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撮影隊がやって来た!
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【2】バイトたちの事情と中学生記者
一方。
重ねた座布団を、すでに置かれた座卓の周りに並べているのは、
綾辻 綾花
だった。
(ドラマの現場って、あまり見る機会がないので、ちょっとミーハーになっちゃいそうです。気をつけなくちゃ)
現場に入る前には、そんなことを思ったりしていたものの、今のところはそんな暇もない。
「その壺は、そっちの隅な」
スタッフに指示されて、花が活けられた小ぶりの壺を運んでいるのは、
恵御納 夏朝
だ。
(寝子島が舞台のドラマが、どうできて行くのか見てみたいし……手伝いたいから)
と考え、バイトに応募した彼女である。むろん、破格の時給も魅力だった。
もっとも、事前に自分のスケジュールとバイト期間をチェックしてみれば、なかなか厳しいものがあった。
(月曜から木曜の四日間……。休日なら、丸一日参加できたけど……。委員会は土日に回させてもらって……部活は、外せないなぁ)
スケジュールとにらめっこした結果、どうしても水曜日は来られないことが判明した。
だが、その分、三日間はしっかりやろうと考えている。
「夏朝ちゃーん♪ 夏朝ちゃんも……バイトの方なのだ?」
ここでばったり出会った真央にそう声をかけられても、うなずくだけにとどめた。友人の市子や修とも、挨拶を交わしただけだ。
手が空いた時には、スタッフの仕事ぶりを観察し、メモを取ったりもしている。そこから何か学べることがあるかもしれないし、一部の仕事は自分たちに回って来るかもしれないと、考えたからだ。
一方、役者たちの着替えの手伝いをしているのは、
八葉 るちる
だった。
「エキストラも捨てがたいけど、るちるさんはスタッフさんのお手伝いがしたいです」
サイトの募集を目にした時、彼女は呟いた。映画監督になる夢を持つ彼女にとって、映画とドラマの違いはあれど、これは現場を知るいい機会でもある。
「もし中学生のバイトがダメなら、お金はいらないので、手伝わせてほしいです」
面接では、そう訴えた。その熱意が認められたのか、無事採用されて、ここにいる。
とはいえ、本人がどう思っていようと、彼女は普通の中学生の少女だ。できることは、さほどない。
今も、女優に着物を着付けているスタッフの横で、言われるままに襦袢や着物、帯などを手渡す作業をしていた。
と、スタッフが帯紐と帯止めが足りないと言い出した。車から衣装類を下ろしたのは、るちるだ。スタッフが示した箱の寸法に、るちるは考え込んだが、すぐに思い出した。
てへっと笑ってごまかしかけて、るちるは慌てて頭を下げた。
「すみませんです。最後に運ぼうと思って、忘れてました」
「なら、すぐに取って来て」
「は、はい!」
彼女は、慌てて立ち上がる。部屋を駆け出して行く途中で、ちょうど缶コーヒーを抱えてやって来た
邪衣 士
にぶつかりそうになった。
「わっ!」
「きゃあっ! ご、ごめんなさい!」
思わず声を上げる相手に、彼女も叫びを上げつつ謝り、そのまま走って行く。
それを見送り、士は小さく溜息をついて、すでに用意を終えた役者らが、楽屋がわりにしている部屋へと入って行った。
「飲み物を、どうぞ」
抱えていた缶コーヒーを、役者たちに配る。
ほどなく、るちるがスタッフの言った箱を手に戻って来た。
やがて全ての用意が終わった。撮影用に整えられた八畳間に並ぶカメラと照明機材の輪の中に、役者らが入る。
市子と真理が、レフ板を掲げて立つ。それ以外のバイトは、カメラに入らない位置に下がって、ただ息をひそめるばかりだ。
そんな中、監督のスタートの声がかかった。
鍋島 奈々美
は、縁側に立ち、撮影が一段落するのを待っていた。
「このシリーズは、うちもけっこう贔屓にしてるドラマや! その撮影隊なら、取材せなあかんやろ!」
彼女は、役場のサイトでこの件を知るやいなや、握り拳で叫んだ。
役場に問い合わせて、今日の午後の撮影予定を知った彼女は、さっそく取材にやって来たのだ。もっとも、例によって例のごとく、盛大に道に迷ったおかげで、学校が終わってすぐにこちらに向かったはずが、すっかり遅くなってしまった。
撮影が休憩に入ると、彼女は監督の島崎竜也に声をかける。
「どうも、初めまして! 寝子島中学校の新聞部の者ですわ! 取材させていただけませんやろか?」
「かまわないけど……撮影の邪魔はしないように、頼むよ」
「了解ですわ!」
許可をもらって、奈々美は大きくうなずいた。
「まずは、監督にインタビューや。このシリーズに関しての意気込みを、聞かせてもらえませんやろか」
「意気込みねぇ……」
さっそく質問する彼女に、島崎は苦笑して答える。
「十作目ということもあるし、映像的にも今まで以上にハイセンスなものを目指して行きたいと思っているよ」
「ハイセンスというと、どんなふうにでっしゃろか」
奈々美はなおも食い下がる。
更に、落神伝説の解釈について尋ねたあと、彼女は他のスタッフらにも、意気込みやシリーズの存在意義をインタビューして回った。もちろん、写真も邪魔をしないよう配慮しながら、どんどん撮った。
やがて、それらを終えると、彼女は一同に向かって頭を下げる。
「ほな、うちはこれで帰りますわ。突然、お邪魔しました」
そして、足早に建物を出て行った。
が、帰ったわけではない。一旦玄関を出て裏口に回ると、バッグから小瓶を取り出した。中に詰まっているのは血だ。彼女は中身を手のひらに少量落とすと、それを舐め始めた。
舐め続けるうち、彼女の体はみるみる黒い毛皮におおわれ、縮んで行く。
ほどなくそこには、額に三日月の文様のある黒猫の姿が現れた。首には、奈々美がつけていたのと同じ、隠しカメラつきの首輪がはまっている。そして周囲には、さっきまで彼女が着ていたものが落ちていた。
そう、これが彼女のろっこん『奈々美キャット』なのだ。
(こっからは、うちのメモ帳行きや。関係者各位の関係や本音、その他もろもろ……うちの好奇心は、果てしないで!)
胸に呟き、衣類を口と前足を使ってささっとかき集め、バッグともども裏口の隅に隠すと、黒猫と化した奈々美は、再び家の中へと入って行ったのだった。
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担当ゲームマスター
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ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月16日
参加申し込みの期限
2014年10月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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