this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
半分コドモ、半分オトナ
<< もどる
1
…
10
11
12
13
14
…
20
つぎへ >>
◆
今日は用事があるから迎えが来る。
だけどその約束の時間までに、まだ時間はあるから――と、紫鶴は屋上に行くことにした。
見上げた視界いっぱいに広がる真っ青な空に、思わず目を細めた。
手すりの方まで歩いていくと、下の様子がよく見えた。
見下ろす視界に映るのは、帰ろうとしている生徒や部活に励んでいる生徒たちの姿。
そんな中に一つ、とても目を引く姿を見つけた。
――体育館の裏で、壁に掌底をぶつけ続けるクラスメイトの姿を。
◆
――寝子島中学2年1組、
神助 天佑
は異能の力に目覚めた正義の少年である!
彼はその異能の力を以って、いずれ姿を現す世界の支配を目論む惡の秘密結社との戦いに身を投じなければならない運命にある!
しかしそのためには、彼らを打倒する必殺技の一つでも習得していなければならないのだ!
なお言うまでもなくこれらは天祐の妄想であり、そんな組織は存在していないしそんな運命もない!
でもいいんだよ! 必殺技の訓練って男の子のロマンだから!
……というわけで、天祐は秘密特訓をしている真っ最中だった。
彼の異能、もといろっこん『磁気眼』をうまく使いこなすための練習だ。
「――『磁気眼』、発動っ!」
左手で右目を覆う厨二マインド溢れるポーズと共に、体育館の壁を左目で凝視。
これにより、まず強力なN極の磁力が壁のある一点に発生する。
「はッ!」
その一点目掛け、掌底を放つ。
ヒットさせた後、磁力の発生した部分とちょうど重なるよう、手袋にN極の磁力を発生させた。
すると、同じ極同士の反発が発生。
これによって敵を跳ね飛ばす――代わりに、膝が崩れて天祐自身が後ろに転がる。
「くっ、体勢が崩れてしまいますね。……もっと精進しなければ!」
磁力が残ったままの手袋を外し、どこからか取り出した同じデザインの別の手袋をつけなおす。
何故手袋を変えるかというと、磁力が手袋に残っていると効果が切れるまで再利用できないからだ。
その為、打つたびに手袋を交換しなければならない。
で、もう一回。
今度は、掌底の位置がズレた。これでは意味が無い。
もう一回。
「たあッ!」
今度は掌底の位置がズレず、反発で体勢が崩れることもない。
スムーズにくるりと後転を決めると、もう一度!
掌底を打っては後転し、手袋をつけなおしてまた掌底を打つという、傍から見ると何やってんだか全くわからない謎の光景が延々と繰り広げられるのだった……。
いつまでやるかって? 手袋の在庫が切れるか下校時間が来るまでじゃないかな。
◆
「……神助だっけ、面白いことしてるな」
奇妙な光景を眺めるうちに、紫鶴はぽつりとこぼした。
体育館裏でひっそり特訓? をしているとは、筋金入りの厨二病と見える。
からかいがいがありそうだ。
「……」
ふと視線を戻し、眼下に広がる寝子島の風景を見渡す。
寝子中に転校してきてから少し経ったけど、変わった事が多いこの島はなかなか面白い。
紫鶴は退屈している。
日常に。
とても。
とても。
だから早く楽しいコトよ、もっと起これ。
そうして、楽しませろ。
この退屈な日常を――。
「……おっと、そろそろ時間か」
天祐の様子を見ていたら、意外と時間が経っていたらしい。
そろそろ約束の時間だ。
また明日、と聞こえるはずのない天祐に向けて言う。
明日会ったら、今日のことを話してやろうか。どんな反応をするだろう。
そんなことを考えながら屋上を出た紫鶴は、階段で大きなケースを持った女子とすれ違った。
◆
長引いたホームルームと掃除を終え、パタパタと小走りに九月は屋上へ向かう。
大事に持ったケースに入っているのは、『ししょー』から貰った宝物。
勢い良く屋上への扉を開けば、晴れ晴れとした青空が飛び込んできた。
手をうんと伸ばせば届きそうなくらい近くに見える、青い青い空。
一旦ケースを置いて、屋上の空気を胸いっぱいに吸い込む。
「えへへー、やっぱり屋上は気持ちいいね!」
誰にとでもなくひとりごちて、九月はケースを開けた。
取り出したのは、使い込まれた古いトランペットだ。
トランペットを吹くのが好きま九月だが、家の中や商店街では吹くことができない。
どうしても大きな音が出るから、近所迷惑になってしまうのだ。
だから九月は、ここでトランペットの練習をしている。
ここが中学で、一番好きな場所だから。
そうして今日も、空に向かってトランペットを吹き始めた。
太く豊かな音色が、青空に吸い込まれていく。
<< もどる
1
…
10
11
12
13
14
…
20
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
半分コドモ、半分オトナ
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月16日
参加申し込みの期限
2014年12月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!