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猫鳴館、G襲来!
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●玄関先作戦会議
間をおかず、館を一歩出た玄関先をG対策本部とすることが決まった。そこにたまたま前自治会長の
海原 茂
と現自治会長の
邪衣 士
が揃っていたのと、館内に比べてGが少なかったからである。その代わり、鷹取先輩の友人だというアレクサンダーが撒いて行った薔薇の花びらが、絨毯のように地面を覆い尽くしていた。
「まずば現状把握だな。館の様子を教えてくれ」
鼠の次はゴキブリか……とややうんざりした様子の士に、寮生たちは次々と報告する。
「Gたちは旧館1階廊下に現れました。数……数え切れません!」
「どうやら床下から来ているようで、地下帝国方面からも被害報告があります!」
「敵は絨毯状に広がりながら旧館1階を進行中! このままでは旧館2階や新館に到達するのも時間の問題かと思われます!」
「猫鳴館の衛生上もっとも重要な拠点といえる台所と食堂は如月が対策に当たっています! 現在のところGの猛攻に耐え死守している模様!」
御巫 時子
の手の中から、鳶色彦も訴える。
「私の住まいもあの黒い虫たちに占拠されてしまいました。どうかみなさん、助けてください!」
奈良橋 博美
が小さく手を上げる。
「自治会員としていいかな。猫鳴館を守るためにGを駆除しなきゃいけないのは火を見るより明らかだと思う。そこで、だ。それぞれ思うところはあるだろうけど、ひとりひとりが勝手にやってたんじゃ埒が明かない。ここは協力し合わないか?」
「そうだな。で、どうする?」士が先を促す。
「駆除に協力してくれる人たちを組織化しよう。と言っても、自由を愛するの人の多い猫鳴館のこと。役割分担しよう、って程度だけど……俺だって自由愛してるし」
「名案だ」
博美の意見は拍手で受け入れられ、すぐさま対策メンバーの班分けが行われた。
「もっとも敵の数が多い旧館1階の駆除は……」
藤堂 月乃
が手を上げた。そこに
宇佐見 望月
、
大田原 いいな
が駆けつけた。
「お待たせ! 俺様たちにお任せだ!」
「援軍感謝します。では3人は遊撃班としてとにかくGの数を減らしてほしい。必要な物があれば館にあるものをなんでも使ってくれ。月乃さん、寮生だし君が班長でいいかい?」
博美にそう云われ、月乃はちょっと驚いて頷く。
「私が? ……わかった。頑張るよ!」
「俺も行こう」
マウル・赤城・スティック
が月乃に申し出た。
「うん。マウル君のブーメラン、アテにしてるね!」
博美はこの様子に頷き、次に、と声をあげる。
「食堂、台所付近を庚君だけで抑えるのは難しいと思う。防衛の任に当たってくれる人はいないだろうか」
これには
橘内 みちる
と
鮫ノ口 礼二郎
が手を上げた。
「防衛戦ならまかしとき! これはあたしたちの家と食料と成績の危機! 一匹残らず駆逐しちゃる!」
みちるのろっこん<ダイヤモンドゲイザー>はバリアを射出、展開するというもの。防衛にはもってこいだ。
「俺のろっこんは対Gには不向きだから……」と礼二郎は呟く。
彼のろっこん<脳内ビデオガム>はガムを噛んでる間に見た光景を頭の中で何度でも再生できるというもので、この状況では大量のGを脳裏に焼き付けることにほかならず、はっきり云って自殺行為だ。
「俺は橘内先輩のサポートに回ろう。協力しながら、普通の手段でGに立ち向かうよ」
頑張ろうね、とみちると礼二郎は拳を合せる。
「じゃあ、防衛班班長はみちる先輩お願いします」
「地下にもGが蔓延ってるって話だな。そこ、俺が立候補するぜ!」
握 利平
が立ち上がった。彼の瞳は怒りに燃えていた。
「俺のおにぎりが……黒光りして蠢くナニカになっちまった! くっそおぉー! 宿題終わった後の楽しみを奪いやがって……!!」
利平は丸めた新聞紙をぶんぶん振り回す。食い物の恨みは深いのだ。
「鳶色彦、住まいを占領したGのことは任せろっ! 俺が全て追い払ってやる!」
他に地下に行く奴は? という利平の問いかけに、
綾辻 綾花
と
森 蓮
が手を上げる。
「綾辻、森、よろしく。俺ら3人地下班だ!」
