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颯爽という表現がぴったり、颯爽と
毒島 虹子
はフリマ会場を往きます。
生成りのブラウスの上にボルドーのジャンパースカート、同色系のカーディガンを羽織って足元は少し早目のブーツで締め、秋のお嬢様スタイルでまとめてみた本日の虹子です。日傘を差して紫外線をブロックすることも忘れていません。
これはもう天性のものでしょう。彼女はただ歩くだけで、なんとも気品があるのでした。
大手アパレルメーカーのご令嬢としてごく普通の上流階級生活を過ごしてきたこと、それが虹子のバックグラウンドです。徳川家光が生まれながらの将軍であるように、虹子は生まれながらの社長令嬢であり上流階級のお嬢様なのです。神々しいほどの。
それとは認識せずとも、彼女の行く手に立つ人は、つい道を開けてしまいます。新幹線のレールの上に立つ人がいるでしょうか? 毒島虹子の行く手を遮る人がいるでしょうか?
「フリーマーケットなんて開催しているのですね。ワンシーズンごとにお洋服は取り替えていたり、父の会社のブランドのサンプル品もあるから、知っていれば参加しましたのに……まあいいですわ」
と独り言しながら歩いていた虹子の歩みが突然、断ち切られました。
なんと虹子に道を譲らない人物がいたのです。
虹子のお嬢様オーラがもたらずZOC(ゾック)に入ってもその人はまったく動かず、陳列されている古本を手に取っては検分しています。ホラー小説ばかりですけれども。
華美な服装でこそありませんが、血筋は隠せない。
同じタイプの人間。
同じ育ち方をしてきた人間。
お嬢様であるのが当たり前で、上流階級の空気を吸って吐き出してきた少女。
その縦巻きロールを見間違うはずはありません。
剣崎 エレナ
です。
これまでまともに言葉を交わしたことはありませんが、虹子もその名は知っています。素性も。
敵意、同族意識、あるいは奇妙な連帯感、そのいずれとも同じで、いずれとも違う感情が一瞬、虹子の胸をよぎりました。ですがそれは現れたと同時に消えて、
「……!」
彼女はただ、エレナを避けて進みました。
「……まあいいですわ」
いつか、彼女と向かい合う日が来るかもしれません。しかしそれは今ではない。
やがて虹子は、相原まゆのブースに目を止めました。
ちょうど自分と同じ身長、それがまゆの第一印象でした。ですがすぐに、彼女が寝子島高校の教師であることに思いいたります。
興味が湧いてきたので、虹子はまゆに声をかけることにしました。
「寝子島高校の先生、ですね?」
「そうそう。そんなあなたは転入してきた子だったかしら」
さすが教師だけあって、虹子のことは認知していたようでした。互いに名乗りあって、多少世間話を交わした後に、虹子は興味をもってまゆ先生の出品物を見るのです。
既製品ばっかりですし中にはファーストファッションの安物も混じっていますが、それなりにセンスがいいのは認めたいところ。
「少しシックなアウターですわね。こちらをいただきますわ」
と、まゆセレクトのブレザージャケットを虹子は手にしました。Vネックで単一ボタン、前は閉じても開けても着こなせそうです。
「ありがと」
と言ったまゆの手に虹子は、代金と一緒に日傘を手渡しました。
「え……これ?」
「良かったらどうぞ。差し上げます。短時間とはいえ、服を日光に直接さらすのはなんですから」
「いやでも……」
と口ごもるまゆに、
「不要でしたら、後日学校で渡して下さい」
お嬢様だけができるという逆らえない笑顔を見せ、虹子は颯爽とその場を去るのでした。
薄笑み浮かべて会場を往く彼女は、
羽生 碧南
です。
「ふふふ……今日という日を楽しみにしてたんだからっ!」
それはもう楽しみにしておりましたとも、それこそ、一日千秋の思いで。
女性としては突出して高い180センチの長身、バスケットボールを手にすれば全国レベルの選手、そんなスポーツウーマン碧南のもう一つの顔は……。
「なにを楽しみにしてたんだい?」
「ええ実は」
と普通に応答しかけて彼女は、ぶっと吹きだしそうになりました。
なぜって彼女のやや斜め下方、そこに彼がいたのです。
鷹取 洋二
通称ワカメ頭先輩が。いつのまにか。
「いつの間に!?」
「いやはやいつの間にだろうねえ」
ふっ、と謎の笑みをこぼして、彼は碧南に並びました。
「いつぞやの辻投げ事件以来だね、元気にやっていたかい? 僕? 僕はいつでもオーケーさ」
あいかわらず、よくわからないことを言う人です。碧南は特に気にしていませんが。
「安く乙女ゲームをゲットできるかも、と思って!」
彼女はあっけらかんと言い放ちました。
そうです、スポーツウーマン碧南のもう一つの顔は乙女ゲーマーなのでした。古今東西、とまでは言わずとも彼女は、割と広く深く乙女ゲームをコレクションし楽しんでいたのです。なお彼女は、基本は初回購入、初回特典もきっちり保存する傾向にあるということです。
実は……これは洋二には言っていませんが、碧南には高校入学直前にかなりの不幸にあっています。
それは、彼女の家が高校入学前に全焼してしまったということです。
このとき、碧南がコレクションしていた乙女ゲーム(予約特典諸々込み)がすべて灰燼に帰してしまったのです。
ゲーマーでありコレクターである者に、これがどれだけのトラウマとなったことか!
それゆえ以前、辻投げ犯に購入したばかりの乙女ゲームもちろん初回特典付きを粉砕されたとき、彼女は修羅のように猛り狂ったのでありました。
まあ、弁償はさせましたけど。犯人に。
「乙女ゲームね? そうだねえ、さっき通ったブースでいくつか扱ってたよ。古いのだけど」
なぜかそういうものもよく知っているワカメ洋二先輩です。
「うわあ本当ですか? 行かなくちゃ!」
手短に洋二に礼を述べたとき、碧南の心はすでに、その場所へと飛んでいました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
40人
参加キャラクター数
40人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月30日
参加申し込みの期限
2015年01月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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