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第2章 それぞれの道中
「あれ?」
ヴァイオリンのケースを背負いながらホールの楽屋に向かう途中だった
篠崎 響也
は、思わず声を上げた。
「なんだ、てめぇも来てたのか」
刺々しい言葉遣いで興味もなさそうに言い捨てたのは、
神嶋 征一郎
だ。
「こんにちは、篠崎先輩。奇遇ですね」
呉井 弦月
の方は、生真面目に挨拶をする。
予期しないところで知り合いに遭遇し、戸惑いを覚えた響也だったが、すぐに思い直す。今日このホールで開催されるのは、神奈川県下ではそこそこ名のあるコンクールである。腕に覚えのある学生なら、参加していてもおかしくはないのだ。
「お前たちも参加するんだな」
響也の言葉に、征一郎は素っ気無く返した。
「誰が参加しようと同じだがな。悪いが、一位は自分がもらう」
そんな征一郎を、弦月は冷ややかな目で眺める。真面目な弦月には、ヴァイオリンの腕は確かなものの、時に傲慢な征一郎の言葉が引っかかるのだろう。
知り合いがいるなら負けられないな―――響也は改めて気合を入れた。
抽選の結果、演奏順は弦月、響也、征一郎となった。
弦月は、舞台袖でゆっくりと深呼吸をした。ホールの座席は思ったより埋まっている。平常心を心がけながら、舞台へと向かう。
課題曲は、パガニーニ作曲「24の奇想曲」。悪魔的とまで評された稀代のヴァイオリニスト、ニコロ・パガニーニによるヴァイオリン独奏曲だ。高速のパッセージや重音などの超絶技巧が凝らされた難曲である。
慎重に、最初の音を出す。華麗な早回しから、ゆったりとした甘美な旋律まで、多彩な表情を見せる曲だが、気を抜ける箇所はどこにもない。音程がふらつかないよう、左手の動きに気を配る。大丈夫だ、練習通りにやれば問題ない。
同時に、自分に言い聞かせる。音程に気を使いすぎて縮こまってはいけない。自分の持ち味であるシャープな響きを、もっと出したい。少しでも、聴く人の心に残るような音を―――弓を持つ右手に、無駄な力を入れないようにする。静かなホールに、弦月の音色が響き渡った。鋭さはあるが、攻撃的ではなく端正な音。
幸い、気になるミスもなく弾ききることができた。聴衆の拍手に一礼すると、弦月は自由曲の方に頭を切り替える。
セルゲイ・ラフマニノフ作曲「ヴォカリーズ」。遅いテンポで紡がれる、瞑想的なメロディーが印象的なラフマニノフの代表作だ。涼やかで透明感のある音色が、弦月のヴァイオリンから湧き出てくる。不純物を拒否し、悟りのようなある種の高みに至るような曲。だが、洞察力に長けた聴衆であれば、弦月の演奏にさりげない優しさと豊かな感情を感じ取ることができただろう。聴く人に、ひと時の安らぎを与えたい―――これが、僕なりの「ヴォカリーズ」の解釈だ。
満場の拍手に、弦月は面映ゆい思いをしながら深く一礼した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
三城 俊一
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月17日
参加申し込みの期限
2014年10月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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