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「うわあー! すごい活気です! 楽しい一日になりそうですね!」
メル・ミラー
の好奇心アンテナは、いつだって頭のてっぺんでグルグル回っています。
とくに日本、それも寝子島に来てから、アンテナ活動は活発化しております。なにせこの島には刺激がいっぱい、毎日のように不思議なものや人、楽しいできごとと遭遇するのですから。単なる日常生活が、ここではずっとハッピーライフなのです。
今日も彼女は不思議との出会い、それにともなう素敵なサムシングを求めて、このフリーマーケットにやってきたのでした。ガレージセールというのはアメリカでもポピュラーな文化とはいえ、この驚きの島ではなにが待っているのか予想もつきません。
「ハーイ、英二サン!」
メルはさっそく、級友の佐藤英二と出くわしました。
「なにか面白いブース、知りませんカー?」
「ああそれなら……」
と英二は親切に教えてくれました。弥島純子と喜多川怜子のブースです。
「僕は行ったばかりだけど、まだまだいいものがあると思うよ」
「それはいいコトを聞きマシタ! サンキュー!」
ということでメルは、放たれた矢のように素早く迷わず移動したのです。
英二に教えられたそのブースは、まさしくメルの趣味ど真ん中の品揃えだったりします。
「いいモノ見つけました『寄生蟲』デース! 最ー近アニメーになってましたねー。ご存ー知デスカ?」
「きせい……? ああ、それは……今トイレに行っているやつの私物でね。私は知らない」
なんとも元気ハツラツはメルに比べると、彼女……すなわち喜多川怜子のほうはいまいちノリが悪い。
「どういう話かというとデスネー。少年の片手に謎の寄生生物がとりついテ……」
「そうか。SFなんだな」
「それがまた……すんごい怖カワイイんデース!」
おどろおどろいい口調で(ついでに表情も怖げなものを作って)メルは語りかけますが、
「コワカイイイ? イメージはまあ、わからないでもない」
怜子のほうはいたってクールで、ちょこっと眼鏡の位置を直しただけでした。美人なのに無愛想で、ちょっともったいないです。
「拙者、蟲は平気な方デース」
「そうか。覚えておく」
「覚えて……って、私名乗りマシタカー?」
「5組のミラーだろう? 見たことがある。私は2組の喜多川怜子という」
「オー、怜子サンずっと冷静デスネー? 私の話ツマラナイ?」
「いや別に。なんというか、妙に既視感があるような、というかな……私はこういう役割をいつもやっている気がする」
よろしく、と言って怜子は、『寄生蟲』の単行本を手渡しました。
「近づきのしるしに、端数は負けておく」
「オー! 怜子サン、ユー・アー・マイフレンド!」
その後もメルはひとしきり、『ねこもん』や『ニャマコア』と様々なハードのゲームソフトについてひとしきり語りました。怜子は私見を挟まないものの、いちいち聞いてうなずいたのです。
「今度一緒に遊びマショー!」
「ああ」
どこまでが本気かはわかりませんけれど、怜子はそう答えたのです。
なんだかちぐはぐな感じはしますが、とりあえず新たな友情の始まりが期待できるのではないでしょうか。
弘明寺 能美子
と
桜庭 円
も、揃ってフリマに来ていました。
「お目当ては古書! 寝子島書房とか! 奇書類! こういう場所でさ、たまにぽろっといいものが置いてあったりしたら、不思議な縁を感じちゃわない?」
と円はやたらと張り切っていますが、能美子のほうはなんだか、浮かぬ顔をしています。
誘われたのでついて来てみたけれど、ちょっとため息をつきたい気持ちです。
前ならこんなことはなかったはずです。ろっこんが身につく前までは。
「奇書か、あったらいいね」
と応じつつ能美子は、そっと我が手を見てしまうのでした。
能美子の力(ろっこん)は、古い物を触った時に発動するもののようでした。ゆえに現在、彼女は古い物に触れるのが怖いのです。しかしフリマというのはご存知のように、古い物だらけだったりします。
円はさっそく、数十年前だか戦前だかの骨董品的な古書を扱ったブースを見つけ、狩人の目で漁っていました。
「能美子ちゃん見て! 紙テープが出てくる頃のコンピューター辞典とかある! でもネット時代にこれは無意味かなあ……」
そうねと円に笑い返しながら、けっして本には触れないようにする能美子でした。なにか変なことが起こってからでは遅いのですから。
ところがそんな様子が、円には物足りなく映るのです。ひょっとして彼女、フリーマーケットには興味ないのかな……と。
