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所詮この世はラーメンなのさ
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「ここだけど。まぁ時間も経ってるしねぇ、猫も移動するよねぇ」
ピーター・ビアズリー
は路地裏に天利を案内した。その言葉の通り、ハシバミはいない。
「まぁ、ここにいたことが間違いないなら行動範囲は絞れるしな。サンキュー、写真家さん」
「はは、地道にやるしかないね」
商店街の裏路地は暗い。ふと気付くと、奥のゴミ箱の足元に一匹の猫がいるのを見つけた。
「んん? ……あの猫じゃないよねぇ、探偵さん?」
白い仔猫を見て、ピーターが呑気な声を出す。
「ああ、違うが……」
見覚あるな、と天利が思った時。
「その仔猫、捕まえてくださいっ!」
後ろから少年の声が響いた。
神助 天佑
だった。
「……昼間の坊主じゃねぇか」
ピーターは、その声に驚いて横をすり抜けようとしていた仔猫をひょいと持ち上げた。
「よいしょっと」
「ああ、良かったです!! ありがとうございます!!」
天佑は礼を言ってピーターから仔猫を受け取った。
「はい。君の飼い猫かい?」
「え? あ、いや……親猫を、探しているんですけど」
ピーターの問いに、天佑は言葉を濁した。
「ふうん。それじゃ、見つかるまでしっかり保護してやるんだな」
天利はピーターに連絡先を渡して、路地裏を後にした。
「俺が探してるネコも、もし見かけたら連絡くれないか。今日は遅いからその坊主を送ってやってくれ」
「ああ、構わないよ」
短く答えて、ピーターは天佑を促す。
「それじゃ帰ろうか……可愛い猫だねぇ」
「あ、ありがとうございます……」
「そういえば、うちのかみさんもね、この間……」
とめどなく話し始めたピーターと、それにいちいち真面目に聞き入る天佑。
二人の影が、夕日に長く伸びていた。
☆
「……ふぅ」
天利は呟いた。ぼちぼち夜の店が開く時刻になってきた。ブラブラと旧市街を歩きながらの猫探し。
「あら二十ちゃん、お疲れのようね」
歩く天利の横に一人のオンナがつい、と並んだ。ごく自然に歩幅を合わせる様子に、天利は軽く口角を上げる。
「アンタか。……そうだな、少し疲れた」
天利のぼやきに、オンナは見事にウィンクを決めてみせた。
「あら、だったらアタシのお店で休んでいったら?」
夜は、オトコとオンナの時間だ。
その場所は、オンナの持っているバーの奥の部屋で。
「……うまかったぜ、ご馳走さん」
天利はラーメンを平らげて礼を言う。
「まったくどういう神経してるのよ、急にラーメンが食べたいだなんて。バーでラーメンなんか出せるワケないじゃないの」
それでもあくまでプライベートな部屋で、オンナはラーメンを作ってくれた。いわゆるインスタントだが、そんなことは問題じゃない。
「いいじゃねぇか。それでもアンタは聞いてくれる――最高のオンナだぜ、アンタは」
火のついていない煙草を咥えたまま、天利はベッドに腰掛けた。オンナは棚からボトルを取り出して言った。グラスはふたつだ。
「もう聞き飽きたわよ……ねぇ、飲まない?」
「仕事中だ」
「もう、カタいわねぇ……今日は何、探しているの?」
「ネコだ」
天利は懐から写真を取り出して示した。ふ、とオンナはその手首を掴む。
「ふぅん、店のコにも聞いてみるわね……でも、最高のオンナの誘いを断るには、ちょっと弱い理由じゃない?」
天利の眼前で微笑むオンナ、鼻先が触れそうな距離。もう片方の手で、そっと煙草を外した。
「それに……」
「……?」
するり、と衣擦れの音。白い肩が露わになる。
「アナタが探しているネコはここ、ここにいるわよ~~~ん」
オンナ――
ミッシェル・ナイスゲイ
は一瞬にして全裸になった。
言い忘れたがミッシェルはゲイバー『ジオフロント』のママである。
つまるところ『オンナ』であり『彼』であるところのミッシェルは、オブラートで包んだ言い方をすると、いわゆるニューハーフである。
もう少し言うとオカマであり、更に踏み込んで言うと外見の判定結果はファンブル――致命的失敗だ。
