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【音を共に奏でよう】
*音楽講堂に集え
――音楽講堂
(まさか高校生の人に教えるなんて……)
藍川 慶介
はどきどきしながら音楽講堂にいた。今日はNCCの活動日で、慶介はヴァイオリンを目の前の相手…
サナリアナ・アークロット
に教える事になった。彼女は元々本国にいた頃親友に教わりつつ独学でヴァイオリンを学んでおり、いつかはちゃんと学びたい、と思っていた。
(今日の風に吹かれてたら、思い立っちゃったのよね)
慶介とヴァイオリンの話をしているうちに、こういう流れとなった訳である。
(俺で本当に、いいのかな……?)
ちょっと不安に思いながらも彼はサナリアナと向き合う。
「試しに、ちょっと弾いてもらえますか?」
「はいっ」
サナリアナは身構え、静かにヴァイオリンを弾いてみる。慶介は姿勢や指運び、弦の押さえ方(ポジショニング)などを見、音を聞く。
(……基礎は大丈夫なんじゃないかな?)
それをサナリアナに伝えると、彼女は目を丸くする。
「もう少し姿勢をよくすると、音の伸びが良くなると思います。こんなかんじで、ちょっとやってみてください」
「本当ですか? ありがとうございます」
手本を見せながら慶介が説明すると、サナリアナは嬉しそうに顔を綻ばせ、自分でもやってみるのであった。
別の場所では、
津島 直治
が黙々と木琴の基礎練習をしている。表情ではわからないのだが、夏休みに加入した彼は、慣れていないのか緊張している。彼が担当しているのは、鍵盤打楽器全般で、今は早くなれるように、という事で木琴を主にやっているところだ。
(ある程度1人で練習したら、誰かとセッションしてみたいな)
手首を回しながら柔軟をしなおし、再び練習を始める。解らない事があれば他に人にアドバイスをもらい、実践していく。
(少しは、いい音がでるようになったか? ……合わせた時、上手く重なるかな)
不安はまだある。けれども、こうして木琴の奏でる音を聞いているうちに、心が弾む気がする直治だった。
そして、同じように加入して日の浅い
八葉 ひまり
もまた、少し硬い表情でトランペットと向き合っていた。
(やっぱり、変な癖が取れ切れていない)
ストイックに音と向き合うひまりは、自分で吹いた音に首をかしげ、もう一度姿勢を正した上で奏でる。今彼女が使っているトランペットは亡き母親の物で、双子の片割れ、るちると共に吹けるか試した際、彼女だけが音を出すことが出来た。
『このトランペットはひまりを選んだんです。だからひまりの物ですよ』
その時、るちるはそう言った。しかし、ひまりは疑問に思う。言葉には言い表せない何かが、胸の中で揺れている。
「……さん、八葉さん」
「な、なんだ?」
呼びかけられ、ひまりは我に返る。呼んだのは直治。彼はひまりにハンカチを見せる。どうやら、考え事をしているうちに落としたらしい。
「落ちていたが、違うか?」
「すまない、ありがとう」
ひまりはお礼を言って受け取り、鞄にしまった。小さくため息を吐いていると、ぽろん、ぽろん、と優しい音色を聞く。部屋の隅でハープの練習をしていた
暁桜 逢莉
である。日中にドッジボールをしていた筈の少女は、疲れた様子も見せず軽やかにハープを奏でていた。
逢莉はパーカッションを希望していたが、やはり自信があるのは思い入れもあるこの楽器だった。故に、この楽器でNCCのメンバーとハープでも協奏してみたかった。
(高校生や中学生の皆さんよりはへたですが……、奏でる指に『心』や『想い』を込めるというのには自信があります!)
一通り演奏を終えると、直治とひまりが拍手してくれた。逢莉は嬉しいやら恥ずかしいやらで頬を赤く染め、小さく微笑んだ。
この後、ちょっとした練習曲を3人でアンサンブルして見る。木琴とハープ、トランペットの弾むような旋律は、どことなく愛らしく、滑稽に思えて後から3人とも思わず笑いそうになったのはここだけの話である。
その光景を少し離れた所で
篠崎 響也
が微笑ましく見ていた。そして、顔を上げれば、傍らの
神嶋 征一郎
がヴァイオリンを奏でる。
(ま、気が向いたから来ただけなんだけどな)
本人はそう思いつつも、ヴァイオリンを持ち音と向き合う姿は真剣そのものだ。
「ネコフェスの後に、NCC集まるのって初めてだよね」
結城 日和
もまた、新人たちの練習風景を見ながら呟く。
「そうだね。新しく人も入ったし、益々楽しくなりそうだ」
響也が相槌を打てば、日和は「ネコフェスの影響かな? なーんてね」と呟く。事実、ひまりは黙っているもののネコフェスでNCCが行ったステージに憧れての入部だ。
「でも、純粋に音楽を楽しむ人が増えるのは、いい事だと思うよ」
日和はのんびりと言いながらテーブルに頬杖をつき、楽しげに瞳を細めた。
2人は静かに、征一郎の演奏に耳を傾ける。その音は、どこか『異質』で『異様』で……。聞く者の胸をざわめかせる。まるでどんどん嵐が近づいてくるような、妙な荒々しさが滲んでいる。それでいて、終わりのほうへ近づけば、雲を払う疾風を思わせる疾走感を覚えた。
(情熱的だけど、狂騒的で……)
自分にはない音の憧れが響也にはあった。けれども根本的な所でその音は自分と同じなのかもしれない、とも思い、こんな確信もあった。
(色々あっても、きっと俺もこいつも音楽を……ヴァイオリンを捨てられないんだ)
静かに瞳を閉ざし、響也は小さく頷く。一方、傍らの日和は征一郎の演奏に飲まれていた。音を身体で受け止め、圧倒される。けれども、彼女は、これだけは確実に感じ取っていた。同じ事を思ったのか、響也と顔を見合わせ僅かに微笑む。
((神嶋(君)は、音楽が好きなんだ))
2人は征一郎が演奏を終えると他の者の練習を邪魔しない大きさで拍手をする。
「さすがだな」
「当然だろ?」
響也の感想に、征一郎はそれだけ答える。日和はただそんな2人を見、見えないけれど確かな2人のつながりを、なんとなく感じ取るのだった。
サナリアナと慶介の練習が一通り落ち着き、それを見た響也はパチン、と指を鳴らす。そして2人と日和、征一郎にこんな提案をした。
「良かったら、クインテットといかないか?」
「ヴァイオリンの人も増えたし、音合わせかー♪」
日和が納得したような顔になり、人前で弾くのは久しぶりだ、と少しどきどきした様子で呟いた。サナリアナは笑顔で「やりたいですっ」と言い、慶介もちょっと緊張気味に「大丈夫です」と返事を返す。征一郎も静かに頷けば、すぐさま並ぶ。チューニングが終われば、演奏の始まりだ。
ひまり、直治、逢莉の3人は、彼らの演奏を聞くため練習の手を止める。始まった演奏は、それぞれの感情を滲ませつつも合わさり、柔らかく響き渡る。時折狂騒的な音が混じるが、それは征一郎が奏でる音だった。彼は皆の音を聴き、テンポを合わせながら演奏しつつ情景を浮かばせるほどの技術を見せる。一番音の伸びがいいのも彼の演奏だ。
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担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
98人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月04日
参加申し込みの期限
2014年10月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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