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<三羽烏の襲撃1>またたび市動物園が火事です
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●燃える空の下で(2)●
【浅沼柳司/十文字若菜への爆撃】
ドカドカドカドカドカドカ。
「うおおおお、めっちゃ降ってきとるやんかー!」
雨あられと降り注ぐ焼夷弾を、地面スレスレの超低空飛行で避けながら、
浅沼 柳司
は怨嗟の悲鳴を上げた。爆撃を見た瞬間に口笛を吹き、ろっこん【有翼人 ─高林─ 】で変身したのに、何故か彼の所にだけ局地的に、爆撃が集中してしまったようである。
「いや、何で俺んトコだけーー!?」
本当に、何でだろ……(きょとん)。
変身した鳥の鉤爪で、走るように地面を蹴って加速しながら、必死で浅沼は逃げ場を探す。直上からはドカドカと容赦なく降ってくる爆撃の雨、頭を押さえられているので、これでは飛んで逃げることも叶わない。
「どっかに屋根のある場所……あれや、トイレや!」
浅沼が前方に見付けたのは動物園の小さな野外トイレだったが、コンクリート製のその建物は、今の彼には核シェルターにも匹敵する頼もしさに見えた。
そして、そのトイレの入口には先客がいた。
「Σ ぎゃーす! なんか動物園燃えてるー、ひどいー!
……って、浅沼くんだー!?」
浅沼と同じ空を飛ぶ能力を持つ、飛行仲間の
雨崎 荒太郎
だ。
「おっ、雨崎やんか!」
まっしぐらにこちらに向かって突っ込んでくる浅沼を見て、早く早く!とぐるぐる腕を回して応援する雨崎、なんか走塁のサインっぽい。思わず肩の力を抜いて、つい苦笑してしまう浅沼の、
その頭上から、最後の悪魔が落ちてきた。
(そんなーっ!?)
当の浅沼本人はその焼夷弾に気付いていない、今から雨崎が飛んでいっても、到底助けられる距離ではない。これは無理だ。絶対に間に合わない──
(だめだ、そんなのだめだ!)
それでも雨崎は、諦めまいと必死にその手を伸ばす。あの焼夷弾よりも速く、鳥のように飛べるとイメージする。もっと速く、誰よりも速く、
(もっと鳥になれ荒太郎、鳥だろ、もっと、早く飛べ!)
ギュン、と物理法則ではありえない軌跡を描いて、着弾寸前だった焼夷弾が、浅沼の頭上から逸れて近くの木立に消えていった。
「うっひゃーあのカラスども、いきなり物騒なもん落としよってからに!
おー、雨崎も無事だったんか、お互い命拾いしたな」
ずざあっ、とスライディング気味に狭いトイレに突っ込んできた浅沼が、嵩張る羽根を折り畳んで、雨崎の肩を叩く。たった今、まさにその雨崎に命を救われていたのだとは、まだつゆほども気が付いていない。
「あれっ、こっちで声がすると思ったら、柳司君に荒太郎君だ!」
そこに女子トイレの方から、ぴょこんと顔を出してやって来たのは、
十文字 若菜
だ。手に何かの破片を集めた、布袋を1つ持っている。
「若菜先輩まで、この動物園に飛ばされてきたんか!
