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寝子島に長月の風吹いて
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【今日も一日お疲れ様でした】
*街の風景 ――moonlight――
ケバブの屋台はこの時間もなかなかの客入りだった。シーサイドタウン駅前広場に移動した屋台ではケバブを主力商品とし、実演も行っていた。
(いけない、いけない。もうこんな時間ですか)
星ヶ丘寮に住まう
栖来 衣夢
は学校が終わるとシーサイドタウンへと繰り出した。キャットロードでコスプレ雑誌の本を読んだり、コスプレに使えそうな服を探したり、食材を買い込んだりと実に充実した一日を過ごしていた。
「確かに星ヶ丘寮には門限は無いとはいえ、そろそろ帰らなくては」
そう思った矢先、美味しそうな匂いがした。発生源は一台の車。ケバブの屋台である。星ヶ丘駅行きの電車で行ってまだ間に合う。空腹という事もあり、早速買うことにした。
「いらっしゃい、嬢ちゃん。何にするかい?」
「オジさん、ケバブをひとつ。ヨーグルトソースでお願いね」
店主の
バルシュ・コルテュルク
が笑顔で出迎えれば、衣夢はすらすらとメニューから商品を選び、注文をする。トマトやチリのソースも捨てがたいが、口にすれば彼女のろっこん『夜の皇女』(赤い液体を飲む事で吸血蝙蝠人間に変身する)が発動するかもしれない為やめておいた。
「お嬢ちゃんには野菜をサービスだ。しっかり食べておくれよ? 夏の疲れは後から出るぜ?」
「ありがとう、オジさん」
バルシュがにこやかに笑って、素早く丁寧に野菜や肉を薄焼きのパンに入れていく。そしてたっぷりと程よい酸味のあるヨーグルトソースをかければ出来上がり。衣夢は支払いを済ませると早速近くのベンチに腰掛けた。
次にやってきたのは眠そうな
日暮 ねむる
。彼は眠そうに目をこすっていたのでバルシュはちょっと気になった。
「すいませ~ん、ドルネケバブひとつ下さいな~♪」
「なんだい? 兄ちゃんは結構疲れているのか? だったら肉をサービスするからしっかり食べろ! 元気が出るぜ?」
「わぁ、それは嬉しいなー。部活帰りでおなかがすいちゃってさー」
ねむるは嬉しそうに顔を綻ばせる。部活で張り切りすぎたかも、と考えた彼には丁度いいプレゼントだった。
(シーサイドタウンに最近できたって言っていたっけ。どんな味だろ?)
わくわくしているとバルシュがメニューを見せてくれた。良く見ると、一番目立つところに『新メニュー:マヨソース』と書いてある。
「これは?」
「あぁ、新しく始めたんだ。兄ちゃん、試してみるかい?」
「そうだねぇ、そうしようかな」
ねむるが頷けばバルシュは話しながらもつめていたケバブにマヨソースをしっかしかけた。良く見ればお肉の量が思ったよりも多い。衣夢が持っていた物よりも多いような気がした。
「疲れた心にゃ、笑顔と美味い物が一番だろ? そういう事さ」
どうやら、お客さんに合わせて調節しているらしい。そんな風におもったねむるは「ありがとう、と言って支払い、ケバブを受け取った。
ベンチでケバブを食べていた衣夢は、その味に満足していた。さっぱりしたヨーグルトソースと野菜の相性は抜群で、ケバブの肉汁もまろやかな味わいになる。残暑が厳しい中でも抵抗無く食べられて美味しかった。
「これはなかなかね。屋台だと思ってあなどっていたわ」
「本当に、美味しいね。結構ボリュームもあるし」
近くで食べていたねむるも、衣夢の言葉に頷く。互いに同じ寝子高の生徒であると気付いた2人は視線が合って、笑い合う。
「お肉のスパイスも相まって元気が出そう。バルシュさん、ありがとう!」
顔を上げて、店主へとお礼を言えばバルシュはにっ、と笑い返してくれた。
「そう言ってもらえると照れるぜ! 元気が無くなったらいつでもこいっ! 肉をこんがり焼いて待ってるぞ」
バルシュがそういえばねむるも衣夢も嬉しそうに頷いた。そうしながらも、衣夢の脳裏に色々な事が過ぎり、静かに思う。
(夏休みも終わって2学期になった。ろっこんの力にも慣れてきたけど、起こる事件も徐々に厄介なものになってきているような……)
だから『いつもの平穏なフツウの日々』を皆で守らないと、と心に強く思う。
ややあって衣夢は電車に乗る時間となった。ねむるも食べ終わり家に帰る事に。
「とても美味しかったわ。ありがとう、オジさん」
「嬢ちゃん、ありがとよ。またいつでもこいっ!」
くすっ、と笑って一礼すると、衣夢はシーサイドタウン駅へと入っていった。ねむるもまたバルシュへと一礼すると家へ帰っていった。
「そっち、大人気だね」
その声に気付くバルシュは、昼間に来てくれたお客さんの1人、
矢萩 秋
がそこにいた。彼女は近くでカキ氷の屋台をやっていたのだ。
「お疲れ様。さっきはありがとよ。また食べていくかい?」
