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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
奇祭！ 早朝の落神奉納餅つき！～筋肉もあるよ♪～
嘉島 和穂はこの祭を心待ちしていた。
気合充分。目覚めはバッチリだ。
「恋愛成就のご利益ご利益！ 縁結びのお祭りとか、見に行かないわけにいかないじゃない！」
木天蓼大学１回生で、彼氏がほしい、恋愛したいと切望する彼女。
だが、自らアプローチするのは苦手で結局今のところ男性遍歴は皆無。
本人は中高女子校だったんだからシカタナイじゃんと言っているのだが。
「こーんなお祭があるなんて、寝子島に住んでみて正解よねぇ。我ながら半年前の自分を褒めてあげたい。大学の近くでアパート借りてもよかったんだけど、そうなると今日とか始発でも間に合わないもんね」
進学の為に寝子島へ移り住んだ嘉島は、進学や住まい選びの全てがこの祭に参加するための予兆だったのではと勘ぐってしまうほどの帳尻合わせを感じていた。
ただ、１つだけ違和感があるとしたら……。
（ひえぇ、な、なんで、褌に裸が原則なんですかぁ？）
寝子島に移り住んで間もない嘉島は、この奇祭の謂れを知らなかった。
持参してきた『月』はステンレス製の丸盆なのだが、もっぱら恥ずかしさのあまり自分の顔を隠すために使っていた。
既に他の参加者たちが餅をついており、観光客をはじめとする見物人は、持参した『月』で餅をつく男たちの筋肉を照らし続けている。
「えっ、ちゃんと照らせてない？ こ、こうですか？ いやっ、よく見て照らしなさいとか！ 恥ずかしくて見れませんよぉ！」
既に顔が真っ赤。
男性の裸に免疫のない彼女にとって、この奇祭は試練めいた経験になりそうだ。
「結構混雑してるけど、前を気にしていたら男の人の裸が視界に飛び込んできちゃう……！ って、きゃあっ！」
どすっとお腹に強烈な衝撃をくらった嘉島。
そのまま尻餅をついてしまった。
「いったぁ～い……、って、あ、わわわわわ！？」
衝撃の正体を目指した彼女はパニックに陥った。
海パン一丁の小柄な少年が彼女に跨っていたのだから！
少年の名は千鳥 雅人。
祭に参加したはいいが、早朝の寒さに打ち震えて暖を取るべく彷徨っていた矢先、人ごみに押し出されて嘉島と激突したのだ。
だが、この状況、非常にマズイ。
とりあえず、千鳥は朝の挨拶を行った。
「え、えっと……、どうも、おはようございます……」
「ち、ちか……ン、モゴッ！」
嘉島の口を押さえる千鳥。
「誤解だよー！？ これは事故だから！ 転んだ下にお姉さんがいたんだーホントだよ！」
涙目でプルプル震える千鳥。
その姿に、思わず嘉島の母性本能が刺激された！
（そ、そうよね！ こんな純朴でのんびりとした男の子が私を押し倒す訳ないもの！ むしろ私が下敷きになったおかげで、この子が怪我しなくて良かった！）
嘉島はポジティブ思考の持ち主だった。
千鳥の手をどかして立ち上がると、彼女は１度深呼吸をした。
「ぷはぁ！ ……取り乱しちゃってごめんね？ わたし、マタ大生の嘉島です。あなたは……お祭の参加者さん？」
「うん！ 僕、寝子高１年の千鳥だよー。自分の出番が来るまで、どこか暖まれないか探してたんだー」
へっくち！
千鳥は顔を背けてくしゃみをした。
「うー、折角の神事だからって参加してみたけど寒いー！ おかげで眠気も吹き飛んじゃったよー！」
鼻水をすする千鳥。
たまらず嘉島はポケットティッシュを差し出した。
「はい、どうぞ」
「ありがとうございます……」
彼はずびーっと鼻をかんだ。
その時、会場の放送が出番を知らせるアナウンスを流した。
「あ、いかなきゃ！ お姉さん！ 僕の活躍、絶対見ててねー！」
手を振る千鳥を見送る嘉島。
「あれ？ そういえば、あの子の裸を見ても恥ずかしくなかったなぁ？」
きっと、雄々しさが足りなかったのだろう。
「なんか弟的存在の男の子でしたね……って、きゃっ！」
再び観光客とぶつかり、よろける嘉島！
だが、誰かに体を受け止められ、間一髪、転倒を免れた。
「お怪我はありませんか、お嬢さん？」
深縹 露草が王子様スマイルで彼女を支えていた。
そのミステリアスな雰囲気に、胸がキュンッとなる嘉島。
だが、視線を落とせば、藍染の褌と引き締まった深縹の筋肉が目に入った途端、彼女の視界はぐるりと回った。
「裸の……おうじ、さま……」
嘉島、恥ずかしさのあまりに気絶！
「おおっと！ これは大変デース！ 救護の方ー！ 救護の方はイマセンカー！？」
気が動転して素の喋り方になる深縹であった。
気合充分。目覚めはバッチリだ。
