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【小悪魔はパイがお好き?】
霧生 穂月
がそのパイ屋の存在を知ったのは数日前のこと。
ここに誘った彼の想い人は、歌とギターが大好きで、小悪魔じみた魅力があって、甘い物が大好きな、
少年である。
「待った?」
遠くから手を振って、駆け寄ってくる姿は少女のよう。
「う、うん。すこ……」
「待ってないよね?
あれ、里桜の時計20分も遅れてる。気をつけなくちゃねっ」
そしてその時計を直すことなく、その少年は何事も無かったように穂月に笑顔を向けた。
悪魔だって可愛く美しければ天使に勝る。そんな笑みを浮かべた
霧生 里桜
はさっそくお店の看板を眺めていた。
「う、うん……待ってない」
そんな仕草を前に事実を覆す穂月の心はひとえに里桜への想い故。
親元を離れ、親戚の家で出会った小悪魔は、愛のキューピッドよりも可愛かった。それが全てである。
親戚の家に転がり込んだ手前、そこに住む里桜と家主でもあるその兄を引き剥がすことは不可能に近い。
穂月は今日、いつもは里桜が何よりも恋焦がれる、彼の兄がいない所に引っ張り出す事に成功した。
それはもう十分な成果といえよう。
「近くにこんなオシャレなパイの専門店あったなんて知らなかった!
イートインで店内で食べていこうねっ。テイクアウトに兄ちゃんへのお土産沢山買って!」
「う、うん……」
見とれている間に、完全に主導権を奪われてしまった。
せっかくデートに誘う事に成功したのに──穂月はそんな自分に少しだけ自己嫌悪しながらも、それでもそんな里桜も可愛くて。
「それじゃあ、行こうかっ」
にっこり笑ってついて来る、それだけで穂月は報われたような気がした。
自分から率先してお店に入らず、相手についていく。これが里桜の完全なる計算ずくだったとしても……
「メニュー凄いたくさんあるんだね。
飲み物はホットティーがいいんだけど……ブレンドティーってやつかな。
おやつにはやっぱり紅茶だよね。
パイはねー限定メニュー、全部お願いしますっ」
こっそりと注文している里桜を気にしながら、穂月も自分のものを頼んでしまう。
「──と、惣菜系のパイと、キッシュを初めてだから2つ!
後はまぁ適当に甘いのを」
穂月が先に戻ってきて場所を取っていたイートインスペースの席に腰掛ける。
戻ってきた里桜は、向かいの席に座ると見せ掛けて、穂月の隣に密着するように腰を下ろした。
穂月の顔が一瞬にして赤く染まる。
「なんで里桜隣りに座ってるの!?」
「穂月ドキドキしてる……おもしろーい♪」
「い、いや! ドキドキなんかしてないからっ!!」
頬の染まり具合がそれを嘘だと言っている。てっきり向かいの席に座るものだと思っていた穂月は、完全に不意を突かれた。
きゃっきゃっと楽しげに笑う里桜を前に否定をしてみたところで頬の熱は引いてくれそうに無い。
……それどころか、里桜からはとても良い香りがして……
穂月は頭を覚ますかのように手元のブラックコーヒーをぐいっと一口流し込む。
それを見ていた里桜が、不満げな表情で呟き、最後には投げ捨てるように言い放った。
「小学生の癖にブラックコーヒー飲むんだ……よくそんなの飲めるよね……里桜コーヒー苦くて嫌ーい」
そして里桜は、口元に手を当て穂月を横目に楽しげに笑って告げる。
「それにブラックって飲み過ぎるとおばかになるんだよ♪」
その言葉に穂月の心に衝撃が走った。
「…え、馬鹿になる!?
ガ、ガムシロップもらい忘れた! もらってくる!」
音を立て席を立ち、全力でカウンターまで走る穂月。
これで愛しのあの子に若干引かれてしまったんじゃと心から心配する穂月を余所に。
里桜は、彼が遠くに行ったのを確認してから声を上げての笑いを抑え切れなかった。
「先にパイ包みとキッシュ食べてからパイ食べようかな。デザートってことで!」
里桜が食べるパイ包みとキッシュを可愛らしい仕草で指差し早速食し始めながら、楽しみを隠せない表情でパイを見る。
「穂月も里桜のパイも食べてみる?」
「里桜のπも食べてみる……って!? ボ、ボクらには早──」
「え? あーんがまだ早いの? もしかして……穂月のエッチ」
「え? あ……なんだ、パイか! 全然変なコト考えてないから!!
あ、ありがたくパイはもらう!」
──顔を真っ赤にした10歳の、未来青年になるであろう少年が、ここで何を考えていたのかは敢えて伏せておくこととする。
そして、早々にパイ包みとキッシュを食べ終え、パイに手を付け始めた里桜から食べ掛けのパイをフォークに乗せ穂月に向かって、
「あーんっ」
と満面の笑顔で差し出されれば、穂月に躊躇う余裕など無い。
ぱく、と口にして。
「甘い……」
愛し人からもらったパイが口の中でふんわりとその甘さを広げていく。
「(……なんか心臓バクバク言ってて味わかんなくなってきてるけど)」
そう穂月が思う傍ら、その手にあったパイを更に里桜が食べてしまう。
「(あれ、これ間接キスじゃない!?
霧生家では家族のキス普通だよね! 大丈夫だよね!)」
その事実に気づいて、霧生家の関係性を思い出しつつ、真っ赤と真っ青を繰り返す穂月の頭の中で。
「ふふー間接キスだね♪ ……なんちゃって。
穂月真っ赤だよ? かわいいー」
その里桜の確信犯的な笑顔と言葉に、もはやりんごを通り越してトマトとなった顔色を隠せない。
こうして、特殊な恋愛に全くの耐性の無い穂月と、それを手で転がして遊んでいた里桜の、イートインスペースに発生した一部ラブラブ、もしくは一部とても不思議な空間を作り上げていったのだった……
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年11月28日
参加申し込みの期限
2014年12月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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