「今回はちょっとしたお誘いだよ。カキ氷と栗の鯛焼き、食べないかい?」
秋がお店が終わったら差し入れに持っていくよ、というとバルシュは「いいのかい?」と嬉しそうに笑う。
「栗の鯛焼きっていうのが気になるな。是非、頼むよ!」
「あいよっ! ま、昼間ご馳走になったからね」
秋がそう言って笑えば、バルシュもまた笑顔で「ありがとよ、別嬪さん」と答える。なんとなく気が合うような気がした2人は、両者共に店を閉めた後、一緒に栗入りたい焼きとカキ氷、ケバブとドンドネルを食べながら色々と語らったのだった。
*小島家の光景
小島 陸
が一日分の仕事をきっちり仕上げると、終わりの時間が迫っていた。そんな中、同僚が声をかける。
「小島さん、今夜一杯どうっすか? いい店見つけたんですよ~」
「大変ありがたいけど、すまない。家で家族が待ってるんだ。別の機会に!」
申し訳なさそうに陸が断れば、後輩が優しい眼差しで「いいなぁ、家族が居るって」と呟く。
「ま、大事にしないといけないからな」
上司がからから笑うと、陸は一礼して「お先に失礼します」と部屋を後にした。
(マイホームパパと揶揄されても、私は家族と過ごす時間が一番なんだ)
時計を見、陸は頷く。今日も美味しい夕食が待っている。早く帰ろう。夕闇の中、彼は走り始めた。少し冷たい風の中、仄かに香る花の香りが心地よい。
(今日の夕食は何だろう? 海美はどんな事をして遊んだのかな?)
早く妻と娘の顔が見たい。その一心で陸は走った。
「ただいま」
陸は急いで帰宅した。額は汗でびっしょりになったが、すぐさま奥さんがタオルを持ってきてくれた。
「おかえりなさい、おとうさん」
娘の
小島 海美
が笑顔で出迎える。けれども少し疲れているのは思いっきり遊んだからだろうか。陸は急いで着替えてリビングに行き、ぽんよりとしたお腹を枕にしてあげた。
夕食の後、テレビを見ながら、互いに今日あったことを話せば、のんびりとした時間が過ぎていく。海美はドッジボールが楽しかったよ、と言えば陸はそうか、とそっと頭を撫でる。いつの間にかうとうとした娘の寝顔をみれば、仕事の疲れも吹き飛んでしまう。
(おやすみ)
優しく囁いて、蒲団へと運ぶ。そっとだっこすれば、また重くなったな、と成長を感じ取って嬉しくなった。
「明日はもっといい日になるといいね、海美」
陸はそういってもう一度頭を撫でる。傍にやって来た奥さんと一緒に娘の寝顔を見つめ、静かに幸せを噛み締めた。
9月 1日というある意味節目の日。気分を変えたり、新しい友情が芽生えたり、新しい場所へ踏み出したり、夢を見据えたり……。多くの人々が様々な思いを抱いて生きていた。また新たな日々が幕を開ける。寝子島の風は、そっとそんな人々を応援するかのように、優しく吹き続けるのであった。
(終)
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あとがき
担当マスター:
菊華 伴
ファンレターはマスターページから!
菊華です。
大変お待たせして申し訳ありません。ようやく9月1日シナリオ完成と相成りました。
皆様の個性に溢れたアクションのお陰で、私が今まで執筆した中で一番の文字数となりました。
その数、約98000文字!
……いや、こんなになるとは。これも、皆さんの想いと個性のお陰です。
皆様ひとりひとりが輝いて見えるならば、嬉しい事です。
しっかし、書き終えて文字数を見て本当にびっくりしました……。
遅くなりましたが、今回は鉄 時尾さんにガイド出演していただきました。
まことにありがとうございます。
9月1日は節目の日。
そのたった1日、されど1日の悲喜交々(?)を楽しく書かせていただきました。
あるアクションに心打たれ、あるアクションにおなかを抱え。
悩んだアクションとかもありましたけど、皆さんの思い描いたリアクションになっているかどきどきしております。
今後も色んな出来事(シナリオ)がおこります。
皆さんも「これは!」と思ったらどんどん飛び込んでください。PCさんの意外な一面を知る事が出来るかもしれません。
皆様には共通称号を送らせて頂きます
(小学生)「二学期を元気にスタート!」
(中学生)「未来への一歩を踏み出して」
(高校生)「長月初日の煌きに」
(社会人)「長月の風に揺られて生きる」
それでは、この辺りで。また縁がありましたら宜しくお願いいたします。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
98人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月04日
参加申し込みの期限
2014年10月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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