this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
月のお散歩
1
2
3
4
5
…
20
つぎへ >>
月である。
「……よっと」
八神 修
が着地すると、白砂がぽんと舞い上がり、ゆっくり飛散した。
「この一歩は人類にとっては小さな一歩だが、俺にとっては大きい一歩だ」
そういう彼は、宇宙服をまとっている。
「アームストロング船長だ!」はしゃぎ声を上げる
後木 真央
も宇宙服姿。「アポロなのだ!」
気が付くと、真央は月面にいた。
死のような静寂、天に散りばめられた星々、ひときわ巨大な蒼い半球、あれは地球。
「なな、なんじゃこりゃなのだ~!?」がばりと起き上がる真央。わたわたと周囲を見回す。「リュックは? デジカメは? スマホは?」
いつも携帯している常備品が、どこにもない。
お気に入りのリュックの変わりは、ごつい生命維持装置。
ポケットを探そうにも、グローブが邪魔して思うようにいかない。
顔を触ろうとすると、ふくれたような感触。ヘルメットをしている。
「おネコさまは、どこなのだ~!!」
絶叫は真空のヴェールに遮られる。
ネコどころか、周囲には生命の気配すらない。
延々と続く、灰色の砂丘のつらなり。
自分が月面に居り、なぜか宇宙服を着ている。
その事実に想到するのに、少しの時間がかかった。
月。
自分は、月にいる。
ということは……。
「アポロなのだ!」
瞳をキラキラさせる真央。
どこにでもあるようなはやり歌。しかしその歌詞に込められた熱いロマンは、強く真央の心をとらえた。
SF!
理系の友人みたいな明晰なとらえ方はできなくても、宇宙への憧憬は、強く真央の心に芽生えていた。
「それじゃ、月面車は? 消えない足跡はどこなのだ!」
飛び起きて、走り出そうとする。その右手にデジカメを構えようとして真央は気づく。
ない。
デジカメも、スマホも。
真央はひっくり返って、全身をじたばたさせる。
「撮りたいのだ~!!」無念の声が月の静寂に響き渡る。「どうせ合成だと思われるのだ! 無問題なのだ~!」
「思う存分撮ったらいい」
真央の頭上から、声が響いた。
「ほえ?」
ヘルメットが自分を覗き込んでいる。よく見えないが、声でわかる。
「修ちゃん?」
「そこに放ってあった」つまみ上げたのは、真央のデジカメ。「背中のポケットにでも、入っていたんじゃないか?」
「だって、生まれる前なのだ。初めての月の一歩とか、月面車とか、とっても興味があったのだ。見て触ってみたかったのだ……」
ひとしきり月面を激写しまくったあと、真央はいった。
修は頷く。わからないでもない。
「現在時刻は、グリニッジ時間で……」クロノダイバーを確認する。ついで地球を指さし「『静かの海』から、そう離れてはいないな……ちょっと月面探検がてら、探してみよう」
月距法とよばれる、時計と月の位置から緯度を測定する原初的な方法がある。
修はそれを、地球を基準にして応用してみせた。もちろん、精確な位置は分からないが、おおよそ自分のいる場所ならつかめる。
テーブル状の岩を、二人は飛び移っていく。
「修ちゃんもアポロ計画に興味あったのだ!?」
「まあな」
「詳しく教えてほしいのだ~!」
「うーん、そうだな」しばし考える。「……サクセスフル・フェイリャ」
「……? なにそれ?」
「成功裡に終わった失敗、そんな意味だ。アポロ13は知っているか?」
「映画にもなったのだ」11号の成功を受けて、期待されつつ出発したアポロ13。しかしそれはエンジントラブルに見舞われ、帰還を余儀なくされる。
「たしかにアポロ13は失敗に終わった。しかし、乗組員の無事な生還、失敗から帰還までの判断の素早さ、的確さは、その後のアポロ計画や、さまざまなミッションの範となるところが大きい。
そんなわけでアメリカでは、アポロ13をサクセスフル・フェイリャと呼んでいる。
『失敗したという点を除けば、大成功』なんて、皮肉な訳をした奴もいるな」
「あ、ちょっといい話なのだ」
「陽気で能天気なアメリカ人らしい話だな」
仮説と実践を愛する修。
自信をもった仮説が打ち破られた時、その言葉で自分を励ましたのだろうか。
「そっかー。そんなにがんばったら、アポロ100号は、どこまでいけるんだろね?」
「100号?」
「ん。そんな歌があったのだ」
「アポロ計画は中断している。100号は……いつになるかな」
「ないのか……そっかぁ~」
残念そうに呟く真央。
闇の広がる空に、灰色の大地。
ゆるやかに飛び去っていく影が二つ。
1
2
3
4
5
…
20
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
月のお散歩
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
ぱーすぺ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
14人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年11月22日
参加申し込みの期限
2014年11月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年11月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!