this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
猫鳴館、G襲来!
<< もどる
1
2
3
4
5
…
18
つぎへ >>
●これはアボリジナル族に語られる悪魔の虫なのか?
「ほれ、叔父貴、キリキリ学習せい! 化学と言うても、中学校の理科一分野れべるじゃろうて」
旧市街に居を構える宇佐見家の居間では、
大田原 いいな
が、同居する叔父の
宇佐見 望月
を相手にビシバシやっていた。ちゃぶ台の上に積まれた夏休みの宿題の数々。残念なことに望月、勉強はからっきしで年下のいいなに教えてもらうばかりなのだ。
「簡単な指示薬の色と反応、液性、それと単純な化学式を覚えれば済む話じゃて……ホレホレ、どりるはあと15ぺーじじゃ」
「うーがーっ!! もうやだー、生物分野は分かるけど化学ってナニ! わけわかんねーし……!」
吠える望月の頭を、いいなは黙って押さえ込む。
望月は空気が抜けた風船みたいにむぎゅーとへしゃげた。
「うぇいうぇい、頑張りますよう、あとはこれだけなのも分かりますよう!」
たしかに、いいなの指導のお蔭で残り枚数はずいぶん減っていた。夏休みのはじめからこのペースでやっていれば今ごろ天国だったろうになぁ。ああ、
追加課題の絵日記
だけは毎日やってて良かったぜ……と望月がひとりごちていると、またいいなにびしりとやられた。
「これ、しっかり問題を読まぬか! 次はBTB液とめちるおれんじの反応色の欄じゃが……」
いいなの携帯が鳴った。
「んあー、いーな、着信してるぞー」
「わかっとる。……もしもし」
藤堂 月乃
である。
「月乃殿か、何じゃ? どうしたのじゃ? ……なぬ? ごきぶりが大量発生じゃと?」
「ナニ? ゴキ?」
いいなの傍で、望月は楽しいことを見つけた犬みたいに見えない耳をピンと立てる。
ゴキブリが好きだというわけではない。この宿題地獄から逃れる口実があれば何でも良かったのだ。
いいなはそんな望月の様子に気づかず、神妙な顔で相槌を打っている。
「ふむ、ふむ分かった……儂が加勢に行くが叔父貴をふん縛ってから……」
云いながらいいなは振り返る。が、望月が脱兎のごとく走り去る方が早かった。
「おっしゃー! ゴキ退治なら任せろー!」
望月は街に飛び出した。同じ部活の後輩の顔が浮かぶ。
(ゴキ大発生……って、真央ちゃんとかにも影響あんじゃね? 真央ちゃんは猫鳴館の住人だし……)
「またんか叔父貴ーっ! 貴様は宿題があるじゃろうが!」
いいなの声が後ろから追ってくる。望月は走りながら猫鳴館の方角に向かって叫ぶ。
「うぉおおおお!! 真央ちゃーん! 無事かぁあああ!」
◇
その
後木 真央
はといえば。
「……G? じょ、冗談じゃないのだ神速の黒とルームシェアできるかなのだ~!」
大部屋で、話を聞いて涙目になっていた。
八神 修
も顔を引き攣らせる。宿題などというものはとっくの昔に終えてしまっている彼が星ヶ丘寮から出張してきたのは、ひとえに友人たちに勉強を教えるためだ。Gと仲良くするためではない。
真央が、ぶるぶるぶるっと身震いして修の袖を掴む。
「だ、大丈夫なのだ? 修ちゃん蟲嫌いじゃなかったのだ?」
そういう真央もGは大嫌いである。修の瞳が虚ろに揺れる。
「嫌いだ。大嫌いだ。だが、こんな事も有ろうかと」
修はカバンからボトルを2つ取り出し、そのうちの片方の蓋をあけると身体の節々に塗りたくった。
「ミントオイルだ。それと殺虫スプレーもある。絶対に! 俺の身体に近寄らせるものか!」
鳶色彦を落ち着かせていた
御巫 時子
がそれを見て頷く。
「たしかに、ゴキさん避けになりそうです。ミントの香りを嫌うそうですから……私も持っています。夜中まで勉強すると聞いていたので、眠気覚ましに、と……」
そういうと時子はハンカチに数滴オイルを垂らし、鳶色彦に持たせる。
それから自らもティッシュに垂らしたオイルで香りづけした時子は、大部屋の面々を見渡し呼びかけた。
「どうでしょう。このまま勉強し続けるというのも落ち着きませんし、私たちも行ってみませんか……?」
「ごめんなのだ時子ちゃん、真央ちゃんはちょっと……」
G嫌いな真央は尻込みした。
何だったら事態が収まるまで猫鳴館から退避していたい……という顔だった。
が、急にはっとして、バネで弾かれたかのように大部屋を飛び出す。
「そ、そうだ! 真央ちゃんの段ボール箱!!」
すぐに、ぎゃあああああああ! という絶叫が館を震わせた。
「真央ちゃんの……真央ちゃんの……大事な段ボール箱が~~~~!!!」
それは、真央が以前から猫鳴館の入り口に置いていた段ボール箱である。【ご自由にご使用ください】の貼り紙がしてあり、中には真央が普及活動に勤しんでいる真っ赤な水褌がぎゅっと詰まった素敵な宝箱だ。ところが、なんということだろう、そこに……そこに……黒い輩が取りついて……かさこそやっているではないか!
「っく……みんなの水褌にっ……」
真央は俯き震えていた。『みんなの』というのが若干引っ掛かったがそれを口に出せる雰囲気ではない。
真央が吼えた。
「おおおおおおおお! 神速の黒め! 黒い稲妻め!
黒い悪魔め!
」
嗚呼。
面を上げた時、真央の表情は阿修羅のそれに変わっていた。
「ま、真央ちゃん……?」
駆け付けた月乃が慄くのも構わず、真央は吼え続ける。
「月乃ちゃん、止めてくれるなし! 真央ちゃんは! 絶対! ヤツらを許さないのだ~!」
云うが早いか真央は自分の部屋に飛び込み、ばちんとその戸を閉めた。中でどたんばたんと物音がしたが、何をしているのか覗く勇気は誰にもなかった。
「黒い悪魔、と聞こえたがまさか……」
マウル・赤城・スティック
がぼそりとつぶやく。
気配なく背後に立っていた巨躯に驚き、月乃は飛びのく。整った顔立ちのマウルは、オーストラリアにいるアボリジナルの父と日本人の母を持つハーフだった。手には得意のブーメランを携えている。その瞳は驚愕のかたちに見開かれていた。
「ふわっ、いつからそこに!」
「さっきからずっと。いや、そんなことより、アボリジナル族の言い伝えにこうあるんだ。
悪魔の虫が地を覆い尽くす時、『災厄を撒き散らす者』が現れる
と――」
月乃は乾いた唇を舐めた。
「まさか……だってここ日本だよ。猫鳴館だよ。遠く海を隔てたオーストラリアはアボリジナル族の伝承どおりだなんて……そんな……」
莫迦な……という声は喉の奥に呑み込まれた。黒い影が、ぶわりと膨らんだように見えたからだ。
場は、南極の氷床のように凍りついた。いやな汗がそれぞれの背中を伝い落ちた。
そんな一同を救ったのは、自治会員のひとり、
奈良橋 博美
の声だ。
「落ち着こう! たとえアボリジナルの伝承どおりだとしてもきっと道はある。集まって作戦を立てよう!」
<< もどる
1
2
3
4
5
…
18
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
猫鳴館、G襲来!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月26日
参加申し込みの期限
2014年10月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!