要するに失敗したオカマ、ミッシェルは今まさに全裸でネコ柄ボディペイントで、どうやって留めているのかは分からないし知りたくもないが猫シッポが筋肉質なお尻からピンと天井を指していた。
「カタいのは一箇所だけでじゅうぶんなのよ~~~ん♪」
「あれ……おかしいな、ネコの尻尾は後ろに一本だったはず……どうして前にも……?」
ベッドに腰掛けたままの天利はピントのズレた感想を漏らした。その瞬間ミッシェルは天利に襲い掛かる。何しろ相手は食事を終えてくつろいでいる無防備で哀れな子羊――天性のハンターであるネコにとっては最大のチャンスであった。
「いっただっきま~~~す!」
ミッシェルはベッドの天利に向けて高く跳躍する。この部屋は完全にミッシェルのホーム、このまま押し倒して喰っちまうほどの勢いであった。
しかし。
「おいおい、ネコだっつーならベッドの中じゃあ下になってくれねーと」
天利はすんでのところでミッシェルのダイブを避け、一瞬で体勢を入れ替えた。至近距離に天利の顔が迫る。
「きゃんっ♪」
天利は先ほどミッシェルが出した酒を手に取り、ボトルごとくわえて酒を口に含んだ。そのままミッシェルの口を塞いで、度の強い酒を口移しで流し込む。
「ん……んむん……」
ミッシェルにとっては意外な展開だったがこれはこれでアリ、それならば一晩じっくり楽しんで――。
「!?」
途端、ミッシェルの口の中に違和感が発生する。酒の味が明らかに変わった。
「ちょっと、何を――」
文句を言い出した途端、ぐらりと視界が揺れる。軽く笑った天利はいつの間にか部屋から出て行こうとしていた。風景が横倒しだ。
ミッシェルは酒と共に睡眠薬を飲まされたのである。すやすやと寝息を立ててしまった全裸のミッシェルに軽く投げキッスをして、そそくさと部屋を出る天利だった。
「――朝までぐっすりお休み、またな」
店の客や従業員に聞き込みをして店を出ると、ばったりと見知った顔に出会った。
新江 天懸
だ。いよいよ夜も暗くなったところで夜遊びに出掛けてきたのであろう、もちろん天利と出会ったのは偶然だ。
「よぉ、また会ったな坊主」
「……この店って……え、アンタそういう……」
天利が出て来た後ろには『ゲイバー ジオフロント』の看板。天利は軽く手を振った。
「ヒクなって、俺はストレートだ。こういう店を作っておくと便利なんだよ」
「ああ……色々情報をもらったり……か?」
成程、裏社会でしか手に入らない情報なんかもあるだろうしな、と天懸は納得しかかった。
「いや、ママにイイ顔してのらりくらりとかわしておくと、ツケで酒が飲めるんだ」
「ひでぇ」
☆
「……あ、メッセージの返信……」
夕暮れ時、店を閉めた直後の
浅葱 あやめ
は携帯に送られてきたメッセージを見て、目を丸くした。
送り主は日中、ハシバミの写真を撮ったと思しきネット上の
佐藤 タカシ
。お互いに素性も知らない相手だが、飼い猫が行方不明で心配している旨を伝えると、思い出せるだけの場所や状況を教えてくれたのだ。
「追加の情報まで……」
タカシはそれに加えて、ここしばらく寝子島で噂になっている猫の情報などもあやめに伝えてくれた。
あやめに限らず、飼い猫が帰らないという事態が多発していること。
大規模な猫集会が多数目撃されていること。
「……これ……ひょっとして……!」
あやめは最後の一文を読むと、すぐに携帯の番号を叩いた。天利の番号。
「もしもし……天利さんですか……浅葱眼鏡店の……ええ……」
タカシがあやめに送った噂話の最後には、こう記されていた。
夜になると、商店街の屋根を光る猫が走っているらしい、と。
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担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月10日
参加申し込みの期限
2014年10月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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