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▽ソラノハハ
夏休みは
八神 修
にとってひとつの転機となった。
もっと言うならば、里帰りが、と言うべきだろう。
そして今、転換点を越えてから、初めて近況を告げる手紙を書いていた。
窓から差す茜光で、真っ白な便箋が染まる。その右端には『拝啓 八神――』と綴られている。
家族に対して『拝啓』からはじまる手紙を書くことは、一般的にもあるだろう。
けれど時候の挨拶、結びの挨拶も完璧に整え、しかもそれが高校一年生が書いたものとなれば、話が変わってくるのではないだろうか。
(……俺達の関係はとても他人行儀だ)
修自身、強く自覚している。元々、頭では理解していたが、寝子島で日々を過ごす内に、いかに異質なものかを痛感したのだ。
そのことに、傷つかないわけがない。
いくら、利口であっても、大人びていても、彼はまだ高校一年生なのだから。
(だが、今は、関係を変えようと、心のハードルを乗り越えようとしているんだ)
ハードルは高いかもしれない。けれど、ハードルを認識できるようになった。
(少なくとも、俺はそう思う)
そう、思えるようになった。
これもまた、寝子島で過ごしたからに違いなかった。
(ここで――死者と交わる世界で、実母と会えたから)
これもまた、彼にとっての転機だ。
(母は、見守っていてくれてる。今、この瞬間も)
そう実感できるようになり、説明もできない孤独感が、ずいぶんとやわらいだものだ。
これだけではない。修は、この島でいくつもの転機を経験した。
その経験と成長の結果、八神の母が贈ってきた品物の意味が見えてくる。
(今思うと、あれは義母なりの俺へのアプローチだったのかもしれないな。
いやそう思ったから、里帰りを契機に、『八神の母』も母だと認識する事にしたんだ)
もし、ひとつでも転機を逃していれば、今のようには思えなかっただろう。
『もし』『だったら』『であれば』。
そんな言葉になんの意味もないことを修は知っている。
けれど、だからといって、今の現状が成る可くして成ったものだと胡座をかくほど、厚顔無恥にもなれない。
(いつかは『母がふたりいる』と心から思えるようになるんだろうか)
もしかするとなれるかもしれない。
なれなければ。
なれないようであれば。
やはり、想像自体にはなんの意味もなかった。
(……なりたい)
ただ、その想像が、強い意思を作るための礎になる。
修は止まっていた筆を再び動かす。
そして乗馬をしに来ませんか? という旨の一文を付け足した。
帰省の際にも、母に告げた。寝子島に来てほしい。その時は案内する、と。
「これで、いいだろう」
頷いて、修は手紙に封をする。
そして次に思い出すのは父との話し合い。
父はハードル、というよりは 大きな課題を提示した。
夏休みの宿題は七月のうちに終えた修だったが、その課題に関しては、まだ方向性さえも定まらない。
(時間があると思っていると、いつのまにか時限が迫るのだろうな)
それこそ夏休みの宿題のように。
けれどやはり悶々と悩むだけでは課題はこなせない。
(そうだな)
やはり基本は夏休みの宿題と変わらない。
(このニ分野についての知識を、付けよう)
知識をつけ、問題を解き、結論を導き出す。
宿題のように解はないかもしれない。
けれどそれによって『どちらを道を歩むか』を決め易くなるだろう。
「すまないが、これを投函しておいてくれないか」
迷いがなくなり、修は顔を上げる。
使用人に手紙を渡して、そうしてようやく修は空を見上げた。
そうしてみて、初めて夜が近くなったことに気がついた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月18日
参加申し込みの期限
2014年10月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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