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「あ、3組の慎之介だ」
篠原 翠響
が見つけたのは、
青木 慎之介
でした。
翠響はとくに目的もなく、散歩がてらといった格好で適度に、会場をぶらりと歩きつつ色んな商品を見ていたところ、ひょっこりと彼を見出したのです。どうやら彼はゲームを物色しているようです。段ボールにぎっしり詰まったゲームの数々を、いちいち手に取って熱心に調べています。
そこで翠響は後ろからこっそり近づき、
「しんのすけー!!」
大声を出してみました。
「どひゃーー!!」
予想以上のイイ反応、彼は打ち上げ花火みたいにぶっとんでしまいました。
「なにしてんの?」
ニコっと笑って翠響が呼びかけると、まだドキドキしている心臓を片手で押さえつつ、
「オッケー! 呼ばれてないのに大登場、俺が真之介だぜ!」
無意味に熱い反応を返して、空いた手を付きだして親指まで立てる慎之介なのでした。
……ああ、男子中学生、といった感じですね。
「俺? 俺はゲームをサーチング中、そういうそっちこそワッツアップベイベー?」
無闇に英語を交ぜてみるのが、なんとなく格好いいと思うお年頃のようです。『ワッツアップベイベー』も、アメリカのアクション映画あたりの真似なんでしょう。
それ、とんでもないスラングだったりしたらどうするんだろ……という気はしましたがあえてツッコまず、翠響は曖昧な笑みを見せました。生温かい目で見守る、と言い換えてもいいですね。
「ふーん、ゲーム探してるの? エロゲじゃないよね?」
「ななななんてこと言うんだ! 『ゲーム・イズ・マイ・ビジネス……アンド・ビジネス・イズ・グッド!』って言葉があるだろ……ないか……ともかく、そんなことは全然まったくないんだぜ」
言いながら慎之介は、さっきまで熱心に見つめていたギャルゲー(ちなみに原作は十八禁ゲーム)をこっそり段ボールの底に隠すのでした。
「ベイベーはゲームに興味あるのか?」
「その『ベイベー』はやめなさい。……あたしは何か面白そうなものがあれば一つ買おうかな、って感じかな。もうすぐ十四歳の誕生日だし」
「そっか」
誕生日のことを話しても、慎之介はいまいちそっけない。自分のことだけで一生懸命という様子です。まあこのあたり、男子中学生に配慮を求めるのは酷というものでしょうか。
なんだかんだ会話を交わしつつ、ならんでゲームを探します。
「よーしこれだぜ!」
やがて慎之介はお目当ての、ガンアクションゲームを見つけて顔を輝かせました。
「でもちょっと高いんだよねー。これ、ディスカウントオーケー?」
もっさりしたお年寄りの店主さんに、慎之介は交渉を始めました。
「半額! とは言わずともこの端数がルックライク高いんだよね。そこをなんとかオーケー?」
ところがこのおじいさんは、孫か息子に店番を任されただけの人らしく、いまいち要領を得ません。
「はて?」
「モア・チープでモア・グッドだぜ!」
「それどういう意味かのう?」
どうも、文法からしてぐちゃぐちゃな(翠響から言わせてもらえば『寒い!』)英語が通じていない模様。最初は観戦していた翠響でしたが、とうとう見ていられなくなって、
「ね? あと千円だけでも負けてくれない?」
と声をかけました。
「ええよ」
「ありがと、おじいちゃん」
終了。
「すごい……」
こんなもんよ、とばかりに微笑んで翠響は言ったのです。
「慎之介、何かおごってよね」
ちょうど会場外には屋台がそろっていることですし。
「喜多川っち、聞いてる?」
「聞いてない」
「いやん! もう、喜多川っちのいけず!」
「いけず、って……なんか数年ぶりに聞いた気がする……」
などと珍妙なやりとりを繰り広げている女子高生ふたりは、弥島純子と喜多川怜子です。
黒髪ロングでくりっとした目の純子はまあ、それなりに可愛いではありますが、赤毛に見えそうなほど栗色の髪をショートにした怜子のほうは、それはもう目がくらむほどに美しい。凛々しくて中性的でぞっとするほどクールで、宝塚歌劇のスターのようでもありました。
そんなふたりの前にならぶのは、これぞフリマと言わんばかりの雑多な不要品の数々。書籍や漫画、ゲームにCD、実はこれ、ほとんど純子の私物だそうです。その大半が見事なまでにひと昔、いえ、ふた昔は前のグッズなのでした。
「なんで私が、お前のガラクタ市に付き合わにゃならんのだ」
「まあそう不平をお言いでないよ喜多川怜子っち、捨てる神あれば拾う神あり、あたしゃそんな世の理(ことわり)を、ともすると引きこもりがちなお前さんに実地で教えてあげようって気持ちでね」
「それ、今考えただろ」
「あちゃバレた!」
「バレいでか。お前の発言は底が浅い」
「などと言いながら、ちゃんと付き合ってくれる喜多川っち、大好き!」
「……アホ。持って帰るのも難渋しようし、さっさとさばくぞ」
こういうやりとりを、ふたりはいつもしているのです。
さてそこに、佐藤英二が見えました。
「お兄さんなにをお探しで!? ヌンチャク? トンファー? 残念ながらそういうものは切らしてて……」
「アホ! せっかく来てくれた人を引かせること言うな!」
怜子は純子に飛びかかって発言を封じて、
「……ええと、どれもちょっと古いけど意外と掘り出し物があるかもしれないんで、見てって下さい。安くしときます」
「じゃあ遠慮なく」
珍妙なふたりを見ても変に思うどころかむしろ楽しそうに、英二はグッズをチェックしはじめました。それからまもなくして彼は、
「あっ、このアニメのサントラ、探してたんだ」
とCDを手にしたのです。懐かしい感じのアニメのCDです。古びていますがケースもピカピカできれいでした。
「ああそれ? あげる」
あっけらかんと純子は言いました。
「いやそういうわけには……」
お金を出そうとする彼を制して、
「いいって、どうせ元彼にもらったやつだし。CDだって探してた人に聴いてもらうほうが嬉しいはず。お兄さん寝子高生でしょ? あたしらも一年二組でね、お近づきのしるし、ってやつよ♪」
こうして純子そして怜子と、英二は名乗り合ったのです。
ばいばい、と英二に手を振る純子に、しみじみと怜子は言いました。
「弥島、お前……わけわからん」
「照れますのう」
「褒めてはおらん、たわけめ」
それにしても……怜子には釈然としないところが残りました。
元彼とな?
純子には色恋の噂すら聞いたことがなかったので、なんとも複雑な顔をする怜子なのでした。
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担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
40人
参加キャラクター数
40人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月30日
参加申し込みの期限
2015年01月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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