「恋愛成就のご利益ご利益！ 縁結びのお祭りとか、見に行かないわけにいかないじゃない！」
木天蓼大学１回生で、彼氏がほしい、恋愛したいと切望する彼女。
だが、自らアプローチするのは苦手で結局今のところ男性遍歴は皆無。
本人は中高女子校だったんだからシカタナイじゃんと言っているのだが。
「こーんなお祭があるなんて、寝子島に住んでみて正解よねぇ。我ながら半年前の自分を褒めてあげたい。大学の近くでアパート借りてもよかったんだけど、そうなると今日とか始発でも間に合わないもんね」
進学の為に寝子島へ移り住んだ嘉島は、進学や住まい選びの全てがこの祭に参加するための予兆だったのではと勘ぐってしまうほどの帳尻合わせを感じていた。
ただ、１つだけ違和感があるとしたら……。
（ひえぇ、な、なんで、褌に裸が原則なんですかぁ？）
寝子島に移り住んで間もない嘉島は、この奇祭の謂れを知らなかった。
持参してきた『月』はステンレス製の丸盆なのだが、もっぱら恥ずかしさのあまり自分の顔を隠すために使っていた。
既に他の参加者たちが餅をついており、観光客をはじめとする見物人は、持参した『月』で餅をつく男たちの筋肉を照らし続けている。
「えっ、ちゃんと照らせてない？ こ、こうですか？ いやっ、よく見て照らしなさいとか！ 恥ずかしくて見れませんよぉ！」
既に顔が真っ赤。
男性の裸に免疫のない彼女にとって、この奇祭は試練めいた経験になりそうだ。
「結構混雑してるけど、前を気にしていたら男の人の裸が視界に飛び込んできちゃう……！ って、きゃあっ！」
どすっとお腹に強烈な衝撃をくらった嘉島。
そのまま尻餅をついてしまった。
「いったぁ～い……、って、あ、わわわわわ！？」
衝撃の正体を目指した彼女はパニックに陥った。
海パン一丁の小柄な少年が彼女に跨っていたのだから！
少年の名は千鳥 雅人。
祭に参加したはいいが、早朝の寒さに打ち震えて暖を取るべく彷徨っていた矢先、人ごみに押し出されて嘉島と激突したのだ。
だが、この状況、非常にマズイ。
とりあえず、千鳥は朝の挨拶を行った。
「え、えっと……、どうも、おはようございます……」
「ち、ちか……ン、モゴッ！」
嘉島の口を押さえる千鳥。
「誤解だよー！？ これは事故だから！ 転んだ下にお姉さんがいたんだーホントだよ！」
涙目でプルプル震える千鳥。
その姿に、思わず嘉島の母性本能が刺激された！
（そ、そうよね！ こんな純朴でのんびりとした男の子が私を押し倒す訳ないもの！ むしろ私が下敷きになったおかげで、この子が怪我しなくて良かった！）
嘉島はポジティブ思考の持ち主だった。
千鳥の手をどかして立ち上がると、彼女は１度深呼吸をした。
「ぷはぁ！ ……取り乱しちゃってごめんね？ わたし、マタ大生の嘉島です。あなたは……お祭の参加者さん？」
「うん！ 僕、寝子高１年の千鳥だよー。自分の出番が来るまで、どこか暖まれないか探してたんだー」
へっくち！
千鳥は顔を背けてくしゃみをした。
「うー、折角の神事だからって参加してみたけど寒いー！ おかげで眠気も吹き飛んじゃったよー！」
鼻水をすする千鳥。
たまらず嘉島はポケットティッシュを差し出した。
「はい、どうぞ」
「ありがとうございます……」
彼はずびーっと鼻をかんだ。
その時、会場の放送が出番を知らせるアナウンスを流した。
「あ、いかなきゃ！ お姉さん！ 僕の活躍、絶対見ててねー！」
手を振る千鳥を見送る嘉島。
「あれ？ そういえば、あの子の裸を見ても恥ずかしくなかったなぁ？」
きっと、雄々しさが足りなかったのだろう。
「なんか弟的存在の男の子でしたね……って、きゃっ！」
再び観光客とぶつかり、よろける嘉島！
だが、誰かに体を受け止められ、間一髪、転倒を免れた。
「お怪我はありませんか、お嬢さん？」
深縹 露草が王子様スマイルで彼女を支えていた。
そのミステリアスな雰囲気に、胸がキュンッとなる嘉島。
だが、視線を落とせば、藍染の褌と引き締まった深縹の筋肉が目に入った途端、彼女の視界はぐるりと回った。
「裸の……おうじ、さま……」
嘉島、恥ずかしさのあまりに気絶！
「おおっと！ これは大変デース！ 救護の方ー！ 救護の方はイマセンカー！？」
気が動転して素の喋り方になる深縹であった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2014年12月08日
- 参加申し込みの期限
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- 2014年12月15日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2014年12月15日 11時00分
