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半分コドモ、半分オトナ
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◆
お昼休み。
お弁当を開けた
三上 塁
は、少しだけ変な顔になった。
別に嫌いなものが入っていたとか、おかずに不満があったとか、そういうわけではなく。
パイナップルが、別の容器に入れられていなかったからだ。
「あーもう、お母さん……じゃなくてかあちゃん」
やれやれ、と言った様子のごくごく小さなため息をつく。
「パイナップルは別の容器に入れろって言ったのに」
すると周りでお弁当を広げていたクラスメイトが、塁のを覗きこんでこう言った。
「え、別によくね?」
「ばっか、別にしないとご飯が甘くなるんだよ」
言うなり一口、ご飯を口に運ぶ。
さて、そのお味のほどはと言うと――。
「やっぱり甘くなってる……」
パイナップルの甘さがしっかりと移ってしまったようで、中学生男子の主食としてはちょっと遠慮願いたい仕上がりだった。
マジで? と興味あり気な視線を向けてくる奴らを、好奇心は猫をも殺すのだとばかりに道連れにしてやる。
その結果できあがったのは、パイナップルご飯の甘さに打ちひしがれる男子の山だった。
パイナップル味のご飯は辛いって、かあちゃん。
「……塁君たち、何やってるの~?」
死屍累々な塁たちの様子が気になったのだろうか、クラスメイトの槇に声をかけられた。
不意討ちで女子に話しかけられ、一瞬声が裏返りかけた塁。
しかしそこは気合でぐっと抑えこみ、
「いやー、かあちゃんがパイナップルとご飯一緒の容器に入れちゃっててさ。おかげでご飯が甘くなってんの」
全く困っちまうよなー、と平静を装って苦笑する。だがその様子はぎこちなくて、照れているのがバレバレだ。
へ~、と槇の視線がちらりと塁のお弁当に。
それから、ふと出し抜けに。
「でもなんだか、変わった形で入ってるね?」
「えっ。……あっ、ホントだ」
なるほど確かに言われてみれば、普通にお弁当のおかずもといデザートとして入れるには少しおかしな形だ。
さらによーくお弁当全体を見てみると、おかずの配置が何かの輪郭を描いているような……?
ひょっとして、これって。
「……キャラ弁作ろうとして、途中で止めたんじゃないか」
この妙な形で切られたパイナップルは、その名残ということか。
そこまで気付いてしまうと、塁は母親にこう言いたくてしかたなくなった。
最後まで諦めるなよ、と。
だってこんな中途半端だと、一体何を作ろうとしてたのか気になってしまうじゃないか!
……まあ、いっか。
ご飯が甘くなっているのを除けば、ごくごく普通の美味しい弁当だし。
――弁当を食べ終わると、話題は午後の授業に移っていった。
「次なんだっけ?」
「確か英語ー」
それを聞くなり、塁の顔がほんのわずかに青くなった。
「やべ……。英語、教科書忘れてきた……」
「おいおいやべーなソレ」
当てられないことを授業中祈り続けるのは、心臓に悪い。
隣に見せてもらうのは迷惑だろうし、ちょっとかっこ悪い。
となれば、打つ手は一つ。
「他のクラスいって借りてくる」
そう言って席を立ち、向かった先は隣の2組。
ざっと教室の中を見渡せば、見知った顔を見つけることができた。
年不相応な頑強な体つきに、刃物めいて鋭い眼光。
天懸である。
教科書を借りに行くにはおよそ適さない雰囲気を纏う彼だが、そのこわかっこよさに憧れる塁としては、こういう時こそ。
「おーい、新江」
「……あ?」
やはりというべきか、ギロリと鋭く睨めつけられる。
塁はそれに少しひるみながらも、
「あ、あのさ、英語の教科書持ってる?」
「……」
無言。それを肯定と受け取って、要件を口にする。
「もし良かったら、貸してもらえたら……」
「ああ?」
目つきがますます険しくなった。
「あ、ダメならダメで! 全然! はい! ごめんなさい!」
冷や汗を浮かべた顔の前で、塁はぶんぶんと手を振った。
天懸は、舌打ちを一つこぼした。
「かえってうぜーっての」
ほらよっ、と不意に投げ渡される教科書。
「うおっと!?」
なんとかきっちり受け止めた塁に、天懸は顔を背けて言い捨てた。
「それ持ってさっさといけばーか」
「お、おう。ありがとう!」
言われた通り、さっさと退散する塁であった。
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担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月16日
参加申し込みの期限
2014年12月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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