ど、どこも怪我せえへんかったですか?」
「うん、私はろっこんで、防御結界を張れたから大丈夫」
若菜はろっこん【Bai sema】で危なげなく、今の爆撃を防げたことを説明し、
「柳司君こそ、どこも怪我してない?」
2人はそうやって互いの無事を確かめ合い、ほっと安堵のため息をつくのだった。
「ほんま良かったですわ……先輩にもしものことがあったら俺、頭カーッってなって、
あいつら手当たり次第ブン殴りに行くところでしたわ」
「あ、ありがと(照れ)……でもあのカラスたちは確かに、何とかしなくちゃね」
ぎゃあぎゃあと喧しく鳴き交わす、あのクローネの手下たちが群れる空を見上げて。それから若菜と浅沼は互いの顔を見合わせ、ウンと大きく頷き合う。
「これ以上被害を広げないためにも、
そのヒルズとか言う孔雀の方も止めなきゃねっ。
今はお互いに、出来ることを頑張ろう!」
「オウ!」
そんなふうに気心の知れた相棒よろしく、拳同士を音高く打ち合わせ、2人はそれぞれの行動を開始する。浅沼は、何故かさっきから神妙な顔をしている雨崎の方にも声を掛け、
「できるだけ皆怪我せえへんで済むようにしたいな、
って、ん? どないしたんや、雨崎?」
「なんだったんだろ、今の感触……?」
その雨崎は、自分の掌を何度もぐーぱーしながら、先ほどの場面を思い返している所だった。
(あの焼夷弾……いきなり浅沼くんから逸れて曲がっていって)
あの時、確かにはっきり、何かの手応えを感じた。あの焼夷弾を逸らしたのはきっと、自分の仕業だと思う。でも雨崎のろっこん【コノオオゾラニー】は、ただ楽しく空を飛べるだけの能力だった筈だ。
「ううん。ぼくが今までそう勘違いしていただけで、
もしかして、この力って……?」
雨崎荒太郎の覚醒が、すぐそこまで来ていた。
【椿美咲紀/剣崎エレナへの爆撃】
一方、偶々近くに居合わせた
椿 美咲紀
と
剣崎 エレナ
は、2人まとめて空襲の脅威に晒されていた。
「はわわわわ、空から見るからに恐ろしげな物がー!?
このままではマジに生命が危ないのです! 剣崎さん、逃げ……」
「あっ、私のトウシューズに画鋲が……!(ドテッ)」
と何だかよく分からないことを言って、いきなり盛大にコケたエレナを「えーー!?」と美咲紀が二度見する。慌てて彼女を助けに戻ろうとするが、そのせいで回避が遅れてしまった。何てことだ!
「Σ ほええ!? 余りに非人道的対応なのです!」
炎の尾を引きながら、2人の頭上にそれぞれ落っこちてくる焼夷弾、
「まずい、椿に剣崎……!?」
いち早くその2人の危機に気付いたのは
龍目 豪
だったが、やはり同様に近くにいた
八神 修
と
恵御納 夏朝
が、向こうから走ってくるのを見て、椿への対応は彼らに任せることにした。
龍目は一番近いエレナを助ける決断をする、
「断じてケガはさせねえ! うおおおお、ファイトォォ!」
ろっこん【軽いぜ!】で近くの立て看板を引っこ抜き、重さをゼロ変換したそれを思いっきりぶん投げる。ゴンッ、とくるくる回る看板に直撃した焼夷弾が跳ね返り、エレナの頭上から大きく逸れていった。龍目豪、まずはエレナの防衛に成功。
「よっしゃ! 火事場の馬鹿力ならぬ、火事場の超スピードってやつだな!」
一方、
八神 修
は美咲紀の上の1発にターゲットを絞り、既にその精神を集中させている。
「シュー君助けて!」
彼を見つけた美咲紀が、目を見開いて必死に助けを求める、「任せろ」と言いたい所だが、能力を発動させるためには、息も止めていなくてはならないので、今はその返事もできない。
(──あの焼夷弾を【分解】し、燃焼水を火の粉レベルに拡散させる!)
八神のろっこんが発動する。その瞬間、粉々になったペットボトルが弾けるように宙で四散し、
今度はバラバラの散弾に分かれた炎が、地上めがけて撒き散らされた。
「なっ……!?」
焼夷弾の内ペットボトルは分解できたが、付随する火までは分解できなかったのだ。先の屋敷野梢や旅鴉月詠たちと、同様の結果である。
そして容器という外枠から解き放たれて、逆に数の増えた炎は、直下の美咲紀のみならず、エレナまで巻き込む広範囲のエリアに落ちてくる。愕然とする八神、
(まずい!)
