this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
辻投げじゃ! 辻投げ!
<< もどる
1
2
3
4
5
…
14
つぎへ >>
すでにとっぷりと暮れております。
待ち合わせ場所は、神社に続く石階段の下。
これからグランドキャニオンにかかったロープで綱渡りをします、とでもいうかのような顔つきで、
北原 みゆき
は背中から垂れたリュックサックの紐をぎゅっと握っていました。
とうとう鷹取先輩の誘いを断りきれず、来てしまったのです。
辻投げの見物。
なんとも、風情のないことはなはだしい。
――あんなところで見物かぁ。
階段の上に見える神社を、憂鬱な気持ちで見上げるのでした。
寂しくて暗くて不気味な夜の神社です。決して『この秋訪れたいお勧めスポットベストテン!』には入りそうもありません。
どうやら
鷹取 洋二
は他に人を誘っていないようなのも気になります。
つまり、これから夜の神社で男性とふたりっきりになるよということです。
まさかこれ、鷹取先輩によるトリッキーなデートのお誘いではありますまいか。「映画観に行かない?」というノリで「辻投げ観に行かない?」…………ありえます。あの先輩なら。
どうせならもうちょっとマトモなものに誘ってほしいものです。いやそもそも、あの変人ワカメ頭鷹取先輩にデートに誘われて嬉しいのかどうかという話ですが……。
ところが、
「やあ」
とやってきた鷹取洋二は、他に一人女子を連れていました。なんとも長身の子です。180センチはあるでしょうか。
「彼女は
羽生 碧南
くん、駄菓子屋で知り合った一年生でね」
「よろしくお願いします」
碧南はペコっと頭を下げました。
「あ、どうも……よろしく……」
私も一年だから、と言ってみゆきは、初対面の彼女を観察しました。長身ですらりとした肢体、バレーボールやバスケットボールが似合いそうです。おずおずと微笑みを浮かべていて、どことなくはにかんだ様子でした。
――よかった。まともそうな子で……。
内心いくらかみゆきは安堵するのでした。鷹取先輩がおかしな提案(予想される例
「辻投げ犯と一緒に記念撮影をしようよ!」
など)を提案したら止めてくれそうですし、常識的なツッコミも入れてくれると思われます。
ところがその安堵は、わずか一秒半でものの見事に粉砕されたのでした。
「辻投げ犯人像をプロファイリングしたところ、今宵はサンマさんの着ぐるみを着ている可能性がありますね。いやまあ正直に言うとプロファイリングというよりは単なる希望的観測ですけど」
碧南は涼しい顔をしてそんなことを言い出したのです。
「他にも、バニースーツだとか、一つ目小僧とか、ブレザーに半ズボン&学帽でギター抱えて地獄のハイウェイだとか、見てみた……おっと、予測されるコスチュームはたくさんありますね」
まさしく立て板に水、碧南の妄想は止まりません。
「いや実を言うとですね、この辻投げは謎の悪の闇のシャドーガバメントとそれを背後で操るニャンタマ星人の人類家畜化計画の一環であるという推測も捨てきれないものがありましてですね。ああ、はい、注釈が必要でしたね。これはつい最近全ルートコンプリしたばかりのゲーム、それも……フフ、超常現象をネタにした乙女ゲーの内容に影響を受けたものでありまして……」
人差し指と親指でVの字を作って、それをぴたっと顎に当てたポーズで碧南は熱弁を振るうのです。目と歯はキラッキラと光っています。
……まともじゃなかった。
みゆきの額から瞼の上にかけ、まっすぐな縦線がさあっと引かれたようになったのは言うまでもありません。
ところがそんな暴走気味の碧南に、ごく平然と洋二は適応しているではありませんか。
「うんうん、そうだねえそうだねえ。僕もね、一つ目小僧は見てみたいと思ってたんだよねえ。一つ目辻投げ! これは前代未聞のキャラ属性だと思うんだよ」
「乙女ゲーといえば、今日は予約していた最新乙女ゲームをコンビニで受け取ってきたところなのですよ。これが戦国時代を舞台にしたプロレスもので……」
「ものすごい組み合わせだね、乙女ゲームの世界は奥が深いなぁ」
全ルートコンプリ? 乙女ゲー? 前代未聞のキャラ属性?? 二人の会話には、あまりに謎な単語が多すぎます。これって本当に日本語なんでしょうか。
二人の高度(?)な会話がポンポンとアクロバティックに弾んでいるせいで、ちょっとみゆきは言葉が挟みづらいところです。
「えーと……」
それでも、みゆきは自説を告げました。
「先輩、もしかしてと思うのですが辻投げは複数いるんじゃ」
聞き流されるかと思いきや、洋二と碧南はぴたりと会話をやめると、風見鶏みたいにくるりっと一斉に振り向きました。
「それは……
考えてもみなかったよ
」
「一人のコスプレ好きが犯人だと思ってた」
あげく洋二は、「ナイス名推理!」などとみゆきを褒め称えるのです。
「さすが北原くんだね! 僕の見込んだだけのことはある」
「見込んだ……? 私を、ですか?」
「他にいるかい? 自信を持つといいよ」
「自信……ど、どうもです」
こうストレートに褒められると、なんとも気恥ずかしいのですが悪い気はしません。
「それじゃ実際に複数犯かどうか確かめに行くとしようか」
蝶の舞うようにして洋二が階段を登り出すと、
「それでは」
「いざ」
とみゆき、碧南も続くのでした。
――私、うまく乗せられてる?
洋二はそういう小細工をするタイプではないのですれけど、結果的にそうなってしまっているような……。
小走りを続けながら洋二は言います。
「複数犯人だとすると、今ごろ神社のほうぼうですごいバトルになっているかもしれないね」
<< もどる
1
2
3
4
5
…
14
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
辻投げじゃ! 辻投げ!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
コメディ
冒険
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年11月23日
参加申し込みの期限
2014年11月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年11月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!