円に心配そうな目をされるのが心苦しく、視点をそらせた能美子はそこで思わぬ助け舟を見いだしました。
黒依 アリーセ
です。正確には、アリーセが出しているブース。
「あら? 手作り品の販売なんてあるのね」
佐藤英二と話し込んでいたアリーセは、能美子を見て会釈しました。
「いらっしゃい弘明寺さん。どうぞ見ていってね」
そこには、アリーセお手製のアクセサリーが並んでいるのでした。
さすが寝子島のフリマ出品は二度目だけあって、アリーセのブースはよく整理されていました。ベニヤ板の上にボルドーカラーの布を敷いて展示台とし、そこに手作りの小さなリースが並べています。そうしてリースの中央に、ペアのレジンアクセを展示しているのです。お金はかかっていませんが、目にした人が足を止めたくなる好ディスプレイでした。
「砂絵のペンダントなんだ?」
英二は頬をゆるめています。彼はアリーセのブースをちらりと見て、たちまちそこに魅せられたのでした。
「ミール皿に色砂で絵を描いて、レジンで固めるアクセよ」
小さいので絵柄はシルエットやモザイク絵程度ですが、それがまたつつましく、なんとも上品ではありませんか。
絵柄は童話のキャラクターばかりです。王子と見つめ合うシンデレラ、美女と踊る野獣、王子を助ける人魚姫などなど、いずれもカップルの組み合わせ。
「合わせ絵仕様で童話のカップルを描いてみたの。気になるものがあれば、どうぞ手にとってみて」
「じゃあこれをもらうよ」
英二は、美女と野獣の組み合わせを購入しました。シングルで使えるものもあったのですが、どうしても、一対で持っておきたくなったのです。今のところ英二に、これを贈る相手は思いつきませんけれども。
英二が去ったところに能美子は入りました。熱心にアリーセの商品を見ます。
「ハンドメイドの新品だしこれなら大丈夫かな……」
「大丈夫って? どうかして? 弘明寺さん?」
「えっと、ほら、学校にも普段使いにも大丈夫なチャームなんてあるかな、と思って」
うまくごまかしつつ能美子が目を向けたそこには、やはりアリーセの手によるチャーム付きのシュシュが可愛らしく展示されていました。
シュシュは各色ランダムに積み上げられ、山の周りには天然石が飾られています。
「シュシュと天然石は金具ですぐに取り付けられるの」
「薔薇を思わせるのがあったらいいな」
「だったらこれとか……」
アリーセが手渡したものを能美子はおっかなびっくり手に取ってみましたが、不都合なことは何も起こりません。ほっと安堵の息をつきます。
しかしそこに、
「能美子ちゃんは手作りアクセサリー狙いかー。新品がいいのかな?」
と、ぴょんと飛ぶように円がやってきて片手を上げました。驚いたのなんの! 一瞬能美子は自分が、月までふっとんで行くのではないかと思ったほどです。
「よ、よ、よかったら桜庭さんも一緒にどうかしら……?」
動揺を隠せているとは言いがたい挙動不審っぷりを示すも、円はその言葉をどう聞いたのか、あっけらかんとして言います。
「たしかにお洋服とか、アクセサリーは流行物だから鮮度があるかも! でも古い物も悪くないよー!」
よく見ると円は、買ったばかりの古書を小脇に抱えています。結局あの本『最新! コンピュータ入門!(昭和XX年版)』を買ったようです。
「やっほーアリーセちゃん、相変わらずセンス抜群だね」
「桜庭さんもどうぞ見ていってね」
こうして三人は和気あいあい、会話を交わしつつフリマのひとときを楽しんだのです。
能美子が選んだのは、薔薇色のシュシュでした。くっきりとワンポイントを、光沢のある黒髪に付けられそうです。
「これを髪に付けるのなら、やっぱフリル系の服とあわせたところを見たいよねー」
「そうね……たまにはフリル系着てみようかしら」
ようやく能美子もフリマを楽しめてきたようです。自然な笑みがこぼれました。
あの美しい能美子がフリルを着たら、まさしく至高の姿となることでしょう。
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担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
40人
参加キャラクター数
40人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月30日
参加申し込みの期限
2015年01月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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