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とある放火魔と、白昼夢の話
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■20:00 夢のような時間を貴方に
「あの人……ですよね」
「金髪に、パーカー、ジーンズ……可能性は高いんじゃないか?」
小鳥と湊面の二人は、物陰から吉野の姿を窺っていた。手には、焼き鳥が一本ずつ。
途中立ち寄った商店街で、つい買ってしまったものだ。若干身長の低い少年が売っていたそれは、まだ湯気を立てている。
冷めないうちに、と湊面は塩味のきいたそれを一口食べる。
「まさか、あの人も仲間ってことはありませんよね?」
「夢ではあの男一人だったと思うが。ただの偶然じゃないか?」
二人は吉野の姿を観察しながら、ひそひそと声を交わす。小鳥も、焼き鳥を口に運びながらじっと吉野へ視線を向けている。
「何処かお出かけですかぁ? お兄さんめっちゃさくのタイプなの、良ければ一緒にお散歩しようよ」
ふんわりと巻かれた明るい茶の髪、しっかりと、けれど自然に見えるよう計算されたナチュラルメイク、一分の隙もなく作りこまれた外見の少女――
深嶋嶬 さくも
。潤んだ上目遣いに、吉野は口元が緩む。
男なら、女性……それも、可愛らしい外見の女性に好意を向けられて嬉しくない者はいないだろう。さくもの申し出に思わず頷く。
「え? い、いいけど……あ、いや、今日はちょっと……」
頷いた後に散歩の目的を思い出し、慌てて片手を振る。だが、さくもを振り払う気はないらしい。足は止まったまま、さくもを見下ろしている。
「えー? ダメなんですかぁ? ……お願い、ちょっとだけでいいから、さくに付き合ってもらえませんか?」
大げさなほどに肩を落とし、悲しげな表情を浮かべるさくも。その姿に、吉野の罪悪感が刺激される。大きな瞳でこちらを見つめられ、小さく頷いた。
「……分かった。用事があるんで少しだけなら……」
「お兄さん、ありがとう! さくは、深嶋嶬さくもっていいます。さく、って呼んでね。お兄さんのことは、なんて呼べばいいですかぁ?」
表情は一変、心底嬉しいといった様子で笑顔を浮かべる。顔の横で合わせられた手も、指先まで抜かりない。薄いピンク色のネイルがキラリと光る。
「吉野三郎。あー、ま、適当に呼んでくれればいいよ」
照れからか、さくもの方を見ないようにしながら吉野は歩き始める。さくもは、数歩小走りで吉野を追いかけると隣を歩く。
「そうだ、吉野さんは、彼女っていますかぁー?」
「いねぇ、けど」
「えぇー、なんで? こんな格好いいのにー!」
けして悪い気はしない。さくもの態度に自尊心が擽られるが、同時に目的を果たせないという焦りもあった。
「このままなら、安心ですかね?」
焼き鳥を食べ終わった小鳥が湊面に問い掛ける。さくもと吉野の姿は、傍から見ればカップルのように見える。このまま吉野が放火のことを忘れてしまえば良い、そんな願いがこもっていた。
「どうだろう。まだ、分からないな」
焼き鳥の串を手持ち無沙汰に弄びながら、湊面は吉野から視線を外さずに答える。吉野を持ち上げるような言葉を掛けるさくもの姿と、それに鼻の下を伸ばす吉野の姿が見えた。
「……俺、そろそろこの辺で……」
吉野は痺れを切らしてさくもに申し出る。このままでは放火現場の下見どころではない。さくもは、一瞬考えるように視線を逸らした後、携帯を取りだした。
「えー……残念だなぁ。さく、もっと吉野さんとお話したかったんだけど……じゃあ、さくに思い出くれますかぁ?」
さくもは、吉野の返事を待たずに顔を寄せ、カメラを起動させた。
「じゃあ撮りますよー、はい、チーズっ」
断る間もなく、さくもに顔を寄せられて緩んだ表情をした吉野と、キメ顔のさくものツーショットが撮られる。自分の顔を見て、普段どおりの可愛さにさくもは満足げに微笑んだ。
「これ、ねこったーに投稿していいですかぁ?」
「……いや、それはちょっと」
「じゃあ、さくと吉野さんだけの思い出にしときますね」
にこにこと邪気のない笑顔を浮かべるさくも。ペースを崩された吉野は、軽く頭を下げると早足でその場を去っていった。
「これで承認欲求、満たせたかなぁ? あれ……?」
のんびりとした感想を零すさくもの瞳に、数人の男女が吉野を追いかける姿が映る。
「もしかして、さくと同じ夢見た人がいるのかな? さくも、追いかけてみよーっと」
自分の写真を撮り、ねこったーに投稿してから後を追う。多少遅れたが、幸いにも見失うことはなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
青崎灰次
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月03日
参加申し込みの期限
2014年12月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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