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宴会が中盤に差し掛かろうとしたとき、不意に博美が口を開いた。
「オレ、かぐやさんに会ったら、話してみたいことがあったんだ」
何でしょう? 小首をかしげるかぐやに、博美はずばり切り込む。
「男にもてる方法」
(!!!)
博美の質問に、女性陣が色めきだつ。
(たしかに、それは聞いてみたい……)
(いいカンをしてる……)
生徒会でお堅いイメージのある博美だが、意外とフランクな人柄なのかもしれない。
古武術家元の継承者として、女であることを捨てたと公言する博美。
しかし、女性として魅力をもつことは、大事なことだ。
「後学のためにさ」うんうんと頷く博美。「あんなとんでもない宝物をもってこさせて、あげく断っちゃうなんて、どんな逆ハーレムなのかと」
袖で涙をぬぐい始める爺さん。「すべて、すべてこの爺が悪いのじゃ……。なんでもこの爺に聞いてくだされ。かぐやは悪くない」
「ただで聞くのもあれだし」博美が取り出したのは、宇宙服に備え付けてあったサンプルの切れ端。取り出したライターであぶっても、耐熱繊維は焦げ目一つつかない。「燃えない布は、地上で実現されているんだ」
どんな些細なことでも、地上のことに興味津々のかぐや。うれしそうにそれを受け取る。
「で、逆ハーレムの話だけど……」
「確かにかぐやはモテた」ガラス繊維を矯めつ眇めつするかぐやに代わり、爺が言う。「ただかぐやは、いずれ月に帰らねばならぬ身。その孤独が、気を引いたのだろう」
たしかに、自分に気のない相手は、気になるものだ。
つれない人こそ、悩ましい。そういう美人と付き合えばステータスになる。
「まあ、言い寄る貴人も、人格最低っぽいのが多かったからね」うんうんと頷く博美。「職人に金を払わないとか、ただの鉢を用意して強弁するとか、あれオレも酷いと思ったもん」
博美の言葉に、かぐやはいちいち頷く。地上のことを忘れているか、と危惧していた輝夜だったが、かぐやは思い出を大事にしていたようだ。
「すべて、この爺が悪いのじゃ……」爺が言う。
「美しいと、好もしいことは違うということか」ぽつりと、刀が言う。
「帝からの求婚を拒否したのはすごいけど」博美が頷く。
博美の話に乗っかる態で、凛もかぐやの美貌に話を向ける。
「かぐやさん、すっごく綺麗な髪……」凛がしげしげと言う。「なにか使ってらっしゃるんですか?」
「おお、あるぞ。月シャンプー」
色めき立つ女性陣。
「それ、もらえませんか?」
「おお、いくらでも。それを使えば『宇宙が嫉妬する髪』になる」
微妙な沈黙が下りた。
「なりたくないか? 『宇宙が嫉妬する髪』に」
顔を見合わせる。
今までの流れからして、この爺さんが冗談を言っているとは思えない。
なんかの間違いで、本当に『宇宙に嫉妬』されたら……。
液体の入った小瓶が配られる。
これが『月シャンプー』らしい。が……。
とりあえずもらっておく者、放っておく者。
あまり積極的な評価はなかった。
「ささ、姫、お酒をどうぞ」そう言って、ろっこんの液体を薦める冴来。
彼女には目的があった。
月にあるという、不老不死の秘薬。
その秘密、聞きだせるものなら聞き出したい。
その肘が、触れ合うのを朱蘭は見逃さない。
(ちょっと、近くねー?)
恬淡としつつ、かぐや姫を眺める刀。
美人だ。美人だから、どうというわけでもないが。
「すべて、すべてこの爺が……」目頭を押さえる爺に、刀は話しかける。
「やることないと暇そうだけど、ここでどんなふうに暮らしてるんだ?」
「地上を恋しがるかぐやのため、地上の情報を集めております。ただ、少し情報が古く……」俯く爺。
「石ばかりで、水もなさそうだが……食事はどうしてるんだ?」
「まあ、それなりに……かぐやに地上の料理の話をするくらいで……」爺は顔を上げる。「御仁は、ニャタデココというものをご存知か?」
「……まあ」
「ニャラミスというケーキは? 大ブームなのだろう?」
刀は水を口に運ぶ。どうやら、だいぶ遅れているらしい。
何もない月。修行には悪くない。
ここで自分も暮らせるか……ちらりとそんな考えがかすめたが、地上の話を嬉しそうに聞く爺さんを見ているうちに、消えてしまった。
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担当ゲームマスター
ぱーすぺ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
14人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年11月22日
参加申し込みの期限
2014年11月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年11月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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