- 0
- 0
- 種族
-
- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
【体育祭】部活対抗リレー ―つないで、魅せて、走りぬけ―
第４レース：真の勝利とは……？
最後のレースは参加チームが全部文科系だった。その事に悩む者１人。新聞部の遠矢 護である。
（これじゃあ、運動部には叶わないって言い訳が使えないよぉ……）
少し弱気になっていると、陸上部にも所属している後木 真央がにぱっ、と猫のような笑顔を浮かべていた。
「姫乃ちゃんも言っていたけど、新聞部は個性とチームワークでがんばるのだ」
だから衣装は各自で用意して、と付け加えた彼女はジャージを脱ぎ、バトンとして選んだ改造腕章を取り付ける。ちなみに本物の腕章は安全ピンで留めている。傍らの維剣 姫乃は少し緊張した面持ちで真央と護のやりとりを見ている。
（アンカーとして、がんばらないと……）
姫乃は比較的最近、この新聞部に入部した。その為か、アンカーの大役に当初疑問を持ったらしい。しかし、いよいよ本番だと思えば自然と覚悟も決まる。
「皆、いい顔しとるの」
立井 駒鳥が周りを見て言う。彼もどちらかといえば入部して日が浅い。その為か妙に張り切っているようだ。彼は虹色のタオルマフラーを巻き、首から下げた手ぶれ機能が充実したデジタルカメラを使って応援するみんなの笑顔や拘りの虹グッズの撮影をしていた。その内容を見つつ、このレースも楽しみな様子だ。
因みに真央も友達の応援をしながら写真を撮っていた。第３レースでは偶然にも文たちが撮影する場面をカメラで捕らえていたり、と後程リレーの楽しさや観客の様子を楽しく捉えた物が新聞部・非公式新聞部両方から提示されるのだがそれはまだ知らない。
「緊張しても始まらん。あとは、全力あるのみじゃ」
「そうですよねっ！ が、がんばりますっ！」
駒鳥の言葉に護が肯き、姫乃も相槌を打ちながら微笑む。真央はにゃふっ！ と強気な笑顔を見せると鉢巻を巻きなおした。
「自分の全力でがんばればいいのだ！ 新聞部ファィッ、オーなのだ♪」
『オーッ！』
真央の言葉に、駒鳥、護、姫乃が声を合わせた。
「気合い入ってるねぇ」
先ほど剣道部としてリレーに出ていた春賀 幽が応援に駆けつける。新聞部の一員でもある彼は仲間の有志を写真に収めようとカメラを手にしていた。
「撮影は任せてねぇ」
「はい、よろしくお願いしますっ」
幽の言葉に護は笑顔で頭を下げた。
因みに、写真撮影に関してこちらも予め生物部、演劇部、ホスト部に了承を得ていた事を付け加えておく。
妙な存在感を放つ生物部のバトン。それは人体骨格標本の名誉顧問で、アフロの鬘をかぶり、ファンキーなサングラスを装着している上、『生物部 部員募集中！』と書かれた襷をかけていた。これを使う生物部はいろんな意味で注目を集めている。因みに暇をもてあました現部長によって飾られた結果なのだが立派に学校の備品である事を付け加えておこう。
（ただの髑髏じゃなくてよかった。まぁ、練習でも背負っているし……）
着崩した作業着姿の桜井 ラッセルが名誉顧問を見ながら思う。ホラー系が苦手な彼としては、その辺りで内心安堵しているのだ。その傍らで神野 美野梨もまた「目立つのは名誉顧問だけで沢山だし、普通に走ろう」と呟く。その一方で気になっていたのは部活対抗リレーのジンクス。
（会計としては『部活の予算が増える』という噂は興味深いわ。でも、あてにするのは部員増くらいにしておこうかしら？）
眼鏡を正していると部長の屋敷野 梢は三つ編みを揺らし、名誉顧問にかけられた襷を見つめる。
「このリレーで新入部員が来てくれると嬉しいですね。あ、ついでに私個人のファンも募集中ですよ？」
後半は緊張を緩ませるためのジョークだろうが、前半は本気である。むしろ渇望している。梢はぐっ、と手を握り締めてメンバーを見た。
「生物部って案外運動部よりだよね。野山を駆け回ったりしているし。それを思えば結構いい線いくと思うけど」
「そうそう。他の部より体力あると思うし出し切って行こうぜ」
眼鏡をかけ直しながら、新井 すばるとラッセルがそういえば美野梨は何かを思い出して表情を明るくする。梢はにこっ、と笑えば美野梨も幾分か緊張がほぐれた笑顔で肯く。
「そろそろ本番ですよ。がんばりましょ？」
「あとは練習の成果を披露するだけですね」
「そうそう、明るく行こうよ」
「運動部と当たったら流石に無理か～……って思ってたけど、（部長のくじ運のお陰か）文化部オンリーだし、チャンスだよ」
すばるとラッセルもそういい合う。生物部のメンバーは肯き合うと集合場所へ向かった。
最後のレースは参加チームが全部文科系だった。その事に悩む者１人。新聞部の遠矢 護である。
