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【絵画にまつわるロマンチカ】
たとえ詳しい知識が無くたって、絵を楽しむことはできます。思い切って訪れてみれば、案外色んな発見があったりして、思いのほか楽しめたりもするものです。
とはいえやっぱり、それもその人の感性とか、心構えにもよるのでしょうけれど……その点、
屋敷野 梢
はと言いますと、
「来たからには、満喫する!」
というのが、彼女の信条であるようです。絵の良し悪しはいまひとつ分からないながら、それでもにこにこ笑顔、ひとつひとつの絵を楽しげに見て回っておりました。
そんな中、
(あ。これ、知ってます! 確か……そうそう、歴史の授業に出てきましたよね)
『寝子島三夜湖猫釣之図』には、確かに見覚えがありました。授業の中で浮世絵師に触れた際、教科書に掲載されていた写真を、梢は脳裏に思い浮かべます。
(えっと、江戸時代後期、でしたっけ……うーんと。そーだ! 歌川猫麻呂!)
教科書の小さな写真では分からなかった、賑やかな浮世絵の隅々までを、梢はじっくりと鑑賞します。
画題から見て取れる通り、三夜湖の周辺を描いたもののようですが、どうやら九夜山の頂上からのアングルであるらしいことに気付くと、
(へぇー。あんな山の上まで登ったんですねー猫麻呂!)
その時の作者は、そんなにテンションが上がっていたのかな。なんて考えると、いかにも盛り上がっている様子の猫たちの姿も相まって、ますます楽しくなってくる梢です。
ところで彼女、学校では生物部の部長を務める理系女子。美術的な観点で言う絵画には疎いながら、実のところ、生物学として行うスケッチの腕前はなかなかだったりします。そんな梢だからか、その着眼点も少々独特で、
(ふむふむ。この植生を見る感じ、今とそんなに変わってないんですねー)
賑やかな絵の中で、そんなところにも注目してみたり。確かに、デフォルメされた猫たちの印象も強いながら、そうした細部のディテールは、梢の目から見てもなかなか正確のようです。
(うーん、この頃から、クワガタとか捕まえてたのかなー。ふふふっ)
なんて。梢の豊かな想像力や瑞々しい感性は、美術館という空間から、彼女なりの楽しみを引き出させているようでした。
鷹取 洋二
のあんなにも真剣な表情を、
宮祀 智瑜
は、初めて目の当たりにしたような気がします。いつもは少々エキセントリックな先輩が、こと芸術にかけては、あんなにもマジメで……いえ別に、普段は不真面目というわけでも無いのでしょうけれど。
ともかく、そんな表情を見ていたら、
(邪魔するのも、悪いですものね)
そんな風にも思えてきて。誘ってくれたことに感謝しつつ、智瑜はそっとその場を離れ、今は一人で行動中なのでした。
智瑜の家には、とある寝子島出身画家の絵があり、そんなところに端を発してか、絵を見るのは好きなほうです。この企画展も前々から楽しみにしていたのに加えて、名前を知っている画家の絵が、いくつも展示されていたりして。何だか嬉しくなってしまったりするのです。
「あら、偶然ね?」
ふいに、かけられた声に振り向くと、
「……あ、沙穂先生! 先生もいらしてたんですね」
声の主は、寝子高の美術教師、
若林 沙穂
先生でした。学校で美術の授業を教わるほか、彼女は時折、智瑜の実家である『宮祀青果店』へお客として訪れたりすることがあり、顔なじみなのです。
「先生、お一人ですか? 良かったら、一緒に回りませんか。色々とお話、聞いてみたいなって」
「そうね、構わないわよ」
快く言ってくれた沙穂先生の後に続いて、智瑜は並んだ絵をひとつひとつ眺めていきます。
そのたび、
「先生、この絵は……?」
「これは日本の浮世絵、とりわけ歌川猫麻呂にとても影響を受けたフランス印象派の画家が、寝子島を訪れた時に描いたラフスケッチで……」
といった調子で、タメになるうんちくを惜しげもなく教えてくれたりして、智瑜には実にありがたいのでした。
しばらくそうして進むと、目に留まるのは、鮮烈にカラフルな色彩の一枚。
「わぁ、猫がいっぱい!」
「『寝子島三夜湖猫釣之図』……さっき名前を挙げた、歌川猫麻呂の作品ね。何度見ても見事だわ」
猫たちの賑やかな釣り模様。楽しくて、見ているだけで気分が高揚してきてしまうような作品です。
沙穂先生は、この絵についても詳しい解説を語ってくれて、それを聞くうち、
「なるほど……斬新な色使いとか構図ですけど、私は好きです!」
「そうですよねー、楽しくなってきちゃいますよね!」
お互い、んん? 顔を見合わせた相手は、ちょうどこの絵を鑑賞中の、梢だったりするのでした。
そんなこんなで、智瑜、梢、それに沙穂先生の三人は、一緒に行動することになりまして。
「わー。なんだか、グイグイしてますねー」
梢がそんな風に表現したのは、美しい女性の笑顔を描いた油彩画、『紅葉狩り』です。
今回は、この絵が一番のお目当てだったという沙穂先生は、
「ああ……これよ、これなのよ! 私が見たかったのは!」
と、ちょっぴり興奮気味。あまり知識の無い梢も、
「うーん、なんでしょう。優しい感じの綺麗な絵で、明るい笑顔なんですけど……何か、すごく激しい感情が込められてるような気がしますねー」
「ええ、そうよね、そうでしょうとも。何しろこの絵は、現存している瀬島作太郎の絵の中でもただ一つ、女性の笑顔を描いた絵だと言われてるのよ」
いつもより少々高いテンションで、沙穂先生は、『紅葉狩り』についての背景を語ってくれました。
瀬島は同じ女性を描いた絵をいくつか残しているものの、笑っているものはほとんど無いらしいということ。この笑顔を瀬島に見せていくらもしないうち、女性は彼の元を去っていってしまったこと。一説には、富豪の令嬢であった女性の政略結婚によるものだったらしいという、切ない別れのエピソード。
そしてこの絵は、その際に瀬島が女性へと手渡した肖像画を、彼が晩年になってから複製したものであるらしい、という説。
そこには、当時の時代背景に翻弄された、男女の機微。その儚さ。思いのほか深いドラマを内包していることを、二人は知りました。
「でも……憧れちゃいますよね。好きな人のモデルになるって」
智瑜の述べる感想は、現代の女の子らしいロマンチックなもの。何事にも前向きな彼女は、絵の中の男女の逸話にも、そんな憧憬の念を抱いたようです。
「だって、これを描いてる間は、好きな人がずっと一緒にいてくれて……私を見てくれてるんですよね? そんなのって、憧れちゃうなぁ」
そこまで言って、智瑜はふと、沙穂先生へ、
「そういえば。先生は好きな人を描いたり、描いてもらったりしたことって、ありますか?」
「あ、それは気になりますねー。どうなんですか?」
梢も加わり、興味津々といった生徒たちの、ひときわ輝きだした瞳に。
先生は、唇に指を一本。ぴっ、と立てて笑いました。
「それはね……ふふ。ヒミツ♪」
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月28日
参加申し込みの期限
2014年11月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年11月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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