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▽トリトソラ
夕焼け空に鳥が舞う。
窓の外に、友人たちの姿を見つけて、
御巫 時子
は寮の外へ飛び出した。
部屋着の着物に一枚、羽織を引っ掛けて。着の身着のままのはずなのに、やけに格好がつく。
ひとりの少女が色とりどりの鳥に囲まれる。まるで映画の一場面の――それも明治か大正か昭和かを舞台にした――ようだった。
「こんにちは……最近は少し寒くなってきましたが、いかがお過ごしですか?」
キリキリと鳴くオリーヴ色の小鳥は我先にと『ゲンキ! ゲンキ!』と時子に告げる。
キィィイイと甲高い声でなく小鳥は、ふっくらとした小さな身体を震わせ、時子が話しかけてくれたことを喜ぶ。
そして時子の肩に、そっと降り立った夜鷹は小さく首を傾げて、自身が変わりないことを主人に伝えた。
「ヨタカさん」
名を呼ばれると肩の上で彼の鳥は、身を揺すった。
「ふふ、空がずいぶんと高くなりましたね。飛んでいてもそういったことを実感しますか?」
鳥達は一斉に語りだす。いかに夏とは飛び心地が違うか。地上と空とでどれほど寒さが違うかを。
「……そうなのですか」
そんな井戸端会議めいた会話を楽しみながら、時子は空を見上げる。
見上げても見上げてもきりがないほど、空は遠かった。
(空を見て思い出されるのは……尚輝先生の事です)
五十嵐 尚輝
。寝子島高校の化学教師だった。
(今も実験をされてるでしょうか?)
彼はいつだって、実験ばかりしていた。
(きちんと食事されてるでしょうか?)
彼はいつだって、食事も忘れて実験に夢中になっていた。
(風邪など引いていないでしょうか?)
彼はいつだって、自分の体調も後回しで実験に没頭していた。
(……心配事が多いですね)
考えるきっかけがあることが嬉しいような、けれどやはり心配で苦しいような。
いずれにしても、彼は実験のことばかりだった。それをいたく痛感する。
(八月は暑い日が続いてましたが、九月に入って、急に朝と夕方は寒い日が続いてるような気がします)
実際に今だって、羽織りなしでは、寒さで肌がざわめくほどだ。
(気温の変化で体調を崩しやすいですし……あまりご無理をなさらないといいのですが)
小さくため息をつくと、オリーヴの小鳥が羽をばたつかせて、飛び立った。
「心配、ですか? ふふ、ありがとうございます」
心根の優しい小鳥にお礼を告げて、時子は頭を撫でてやる。
「……その気持ちが一番嬉しいです」
そんな言葉を口にして、ふと思う。
彼も、そう感じてくれているといいのだけれど、と。
(けれど、この子たちは……尚輝先生のところに、すぐに飛んでいけるのですね)
少しだけ、少しだけ。時子は羨ましく思う。妬ましくはなかったが。
(学校が始まってからは会える日が多くなりました。
夏休みは時々学校にお弁当を持って様子を見に行くぐらいだったので、それに比べれば……ずいぶんと顔を合わせる機会も多いです)
それなのに。
(何故こんなに会いたくなるんでしょうか?)
明日になれば会える。
それでも会いたいと願う気持ちが、枯れることはなかった。
(とても、不思議な人ですね)
ひとつの結論に達し、時子は薄く微笑んだ。
それから潜考から浮かび上がり、時子は空を見上げる。
濃紺と橙のコントラストが眩しい。
(……離れていても同じ空を見れたら嬉しいですね)
この美しい景色を、彼ならば、酸性から塩基性に変わっていくチモールブルーとでも言うのだろう。
その美しさに見惚れていると、ヨタカさんが、また首を傾げた。
「……私が考えてること、わかりますか?」
また、傾げた。
「ふふ」
(私が鳥さんだったら……)
「くしゅん、」
少し風に当たり過ぎたのだろうか。時子はひとつ、くしゃみをした。
「そろそろ、部屋に入りましょう」
そんな意地悪な考えは時子には浮かばなかった。
「お話できて楽しかったです……」
僕も、私も、と小鳥たちは歌う。
その歌に送られて、時子は寮の中へ入っていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月18日
参加申し込みの期限
2014年10月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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