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<宝石人形>蛍石フローティア
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【人形と想い出】
「桜庭さんが、こちらに向かっているそうです」
携帯を確認した
黒依 アリーセ
がそう告げる。
「桜庭が?」
「あ、桜庭さんって言うのはマドカちゃんの事かな。
成程、マドカちゃんがこちらに来るんだね。
──そうそう、お嬢ちゃん達。これから先のマネーの事なら心配要らないよ。レディ達には素敵な時間を過ごして欲しいからね」
「えっ。いえ、流石にそれは申し訳が……!」
「ああ、信彦くんなら心配要らないよ」
急いで来ても、息を全く息を切らす事無く姿を見せた
桜庭 円
に皆の視線が集中する。
「信彦くんお金持ちだもんね」
「そうさ! 今日は俺が君達のお財布代わりになろう!」
輝くオーラを放ちながら再び手品の如くどこからとも無く薔薇を一輪出して──
八十八旗 信彦
は、女性が3人もいる為、誰に渡すべきかを露骨に迷って、バッと薔薇を天に掲げてから、そっと何事もなかったかのように自分の胸ポケットに差しつけた。
その仕草に信彦はフローティア以外の全員から切ない眼差しを受けながらも、一同はアリーセの告げた店へと移動した。
その途中で、円は隣のフローティアへ他者が意識しない程度の声で話し掛ける。
「何故、夕日が見たいのかな?」
「え……?
夢だったんです。ずっと前からの」
「──日傘とサングラス。
夕日を見ることでどうなるか、君は知っているね?
本当に、キミの望む夢?」
「………………」
人形は黙ったままだった。
そして、無言を通していた
御剣 刀
だけが、やはり何も言わないままにそれを聞いていた。
「人はこんなに素敵な物を食しているのですね」
「9月から和栗のモンブランを始めたのね。
でも梨のババロアも綺麗……迷っちゃうわ。
フローティアさんも食べてみる?」
「はい、是非」
そこは
『Raton』
洋菓子屋だった。
極力、日差しの当たらない席を選び、フローティアはサングラスを外す。
輝く瞳は緑色。受けた思いは各々違えど、一瞬誰もが目を奪われる。
「フローティアちゃんは食べられるのかな?」
「はい、大丈夫だと思います。自分でも、どこに入るのか分かりませんけれども。
ええ、でもきっと大丈夫」
頷きながら答え、スプーンで首を傾げつつアリーセの見よう見まねで一口モンブランを薄く開いていた口元にに運ぶ。
「……美味しい」
幸せそうに言葉を零したフローティアの表情は、人形の身体でありながらとてもそうとは思えない柔らかさに満ちていた。
次に巡ったのは
『somnium』
という雑貨店。
雑貨の店。色々な物がある中で、フローティアはくるくると目まぐるしく移動しながら観察する。
アリーセはその様子を微笑みながら、ふと目に付いたヘッドコサージュを片手に、フローティアを鏡の前に呼び寄せた。
その薄桃色の小さなコスモスのブーケをかたどったコサージュをそっと頭につけてあげるとフローティアの瞳が大きく煌めいた。
「貴女の装いは完成されているけれど、小物でアレンジしてみると、気分が変わって楽しいと思うわよ。良かったらプレゼントするわ」
「……! ありがとうございます」
人形の少女の中には会計の認識が無いのであろう、そのままそれをカートの中に大切そうにしまおうとして。
アリーセが慌てたところで、目線に入った信彦が自信ありげに人差し指を立てて沈黙を促し、そのままこっそり会計を済ませてしまう。
その空間の中を、一人の老人──
木原 一颯
が静かに店内へと入ってきた。
店内を見直し、フローティアへと迷う事無く足を向けて。
「初めまして。お嬢さん、君がフローティア嬢だね」
老人の言葉に、その場の空気が一気に変わった。
一気にフローティアの周囲に集まる。
「フローティアちゃん。服を買ってもらってるんだろう? いっそそれを着てしまえば、流れている情報が変わって、もう人には見つけられないとおもうんだが……」
信彦がこそりとフローティアに囁きかけた。
「服は……買っていただいたという大切な思い出です。着る訳にはいきません」
「……済まない。これは警戒をさせてしまったね。
大丈夫、人形として連れ戻しに来た訳では決して無く、そして『この寝子島では何らかの存在が目的意識を持って動こうとなんら不思議な事ではない』……そうではないかね?」
何人かが、その言葉に相手は「フツウ」を知る存在だと判断し安堵する。
その中で、円が改まった様子で伺うように尋ねた。
「……。すみません、あなたもフローティアさんの為に?」
「ああ、フローティア嬢についての情報を得る内に、彼女が目的地に辿り着くまでの間に、世界を知る為に飛び出したのではないかという憶測が立ってね。
それならば、この老体にも出来る事があるだろうと思ったのだが……違うかいフローティア嬢?」
「はい、夕日を見るまでの間に色々な人と話をして、この目で色々なものが見れればと。
今も、アリーセさんにヘッドコサージュを頂いたところです」
「成程、買い物の途中だったのだね。是非見せてはもらえないか」
フローティアは、先程しまいこんだヘッドコサージュを彼に見せる。
「ふむ。……フローティア嬢の髪の色にとても良く合っている。
フローティア嬢を探すまでに大分時間が掛かってしまったと思っていたが、素敵な若者達に囲まれていたのだね」
「ええ、私はもっと皆さんとお話したい。この世界は輝いています」
僅かながらに色素の薄くなった目を細め、万感の思いでフローティアが言葉を紡ぐ。
「……やはり、君は僕の思い描いていた通りの少女だ。
来て欲しい場所がある。フローティア嬢の恩人のお嬢さん、少年達も一緒にどうだろう」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年11月03日
参加申し込みの期限
2014年11月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年11月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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