咄嗟に近くの建材を「分解」して、盾代わりに用いようと試みたが、焼夷弾とは別のターゲットに改めて精神を集中させているような、時間的余裕はもはや無かった。
そして、この八神と同時に行動を起こしていた、
恵御納 夏朝
もやはり、美咲紀の救助に失敗していた。彼女の進化能力が、発動しなかったのである。
「えっ、ねこシールが飛ばない……何で?」
シールを射出しようと片手を突き出したポーズのまま、夏朝が焦る。手の届かない距離にいる美咲紀でも、このねこシールさえ当てることが出来れば、彼女の体重を目一杯軽くして、自力で脱出させることが出来たかもしれない。
けれども、夏朝のろっこん【重く軽く】のその進化能力を使うには、まず何でもいいから適当な物に直接シールを貼って、通常能力をあらかじめ発動させておく必要がある。彼女の場合、その準備をせずにいきなり進化能力から使うことは出来ないのだ。
予告なく爆撃に晒されるという、今回の時間的猶予のない状況が、完全に災いした結果になった。
八神と夏朝──焼夷弾の迎撃と美咲紀のレスキューに、ともに失敗。美咲紀が悲鳴を上げる、
「恵御納さんの声が聞こえて、何か体も軽くなった気がしたけど、
ぜんぶ気のせいだったのです! 何たる非道なるシウチなのでしょー!」
その場で泣き崩れる、嗚呼とっても可哀想な美咲紀さん。
けれども、大丈夫!
「ふぇっ?」
こんなこともあろうかともう1人、焼夷弾直撃コースにいる人の、フォローに回っている能力者がいたからだ。その右耳に手を触れたまま、
雨寺 凛
が大声でさけぶ。
「美咲紀ちゃん、エレナちゃん、みんな伏せてえええっ!」
凛のろっこん──【サディスティック・フェイク・ショウ】の進化能力が開放される。
ギュャィィィィィンンンンンンンンンン!!
凛の口から声の代わりに発射されたのはエレキギターの爆音、その音圧に比例した衝撃波が、美咲紀の、そしてエレナへの炎の散弾を、まとめて空の彼方に吹き飛ばした!
「……ま、まだ生きてますかぁ、私?」
ィィィン、とまだ音響の余韻の残る地面から、美咲紀が恐る恐る顔を上げ、そしてぱっと顔を輝かせた。
「やったー! ちゃんと生きてます! まだ心臓バクバクですが、
これも生きてる証なのです! ありがとう雨寺さん、命の恩人だよー!」
自分を救ってくれた凛の手を取って、感謝感激の言葉を伝える。もちろん、自分の救助に全力を尽くしてくれた八神と夏朝にも、きちんとお礼を言うのは忘れない。
「よし、ケガ人は1人もいないな、良かったぜ!」
そこに走ってきた龍目も、全員の無事な姿を見回して、心からほっとした。
(椿の回復ろっこんは貴重だしな……だがそうでなくても、皆守れて良かったぜ!)
その龍目にようやく助け起こされて、改めてエレナも彼に礼を言った。
「龍目君が、私を助けてくれたのね? ありがとう……。
でも……いったい、この動物園で何が起こっているの?」
クローネやもれいびの存在を知らない「ひと」のエレナには、もはや想像の埒外の事件なのだ。ただ、さっき遭遇したあのヒルズとか言う孔雀が、事件に関わっているということだけは、彼女にも何となく察しがついた。
エレナから、そのヒルズの自分勝手な話を聞いて、ふだんは表情に乏しい夏朝も、さすがに恐い顔になる。
「クローネ……その孔雀……
はねを ぜんぶ むし……
るより、孔雀以外の動物さん達の命の方が大事!
……助けなきゃ!」
「ああ、そうだな。そうだよな」
その夏朝の言葉に、龍目も覚悟を決めた表情で、しっかり頷いてみせた。
「俺は探検が好きだから、人間の勝手で、
自由に好きなところに行けねえ動物たちを見てると、申し訳ねえ気持ちになる。
でも……自由になったと思ったら、
火事で追いつめられるなんてあんまりだろ。助けるぞ!」
同じ探検部員である八神も、それに美咲紀や凛も、その言葉に否やは無い。そして八神や夏朝の提案で、この世界でも互いの携帯やメールが通じることを確認し、もしもの時はこれで連絡を取り合うことに決めた。慌ただしく準備を終えると最後に、龍目が仲間たちの背を叩いて送り出す。
「みんな、気をつけて行けよ! ケガのないようにな!」
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鈴木二文字
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
動物・自然
定員
40人
参加キャラクター数
40人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月22日
参加申し込みの期限
2016年05月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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