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*その頃、屋上では
ふわり、と花の香りが風に舞う。どこか清々しい気持ちになりながら、いつものスケバンスタイルの女子生徒、
桜崎 巴
は屋上で1人本を読んでいた。哲学やら革命家を取材したルポタージュやらの文庫本が傍に置かれていた。今読んでいるのはロシア文学の名作で、中々興味深い内容であったのか、彼女は夢中になって読んでいた。
(どうせ、校長の話は同じだろう? だったら、わざわざ付き合ってやる必要性はないさ。それよりも、こうして本を読んだほうがいいけれど……少し暑いのは盲点だったね)
巴は額にほんの少し浮かんだ汗を拭う。彼女が居る場所は日陰ではあるが、まだ9月である。やっぱり、暑いのは暑い。お茶を持ってきていてよかった、とペットボトルを呷り、また本と持ち変える。
(ま、いい香りの風も吹いているし。このまま暫く読書をしていようかね)
そんな事を内心で呟きながら読書を続けていた巴だったが……、風が勢い良く吹き、目を瞑った途端思わず本を落としてしまった。僅かに焦ったものの、内容を思い出し少しだけ苦笑する。
(まぁ、読んでいる内容は見られて恥ずかしいもんじゃない。後で回収しとけば……)
ところが。こんなときに限って運が悪かった。丁度見回りをしていた『鬼熊』こと
吉田 熊吉
がそれを拾ったのである。
「ん? 誰か屋上に居るのかぁーっ?」
熊吉は上を見、辺りを見渡すと屋上へ上るのか、姿を消した。巴は僅かに肩を竦め、これから起こる事を想像してやれやれ、と呟いた。
(あちゃあ、ここまで上ってくるみたいだねぇ。ご苦労なこって)
巴はふん、と鼻を鳴らしてお茶を飲む。と、暫くして熊吉が目の前にやってきた。熊吉は文庫本を巴へと見せてぎろり、と厳しい表情を見せる。
「桜崎、こいつはお前のか?」
「あぁ、そうさ。ありがとよ」
そう言って手を出す巴。熊吉はため息をつきながら本を返すと比較的穏やかな声で、しっかりと彼女の目を見てこう言った。
「始業式は学期の節目で大切な式だ。サボらず参加しろ、このバカタコが」
「そうは言ってもさ。あんたはあの校長の話、どれだけ聞く価値があると思ってるんだい?」
そう言われ、熊吉は少し考えながらではあるが、こんな風に答える。
「そういう問題じゃない。まぁ、あの校長先生の事だ。何かお考えがあるのかもしれないし、ただ話したいからかもしれない。が、始業式は校長の話だけじゃなく大切な連絡事項も行われるし転入生紹介もあるぞ」
「そういう問題じゃない? そいつぁ、屁理屈ってもんじゃないのかね?」
確かに連絡事項とか大切だろうけど、と付け加えた上で巴の表情が更に引き締まる。彼女はすっ、と僅かに息を吸い、沸いた怒りを『力』へと変える!
「校長の挨拶ってのは生徒を育てるためのメッセージじゃないのかい? 教師ですら価値のわからない校長挨拶を聞いて何になるんだい!」
「……」
巴のろっこん『カイシンの一喝』は『屁理屈を振り翳す我儘な相手に対し憤り、怒鳴る』事により『相手に屁理屈である事を自覚させる』と言う物。しかし、発動したのか、していないのか、熊吉の表情からは窺い知れない。彼は静かに巴の発言を聞いていた。
「なるほど。それが桜崎の考えか」
意外な答えに巴の眼が見開かれる。てっきり逆上するか戸惑うか、と思っていたが熊吉は冷静だった。
「意外と、その価値や意味を考えるのも勉強なのかもしれないぞ」
熊吉はそれだけ言うと「なるだけ早く来るように」とだけ言って背を向けた。巴はやれやれ、という顔で、
「あたしには、あんたの説教の方が、よっぽど生徒のために聞こえるさ」
と言って再び肩をすくめる。熊吉はそんな事を言われたのが初めてなのか、僅かに驚いて……僅かに足を挫いたのだった。
(……大丈夫かね、鬼熊……)
放って置くのもなんだった巴は後を追い、保健室まで一緒に行くのであった。結局始業式には出なかった巴であったが、熊吉にお礼を言われてむずがゆい気持ちになった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
98人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月04日
参加申し込みの期限
2014年10月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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