（これじゃあ、運動部には叶わないって言い訳が使えないよぉ……）
少し弱気になっていると、陸上部にも所属している後木 真央がにぱっ、と猫のような笑顔を浮かべていた。
「姫乃ちゃんも言っていたけど、新聞部は個性とチームワークでがんばるのだ」
だから衣装は各自で用意して、と付け加えた彼女はジャージを脱ぎ、バトンとして選んだ改造腕章を取り付ける。ちなみに本物の腕章は安全ピンで留めている。傍らの維剣 姫乃は少し緊張した面持ちで真央と護のやりとりを見ている。
（アンカーとして、がんばらないと……）
姫乃は比較的最近、この新聞部に入部した。その為か、アンカーの大役に当初疑問を持ったらしい。しかし、いよいよ本番だと思えば自然と覚悟も決まる。
「皆、いい顔しとるの」
立井 駒鳥が周りを見て言う。彼もどちらかといえば入部して日が浅い。その為か妙に張り切っているようだ。彼は虹色のタオルマフラーを巻き、首から下げた手ぶれ機能が充実したデジタルカメラを使って応援するみんなの笑顔や拘りの虹グッズの撮影をしていた。その内容を見つつ、このレースも楽しみな様子だ。
因みに真央も友達の応援をしながら写真を撮っていた。第３レースでは偶然にも文たちが撮影する場面をカメラで捕らえていたり、と後程リレーの楽しさや観客の様子を楽しく捉えた物が新聞部・非公式新聞部両方から提示されるのだがそれはまだ知らない。
「緊張しても始まらん。あとは、全力あるのみじゃ」
「そうですよねっ！ が、がんばりますっ！」
駒鳥の言葉に護が肯き、姫乃も相槌を打ちながら微笑む。真央はにゃふっ！ と強気な笑顔を見せると鉢巻を巻きなおした。
「自分の全力でがんばればいいのだ！ 新聞部ファィッ、オーなのだ♪」
『オーッ！』
真央の言葉に、駒鳥、護、姫乃が声を合わせた。
「気合い入ってるねぇ」
先ほど剣道部としてリレーに出ていた春賀 幽が応援に駆けつける。新聞部の一員でもある彼は仲間の有志を写真に収めようとカメラを手にしていた。
「撮影は任せてねぇ」
「はい、よろしくお願いしますっ」
幽の言葉に護は笑顔で頭を下げた。
因みに、写真撮影に関してこちらも予め生物部、演劇部、ホスト部に了承を得ていた事を付け加えておく。
妙な存在感を放つ生物部のバトン。それは人体骨格標本の名誉顧問で、アフロの鬘をかぶり、ファンキーなサングラスを装着している上、『生物部 部員募集中！』と書かれた襷をかけていた。これを使う生物部はいろんな意味で注目を集めている。因みに暇をもてあました現部長によって飾られた結果なのだが立派に学校の備品である事を付け加えておこう。
（ただの髑髏じゃなくてよかった。まぁ、練習でも背負っているし……）
着崩した作業着姿の桜井 ラッセルが名誉顧問を見ながら思う。ホラー系が苦手な彼としては、その辺りで内心安堵しているのだ。その傍らで神野 美野梨もまた「目立つのは名誉顧問だけで沢山だし、普通に走ろう」と呟く。その一方で気になっていたのは部活対抗リレーのジンクス。
（会計としては『部活の予算が増える』という噂は興味深いわ。でも、あてにするのは部員増くらいにしておこうかしら？）
眼鏡を正していると部長の屋敷野 梢は三つ編みを揺らし、名誉顧問にかけられた襷を見つめる。
「このリレーで新入部員が来てくれると嬉しいですね。あ、ついでに私個人のファンも募集中ですよ？」
後半は緊張を緩ませるためのジョークだろうが、前半は本気である。むしろ渇望している。梢はぐっ、と手を握り締めてメンバーを見た。
「生物部って案外運動部よりだよね。野山を駆け回ったりしているし。それを思えば結構いい線いくと思うけど」
「そうそう。他の部より体力あると思うし出し切って行こうぜ」
眼鏡をかけ直しながら、新井 すばるとラッセルがそういえば美野梨は何かを思い出して表情を明るくする。梢はにこっ、と笑えば美野梨も幾分か緊張がほぐれた笑顔で肯く。
「そろそろ本番ですよ。がんばりましょ？」
「あとは練習の成果を披露するだけですね」
「そうそう、明るく行こうよ」
「運動部と当たったら流石に無理か～……って思ってたけど、（部長のくじ運のお陰か）文化部オンリーだし、チャンスだよ」
すばるとラッセルもそういい合う。生物部のメンバーは肯き合うと集合場所へ向かった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2014年12月20日
- 参加申し込みの期限
-
- 2014年12月27日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2014年12月27日 11時00分
