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このところ
霧生 渚砂
の経済状態は、たいへん、たいへんよろしくないのです。
最近すっかり家族に頼ってばかりで、このままでは紐街道一直線だと思う日々……内職代だけだと、日々の飲食代もままならないのでした。
そんな渚砂にとってフリマは、まさに福音と言えました。「なにか出品してみよう!」と積極的に活動する気力が湧き起こったのです。辻斬りならぬ辻投げ犯たちをやり込めたあのときのように、彼は猛烈に励みました……裁縫に。
もともと、裁縫は得意ということがあります。それに、暇なときにちょこちょこと、実は作っていたのです。
衣装や、
動物のぬいぐるみや、
コスプレ服を!
趣味が高じて作ったのに表に出せないような服もあるし、必要な人が使ってくれた方が服も喜ぶだろう! と、自己正当化してみましたが、ちょっとこれを出すのには勇気をふりしぼった渚砂です。
よくできていると自分でも思います。ぬいぐるみも衣装もコスプレの衣装も。
けれどなんでしょう、このいたたまれなさは……。
メイド服とかビキニアーマーとかアニメの登場人物が着ているピンクのセーラー服とかはたまた、某ゲームでおなじみ巫女服ベースの戦闘コスチュームとか……よく見たら、そのほとんどが女性ものなのも少々心苦しいところ。
そこに、
「わー、可愛いぬいぐるみがある!」
と駆け寄ってきたのは
雨寺 凛
でした。
「あ、渚砂さん! ここは渚砂さんのお店だったんですね」
「うん。凛君、今日も元気だね」
渚砂に笑顔が生まれます。凜はまるで太陽です。彼女がいるだけで、なんだかぱっと明るくなるのです。
凜はすぐにぬいぐるみを調べて、
「これ手作りなんですか!」
「そうなんだ。素人仕事だけど」
「いえ、プロ級だと思います! いい感じの大きさでぎゅーってしたらあったかそうですね!」
「そうかい? ありがとう」
「どれも気になるけど………じゃあ、コレもらってもいいですか?」
彼女は、一抱えもあるひよこさんを購入したのでした。黄色くてフワフワ。クッションにも最適です。
まいどあり、と渚砂が礼を言う間もなく、凜はコスプレ服コーナーを見つけて声を上げていました。
「うわー!
変わった服
があるー!」
「おっと……り、凜君、それ、ええと……あんまり大きな声で言わないでね」
「内緒なんですか?」
「あー、いや、そうじゃなくてさ、こっちはちょっとまだ準備中だから……凜君は先にほかのブースを回っておいで」
「はい! じゃあ後でー」
たたたっと駆けていく凜です。
いやはや、渚砂は冷や汗を拭いました。
いきなりなんで動転してしまいました。でも凜が戻ってきたときのために、コスプレ服の説明も考えておくべきでしょうね。
やれやれとため息して振り返った渚砂は、仰天して文字通り飛び上がっていました。
いつの間に現れたのか彼のブースの前に少女が一人、すっくと立っていたのです。
大天使 天吏
でした。彼女は渚砂に、まったく気配を感じさせませんでした。
「あ、あ、あ、いや、このコスプ……じゃない! ちょっと変わった女物の服は妹の……」
「……それには興味がないの。女性の服やアクセサリーにも」
突き放すように言い放って、水にといた灰のような淡い色彩の髪を揺らし、眼帯のないほうの片眼だけで、天吏は渚砂が出品している古着を調べだしました。
「あれば……いいんだけど」
「え? そっちは男性ものの古着だけど?」
「わかってる」
と一瞥した天吏の冷ややかな視線に、渚砂は射貫かれた気分になりしばし、呼吸すら忘れました。
天吏にとってはそのほうがいいのです。
もとより天吏は可愛いものや、女性ものの服といった嗜好品には興味がありません。彼女の興味の対象は野鳥観察、そこに限られていました。
今日だって、買いに来たのは野鳥観察に来ていく服です。登山やアウトドアで着用できそうなアウターでした。
いよいよ秋、本格的に山に入る際、汚れてもいい、あるいは捨ててもいい服は一枚でもあった方がいいのです。それに天吏の場合、身長が少し平均よりは大きいため、女性ものより男性もののほうが都合がいいのでした。
「これ、試着して大丈夫?」
渚砂の着古したジャンパーを、天吏は真っ先に選びました。
「ああ……でも」
それバイク用にしてた一番ぼろいやつで、もとより売れるとは思っていなかったんだけど……と渚砂は言いかけるもやめておきました。サイズだけ確認すると似合うかどうかなどまるで気にするそぶりもなく、
「買うわ」
と、あっさりと天吏は言ったのですから。
「これいくら?」
本当にいいのかなと思いながらも渚砂は、うんと安くしておきました。
次に渚砂のもとを訪れたのは
塔ヶ崎 璃亜
でした。
璃亜にとってはフリーマーケットはまたとない機会。通常のお店で買おうとすると高くて手が出せないような服や雑貨も安く売っているからです。いわゆる「掘り出しもの」があったりするので、お金に余裕のない彼女としては、逃せぬチャンスなのでした。
といってもそれほど必死なわけではありません。たとえ掘り出しものがなくても、フリーマーケットは色々なお店を見て回るだけでも楽しい。
「変わった服ですね……」
璃亜のコメントを聞いて、渚砂はなぜだかびくっとします。
なぜって璃亜が手にしているは例の、巫女さん風戦闘コスチュームなのでしたから。ご要望があればお祓い棒も安価でお付けします。
でも。
渚砂はほんわりとしてしまいます。
透き通るように白い肌、愁いを帯びた瞳、そして、色が薄く銀に近い黒髪の彼女が、その衣装を着た姿を想像したからです。
すごく、似合いそうです。ゲームの世界のキャラクターが実体化したような。いえ、もっと美しいような……。
彼女がこれを着てコスプレ会場に足を踏み入れようものなら、たちまち周囲にカメラ小僧が黒山を形成することでしょう。
「それ妹のなんだ。その……」
よければ着てみて、と言いかけたのですがそれより先に、璃亜は一礼して去って行きました。
「ああ……」
渚砂には彼女の、背中を見送ることしかできません。
なんだか名残惜しいのでした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
40人
参加キャラクター数
40人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月30日
参加申し込みの期限
2015年01月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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