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なんだかヘンなキモチになっちゃった!
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chapter.8 事件発生
——残り、35秒!
100秒間、周囲から「赤の他人」と認識させるろっこんを発動させてアダルトコーナーに飛び込んだ英二は、かなり不利な状況に追い込まれていた。
彼が探していたDVD、それが実は先ほど利平と宗治郎が手にしていたシスターうんぬんと素人のやつだったのだが、タイミング悪くふたりがそれを手にアダルト談義をしていたため借りることが出来ずにいたのだ。
「残り時間的に、あのふたつは諦めて他の作品にするしか……」
切り替えも、時には重要だ。
しかし事前にリサーチしていた本数はそれほど多くない。
英二もまた、数多ある作品群の中からアタリを発掘するという試練にぶつかっていた。それも、残り少ない制限時間の中で。
そうこうしているうちに、残りは25秒を切った。
迷っている暇はない。
「と、とにかくパッケージだけでも良い雰囲気が出ているものを……!」
裏を確かめている暇はない。それが愚策と知りつつも、英二に残された方法はそれしかなかった。
その時。
「……!?」
英二は、ひとりの女性と出くわした。慌てていたためか、ついぶつかりそうになり咄嗟に「すいません」と声が出た。
それと同時に、彼の視線が女性の首から下へと向く。それは猫が猫じゃらしに反応してしまうように、男の本能によって。
つまり、その女性の体つきが、なんというか、とってもデンジャラスなものだったのだ。
女性——冬華は困惑していた。
自分がいつまでもこのコーナーから出られないでいることにも、今向けられている視線にも。
な、何だか体をジロジロ舐めるように見られてるような……。
冬華はそう意識してしまった瞬間、顔を赤らめた。ただでさえここに入った時から赤かったのに、だ。
「あ、あの、何か……?」
「え、いやっ、その、すいません」
まさかつい胸に目がいってしまいました、なんて言えるわけもなく、英二は頭を下げ謝った。
どうやら悪気はないみたいだ。
そう思うと、少しだけ安心する反面、今日に限ってはなぜかちょっと物足りなく思う気持ちがあった。
——えっ、み、見られて興奮するような趣味なんかないはずなのに……!
冬華は自分の内側から滲み出る謎の感情を、必死で否定する。しかしモヤモヤした心は、桃色に染まっていくばかりだ。
「で、ではこれで……」
足早に、冬華はその場を離れそのままの勢いで、アダルトコーナーから脱出を果たそうとする。
しかし、思わぬ横やりが入ってしまった。
「あら、もう帰っちゃうの? せっかくこんなに魅力的な子が来てくれたのに」
「え?」
不意に聞こえた声。反射的に冬華が振り向けば、そこには何とも淫らな瞳の咲がいた。
そう、もうひとりの淫猥な人格に乗っ取られてしまった、シャドウ咲だ。
「あなたもムラムラしてるんでしょ? それを見れば一目瞭然よ」
くい、と顎で指した先には冬華の手にしっかりと握られたアダルトDVD。
「ちがっ、これは……」
「ふふ、遠慮なんていらないからスキンシップしましょ」
口の端を緩めながら冬華に近づく咲。やがて彼女はゆっくりと冬華の首に腕を回すと、首筋を軽く舐めた。
「ひゃうんっ!」
「思った通り、良い声よ。次はお口が良い? それとも……このいやらしいお胸?」
「ど、どっちもダメですっ」
「大丈夫、ちゃんとイかせてあげるから」
「そういうことじゃ……んっ、なくて……!」
二度目の舌技に、また上擦った声を上げてしまう。
そしてこの一連の絡みを、英二は特等席で見ていた。正確に言うと、目が離せなかった。
「え、うわ、そんなことを……」
正直この時点で彼のろっこんは時間切れになっていたが、もはやどうでも良かった。気持ちが高ぶった今の彼にこの光景は、刺激的すぎた。
「わ、私こういうのが好きなわけじゃありませんから……!」
やられっぱなしだった冬華は、一瞬の隙をついて咲から距離を置くと、今度こそ暖簾をくぐりピンクゾーンから脱した。
「あら、もう少し楽しみたかったけど……まあそれなりにご馳走になれたから満足ね」
言うと、咲もふふっと笑いながらその場を後にする。
英二はただ突っ立って、去っていく彼女たちを見ていた。
「はあ……はあ……」
興奮のためか、あるいは予想外の疲労によるためか息が乱れる冬華。
「あ、あのままあそこにいたらどうなっていたんでしょう……って、え、これは……」
彼女は自らの手の中にあるものを見て驚いた。いつの間にか、大人のDVDをここまで持ってきてしまっていたのだ。
しかも、これまたいつの間にか謎の小瓶のようなものまで。中には、透明の液体みたいなものが入っているようだ。
ような、とかみたいな、でしか伝えられないことを大変遺憾に思うが、とりあえずそういった類のものが冬華の手に収まっていた。
「私、いつの間に……!」
しかも、アダルトコーナーを出た冬華の足は、不思議とレジに向かっていた。こんなもの興味はないし、こんなもの買う気もないはずなのに。
「すいません、これをお願いします……」
