this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
所詮この世はラーメンなのさ
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
「天利さん……ありがとうございました……」
夜中の商店街で、ハシバミを抱きかかえたあやめは天利に頭を下げた。同時に用意しておいた封筒を差し出そうとする。中には謝礼が入っているのだろう。
「いや、店主さん。俺は何もしてねぇよ……ネコを見つけたのも捕まえてくれたのも学生さん達さ。おう、サンキューな!」
仕事は終わった。あやめに対する慣れない敬語をやめた天利は、庚たちに手を振った。
遠目から雑に礼を言う天利に、能美子は少し呆れた顔をした。
「そういえば……」
少し天利に近づいて、尋ねる。
「あ、あの」
「ん?」
「人を探すのも、探偵さんのお仕事であるんですよね……?」
「……ああ。誰か探して……いいや、気が向いたらここに電話しな」
天利は懐から名刺を一枚、能美子に渡した。友人の前では、言いたくないこともあるだろう。
「……女子には名刺を渡すんすね」
そこに、庚が口を挟む。
「誤解だ。必要そうな相手には渡す」
肩をすくめる天利に、あやめが声を掛ける。
「あの、やはりお礼を何もしないわけには……!」
食い下がるあやめに、天利は苦笑いをして、答えた。
「んじゃ、こいつらにラーメンでも奢ってやってくれ……おーいお前ら、店主さんがラーメン奢ってくれるとよ!! 食いに行って来いよ!!」
言い放つと、天利はくるりと背中を向ける。
その背中は、追って来ることを拒んでいるようにも見えたけれど、あやめは声を掛けずにいられなかった。
「……天利さん、は……?」
「俺はいいや、さすがに食いすぎた……。あと、他にもネコ探しに協力してくれたヤツらがいるから、そいつらが眼鏡店に来たらラーメンでも奢ってやってくれ」
「ぼ……僕は……天利さんにも……」
お礼がしたいんですけど、と言いかけたあやめ。ふと脳裏に、先ほど手にした天利のサングラスが浮かんだ。
フレームの一部に、ヒビが入っていたのを思い出す。
「天利さん。あの、そのサングラス……少しヒビが……入っていますよね」
「……ああ」
「じゃあ今度、お店に来てくれたら……」
無料で修理します、と言いかけて更に言葉が止まる。
天利は全体的にヨレヨレとした印象だが、靴だけはピカピカなように細部だけは妙に身ぎれいにしている。例えば腕時計やボールペン、ハンカチなどもそうだろう。
サングラスもそうだった。高級品というわけではないが、中々の品物。汚れもなく、丁寧に手入れもされていた。それなのに、ヒビだけは放置してあるということは。
「修理……しなくていいんです……ね……」
「……そゆこと。んじゃな」
あやめの呟きを背に、天利は歩き去る。後に、あやめの元には天利から猫探しに協力してくれた人のリストが届くだろう。
神助 天佑
、
新江 天懸
、
種子島 タネ
、
ピーター・ビアズリー
、そして
綾辻 綾花
と
エリーゼ・ハルトマン
の名前がそこにはあった。
あやめからは、
佐藤 タカシ
に事後報告のメールが届いただろう。無事見つけることができた、と。
「世の中がラーメンって、こういうことですー?」
と、良く分からないながらも、天利の横に並んで梢は呟いた。
「何だ、食いに行ったんじゃねぇのか」
天利は梢の顔も見ずに言った。
「協力したんですから、お手伝い賃として是非奢っていただきたいですー。ラーメンのお話も聞きたいですし」
顔を覗きこんで笑う梢。天利は軽くため息をついた。
「また今度な」
そこに、庚が追いついて話しかけてくる。
「何というか……麺もスープも具も、いろんなものや人や出来事が混ざり合って、こうしてひとつのものを作っていく……というような?」
それがラーメンってことなのかな、と。
けれど天利は答えない。
「はっ。食えば美味い――それでいいじゃねぇか、答えなんかどうでも。とにかく、学生さん達のお陰で今夜は楽しかったぜ……これだからまったく」
仕事は終わりだ。煙草に火をつけて、薫り高い紫煙を吐き出した。
「これだからまったく、この世はラーメンなのさ」
<END>
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
このページにイラストを設定する
あとがき
担当マスター:
まるよし
ファンレターはマスターページから!
皆様こんばんは、まるよしです。
『らっかみ!』様にゲームマスター登録をして始めてのシナリオでしたが、いかがでしたでしょうか。
もし少しでも楽しんでいただければ、幸いです。
思ったよりもラーメンに特化した話にはなりませんでしたが、本当にラーメンに終始する話ではワケが分からないことになっていたでしょうから、これで良かった気がします。
『光る猫』につきましては、もう少し今後のシナリオで引っ張る予定ですので、もしよろしければ、またお付き合いください。
では、またご縁がありましたなら。
↑ページトップに戻る
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
所詮この世はラーメンなのさ
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月10日
参加申し込みの期限
2014年10月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!