
「じゃあ行くー」
ウェーブのかかった赤髪を揺らし、駆け寄ってくるバニー。
図書室への道すがらに、樹が小脇に抱えている本に気付く。
「なんの本借りてたの?」
「えっと……」
バニーに表紙が見えるように本を持ち直す。少し厚めの、ハードカバーだ。
「小説。普通の町でちょっとずつ変なことが起こっていくって話で……。まぁ、面白かったかな」
「へー、おもしろそう。バニー次に借りようかなー。返したらなにか借りるの?」
「ん……まだ、ちょっと考えてる」
なんてやりとりをしているうちに、図書館へ。
本を返すときに話をして、すぐにバニーが借りるからとカウンターでキープをしてもらいつつ、二人はそれぞれ本棚を見て回る。
バニーは他に何か借りるのだろうかと思っていると、一冊の本を手にバニーがこちらへやってきた。
表紙を見せるようにしながら、ひそひそ声で楽しげに言う。
「いつきーみてみて、インディアンの本見つけたー」
「い、インディアン?」
「バニーね、インディアンの血も入ってるってパパにきいたから」
「へえ……そうなんだ」
「うん、だからどんなかなーって。バニー、これといつきが今日返した本借りることにする」
いつきは? と樹の手元の本を覗きこむ。
表紙には、可愛らしいウサギの写真が載っていた。
「あたしは、その……ウサギの本」
この間牧場で生まれたウサギに名前を付けたのがきっかけで、なんだか興味がわいてしまったのだ。
それを聞いてバニーは嬉しそうに頬をゆるめ、ひそひそ声で耳打ちするように、
「そうだ、今日は牧場来る? 今日から秋の新メニューのヨーグルトが出るの。試食したけどベリーおいしかったの、一緒に食べよ?」
「え、えっと…‥」
「2人で乗馬もしたいしさ、どう?」
バニーにじーっと覗きこむように見上げられ、樹はしばし目を泳がせて無言。
「……都合わるい?」
ちょっと残念そうな様子になったのを見て、内心慌てる樹。
「いや、そういうわけじゃ……」
ただどう受けるのが自然かというのを、無駄に考え込んでしまっていただけだ。
多分、単純に「うん」って言えばいいだけなんだろうけど……。
「いつきのうさぎ、ミルちゃんも今朝さびしがってたよー」
ぴくっ、と樹の肩が小さく揺れた。
「……それなら、うん、いく。……淋しいと死ぬもんね、兎」
「来る? やった」
迷信なのは知ってるけど、そう聞いてしまうとつい。我ながら難儀な性格だとは思う。
まあ、戯れたいのは確かだし。
そんなことを考えてちょっと苦笑交じりになってしまった樹とは対照的に、バニーはにっこりと笑みを浮かべた。
「バニーね、いつきともっと仲良くなりたいんだー」
面と向かってそう言われ、樹の心の奥の方が少しだけあったかくなった。
悪い気はしないんだ、顔には出せないけど。
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担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月16日
参加申し込みの期限
2014年12月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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