消え入りそうな声で店員に声をかける冬華。自分はおかしくなってしまったのかもしれない、と本気で思った瞬間だった。
会計を済ませ、店を出ようとする冬華。するとそこで、先ほどアダルトコーナーで出くわした英二と再会した。
結局あの後、目当てのものは見つからないしそれ以上のものを見ちゃったしでレンタルし損ねた英二は退店するところだったのだ。
「あっ」
ほぼ同時に、声が出る。そして英二の視線は今度は胸ではなく、彼女が購入した謎の小瓶めいたものに。彼はそれが何なのか、ネットで見て知っていた。
その一方で冬華もまた、英二の顔をぼうっと見ていた。
——あれ、この方、見かけたことがあるような。
確かに隣のクラスだし、見覚えがあってもおかしくはない。彼女のそんな視線を感じ取り、英二はハッとした。
そうだ、もうろっこんは切れてしまっているんだ。
「……」
言葉はなくても、互いの表情がすべてを物語っていた。
今日ここで僕らは、何も見ていない。そういうことにしておこう。
英二と冬華はそのまま店を出て、それぞれの帰路についた。その足取りは、心なしか重かった。
◇
そういえば、店長におすすめを聞いて半ば強引に案内させる形となったミッシェルはどうなっているだろうか。
「ねえ〜ん、まだそのおすすめはお目にかかれないのん?」
「あ、ああ、すまないね、もうちょっとだけ待ってくれないか」
背中におぞましい視線を感じながら、岡田店長はアダルトコーナーの隅の方で、棚下の引き出しを開けて何やらごそごそと探していた。
「つい先日、そっち系のDVDはあまり需要がないってことでしまっちゃったんだよね……確かこのへんだったはず……」
どっち系かはミッシェルの外見から想像してもらうとして、店長は捜索の末、無事目的のブツを発見した。
「あった!」
おそらく処分する予定だったのだろう。そのDVDたちは、ヒモでぎゅっと縛られていた。
「今取り出すから、そっちの方で待ってい……」
振り向いて、店長が言いかけた時だった。
「!」
一瞬で、彼は危険を察知した。目の前のミッシェルの瞳が、明らかに捕食者のそれだったからだ。
「あーもうっ、我慢出来ないわん! やっぱりDVDじゃなくて、生が良いわん!」
「うわあっ!?」
ふう、と店長の耳に息を吹きかけたミッシェルは、右手をすっと彼のお尻へ回した。
「いや、ちょっ。君にはこれがあるだろ?」
慌てて、店長がヒモでくくられたDVDを差し出す。レンタル料とかいらないから早く帰ってくれ状態だ。
だがしかし、その状態で出したのが彼最大の過ちだった。
「あら、そういうことなのん? 店長がそういうなら、アタシはオーケーよん?」
「へ?」
目を丸くした店長の前で、ミッシェルはDVDを縛っていたヒモを外す。そして、それを店長の体にひっかけた。
「こういうプレイも、嫌いじゃないわ〜ん!」
アダルトコーナーとはいえ、公衆の面前で縛りプレイを始めようとしてしまったミッシェル。もはやここは、治外法権である。
そんな非常事態を目撃してしまったのは、「そろそろ人も減ってきたみたいだし大丈夫だろう」と考え足を踏み入れた千鶴だった。
「な……」
こんな破廉恥なことが堂々と行われていて良いのか。
誰だってこんなところを見たらそう思うだろう。
もちろん千鶴とて同じ……ではなかった。彼女が一瞬言葉を失ったのは、ショックからではない。
よもやの緊縛シーンに、テンションが上がったからだった。
「この緊縛は、なかなか新しい……!」
緊縛系アイドルとしてはもちろん、アーティスティックな面から見てもこの光景は千鶴の心を打った。
いろんな要素が入りすぎていて、これはこれで斬新だったのだ。
「店長もこういうのが好きなら、もっと早く言ってくれれば良かったのに」
「ご、誤解だ!!」
「てっきりぼくは、超絶舌テクが取り柄だと思っ」
「それはもっと誤解だ!」
岡田聖店長は必死に否定した。しかしミッシェルによって縛られている現状では何を言ってもすべてプレイの一環にしか聞こえない。
「ほらほら〜ん、もっとキツくしてあげるわん!」
その間にも、ミッシェルは調子に乗ってどんどん過激なプレイへと発展させていく。
「ま、待ってくれそれ以上締め付けられるとアレがああなって……!」
数秒後、店長の悲鳴がアダルトコーナーに響いた。
それによって駆けつけた店員たちは、目の前の光景に仰天し、警察を呼ぶ寸前までいった。もちろんミッシェルは店を追い出された。
残念そうに自動ドアの向こうへ消えていくミッシェルを見送りながら、千鶴はお礼を告げる。
「……ありがとう。自分の引き出しにはなかったシチュエーションを教えてくれて」
それがいつどこで役に立つのかは、誰にも分からない。
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担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月02日
参加申し込みの期限
2014年12月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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