一番最初に名乗りを上げた利平が班長を引き受け、鳶色彦もここに同行することになった。
「あの……」
御巫 時子
が控えめに発言する。
「お掃除も必要だと思うんです……。この薔薇の花びらもそうですし、Gさんが通ったあとも……。海原会長が玄関先を掃除してくださっていたと聞きましたがひとりでは大変です……私もお手伝いします……」
「うん。じゃあ、時子さんは掃除班長で。いまのところG駆除が優先だから人手が足りないかもしれないけど、手が空いたら手伝うようみんなに声をかけるよ」
「はい……Gさんたちが猫鳴館以外に移動してくださるといいのですが……」
「ゴキブリ用ハーメルンの笛でもあればね……」
博美はひとつため息をつく。無いものねだりをしていても仕方ない。
意識して背筋を伸ばし、自治会長の士を振り返る。
「士君は、この玄関先本部で待機し全体の状況把握に努める、ってことでいいかな」
「そうだな。海原先輩と話したいこともあるし」
ちらりと見た茂の向こう、闇の中から草を踏む音がした。
まず現れたのは運動靴。それから小柄な人影。
皆が固唾を呑んだのは、その姿が地球を侵略に来た宇宙人の如く異様だったからだ。
月を映し光る水泳用ゴーグル。口もとを隠す大きなマスク。長袖シャツに長ズボンの上からレインコートのように羽織ったブルーのゴミ袋。軍手を嵌めた両の手には重たそうな手提げ袋。
「誰だ!」
誰何に応え、人影はゴーグルを外す。
見覚えのある顔に安堵が広がる。
「夏朝さん……ですか?」
時子がそっと呼びかける。まさしくそれは、桜花寮住まいの
恵御納 夏朝
の顔だ。だが、雰囲気がどこか違った。そう……目つきが違う。のんびりとした普段のそれとは違って、ナイフのように冷えた鋭さを湛えている。
「どうも。夏朝は今お休み中さ。僕のことは『夏夜』と呼んでよ」
夏夜――夏朝の内に眠る「冷徹な僕」。夏朝の中のもうひとつの人格。彼女は今宵、夏朝が眠ると同時に表層に現れ、元に戻れず暇を持て余していた。手持ち無沙汰に弄っていたねこったー。そこで猫鳴館での異変を知ると、夏夜は手早く準備して桜花寮を抜け出した。
(夏朝にとっては、猫鳴館やその住民達は大切な存在。事態を解決しないとね……暇潰しも兼ねて)
ゴーグルを嵌めなおすと、夏夜は手提げ袋の中身をぶちまけた。重曹、中性洗剤、霧吹き複数、箱ティッシュとゴミ袋、ハッカ油にキッチン用アルコールスプレー……いずれもG対策に使えそうな品の数々。
「要る物があるなら少し分けるよ。……宴、僕も参加させてくれるよね?」
「こいつは助かる!」望月が感嘆の声をあげる。
「夏朝……じゃなくて夏夜ちゃん? 俺様たちと来てくれるか?」
「もちろん」
これでおおよその役割分担は出来た。
充分だ、と博美は思った。核はできた。すべてを仕切る必要はないのだ。あとは各自の動きに任せて大丈夫だろう。猫鳴館ってのは身勝手な人間の集まりだと思われることが多いが、いざ事が起こったとき、この仲間たちは信頼できる。
博美はここで自らの考えを皆に告げた。
「俺は、一か所にGを集めて一網打尽にする作戦を提案する」
それは良さそうだ、と賛同する声があちこちから上がる。
「だが、どうやって一か所に集める?」
誰かがそんな疑問を口にする。博美はその質問に対する答えをすでに用意していた。
「本でバリケードを作り、それを狭めて包囲するんだ。猫鳴館にはいらない本がたくさんあるだろう?」
いらない本なんてそんなにあったか?
みんなは顔を見合わせる。
「あるだろう、
薄い本
が。それらの本がいらない本だよね?」
「いや、あれはネコミケで手に入れたレアもので」とか、「そういう奈良橋さんは持ってないのか」などという声がぼそぼそと聞こえる。
「俺? そんな本買う金あったら良いもの食べるよ」
博美はイイ笑顔でみんなを見回した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月26日
参加申し込みの期限
2014年10月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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