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【お残しなんて言葉は存在しません】
綾辻 綾花
と、
花厳 望春
が足を止める少し前。
橘 明里
は、偶然入ったこのお店で、列になりつつあるレジカウンターの先に「らいばる@食的」な
後木 真央
の姿を見つけた。
明里の「食キング」の名を欲しいままにする真央への慄きや驚愕やその他もろもろを積み重ねた感情は、言葉にするには難しい。
そんな彼女が少し離れた傍にいる。
向こうはまだ気づいていないようだったが、その気迫たるや明里を戦慄させるには充分だった。
「頼もうなのだ~!
アイスカフェオレと秋野菜ときのこのキッシュきのこのシチューのパイ包みミートパイチキンカレーパイエビグラタンパイサンマさんパイキッシュ・ロレーヌじゃがいもとカマンベールチーズのキッシュ下さいなのだっ!
食後にマンゴーパイザクロのパイマロンパイさつまいものパイもなのだっ」
「!? そ、そんなに食べるなの……っ!?」
驚愕に震える明里を前に、明里に気づいた様子で真央は振り向き満面の笑顔を向ける。
「あっ、明里ちゃんなのだ! こんにちはなのだ!
部活の後の腹減り高校生ならこんなものだと思うのだ? 大丈夫なのだ、財布の兼ね合いもあってきっちり腹八分目に抑えたのだ♪」
「まおちゃん、これで腹八分目──!?」
……負けていられない。真央を心から食的にライバル視する明里の魂に火がついた。
「まずはっ、季節のメニューを上から順番にくださいなの!」
明里の心の中にはお残しという単語は存在しない。少しずつ注文しつつ、最後には目指せ、メニュー制覇だ。
その気配に、真央が改めてメニュー表を見比べる。
「ぬっ、クラムチャウダーのパイ包みとオニオンスープのパイ包みもうまそうだったのだ! こ、これは次回に回すしかなのだ抜かったのだ~」
その言葉を耳に、今、正に勝機の光を見出す明里。
「まおちゃん! 今日こそ勝負なのですなのっ! 今日からあかりが『食キング』の名を頂くなの!!」
その言葉に真央は、気配はどす黒く、そして瞳はキラリと輝かせて、にまりと不適に笑みを浮かべた。
「ふ……っ、真央ちゃんがこの『食キング』の名を受けるまでに、どれだけの経歴を重ねてきたことか……!
勝負をしても負ける気がしないのだ。
むしろそんな事より食キングの盟友として一緒に食を極めるのだ」
「一緒に食を極める、なの……!?」
その言葉に、感慨深く頷く真央。
「食の道は一日にして成らずなのだ。食とは如何に美味しく食べてなんぼなのだ」
「……!!
──……。……あかり、心を入れ替えたの……! 一緒に食べるなのっ!
このサンマさんパイも気になるの! この列のも全部下さいなのっ!」
──こうして、テーブルが複数連結され、通り掛かった
綾辻 綾花
と
花厳 望春
が言葉をなくす量のパイが陳列された二人席が完成したのであった。
「あ、花厳君なのっ! 一緒に食べようなの!!
テーブルの上はたくさんだけども、座席だけはがらがらなの!」
大量に頼んでひとまずの満足を得た明里は、余りに圧巻の光景に、言葉をなくして沈黙していた望春に声を掛けた。
真央も同意とばかりにさっそくパイを口にほおばりながら頷く。美味しさのあまり手が止まらないようだ。
流石にその量に圧倒されていた二人は顔を見合わせていたが、確かに二人きりで食べるよりは楽しくなりそうだ。
二人はお互いの意思を確認しあうように頷いて、混雑の最中でこの場所だけガラガラになっている椅子に腰掛ける。
望春と綾花の頼んだパイはまだ焼き途中らしく、少しの待ち時間が必要なようだった。
その間に、綾花は手に持っていた可愛らしい数々の猫がメモに取られた猫メモを開いて、次はどこに行こうか思案し始める。
「ん? 真央ちゃんつい目に入ってしまったのだ。ただ描いてあるお猫様が凄い可愛く思ったのだ手書きなのだ? 何のメモなのだ?」
それがつい目に入ってしまった真央が、好奇心が隠し切れずに問い掛ける。
「これは、この寝子島で出会った殆どの猫のスケッチと特徴をまとめた猫メモなんです。
猫には縄張りがあるから、何時にどの辺りにこの猫がいるかまで、きちんと控えれば次に出会える機会が増えるかなって」
「ふおお! 凄いのだ計画的お猫様遭遇計画なのだ!
確かにそれなら好きなお猫様に好きな時に会いに行けるのだ!」
真央は感性と、猫に関しては限りなく完璧に近い記憶力とその場のノリをもって、朝と帰りに毎日猫の追っかけを行っている。その為、書き起こすという発想が真央にはすっかり抜けていたのだ。
「あ、パイが来ましたね」
綾花が記念にと、焼きたてのパイの写真を撮る。
「……お、美味しい!!」
そしてほぼ同時に届いた、ミルフィーユを食べた望春は、思わず目を輝かせた。
「ここのパイは、みんなおいしいなの! うう、その特製ミルフィーユも気になるの……」
「これどうやって作ったんだろう? こんなに美味しいミルフィーユ初めて食べた!」
これは姉さん達のお土産の分も早く持って帰ってあげないと……改めてテイクアウトの箱に目をやりながら、望春は思う。
「そういえば、さっきの受付や配膳してくれた店員さん中学生くらいかな? ……しっかりしてるなあ……」
落ち着いた様子ながらも忙しい事が伺える歩みで、幾度と無く傍を通りかかった
八葉 ひまり
に望春は声を掛けた。
「パイとっても美味しかったよ。ありがとう。
あ、よかったら飴食べない? ラムネ味と、えっと他には林檎と―」
その言葉に、ひまりが困惑した様子で望春と他の面子を見比べた。
「えっと、望春くん……流石にお仕事中に飴を勧めるのは……」
「花厳君、飴おいしいよねなのっ。で、でもねなのっ──!」
それはまるで、飴で誘惑する大変な大人のようです。
誰もその言葉を口にする事は無かったが、暗に必死に説得するかのように言葉を探すしぐさに、望春もはたと『年下に飴をすすめる俺って怪しい奴になってないか……?』という自覚の元、
「ご、ごめんっ、何でもないっ!」
慌てて恥ずかしそうに、その言葉を引っ込めたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年11月28日
参加申し込みの期限
2014年12月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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