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【らっかみおろし】第3区間:町から海へ
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(それにしてもすごい人……寝子島ってこんなに人多かったっけ?)
佳乃は集まったたくさんの人を見回した。
(でも、子供たちやおばさんたちの中には結構見知った顔がいる。寝子島に来てまだ間もないけど、少しは馴染めてきたってことかな?)
虎猫チームは、たくさんの島民の皆さんのまっただ中を前進中。まるで海の波を掻き分けるようにゆっくりと進んでいた。
「……海か、僕のばあばが言ってたなぁ……」
瞳に飛び込んできた青く広がる海に、飛鳥は昔、おばあちゃんから聞いた話を思い出した。
「らっかみさまが見たかった海は、人間達が楽しく過ごしてる海だって。みんなと一緒に海が見たかったんじゃないかってさ。本当は、みんなと一緒なら海じゃなくても良かったのかもしれないね」
「ロマンチックな人なんだね、先輩のおばあさまは」
信彦が言うと、飛鳥は静かに笑った。
「そうかもしれないね。何せ、拝み屋なんてしていた人だから。……でも、のの子君見てると、あながち外れじゃない気もしてるんだ」
「それじゃ、らっかみさまに早く海を見せてあげないとね。海はもう目の前、あともうひと息だよ、レディたち」
「……でも、なかなか進まないよー。もう人が多すぎて……」
佳乃は、うーん、と八の字に眉を傾ける。
「もう、どいて! どいてくださーい!!」
ぎゅうぎゅうに押されて、顔が真っ赤の佳乃が必死に声を上げたその時、不意に前が開けた。
誰かに必死にお願いをした時にだけ、発動する彼女のろっこん『なんでも許可申請』だ。
「……あれ?」
「うん、どくか。俺はもう触ったしな。頑張れよ、おねーちゃん」
「あ、ありがとうございます」
「あたしももういいわ。頑張って、らっかみさまを届けてあげてね」
「あ、はい。頑張ります。……みんな、どうしたんだろう、急に……?」
「でも、チャンスだよ、佳乃のお姉さん。今のうちにここを突破しよう」
「そうだね、晴海さん」
ぐんぐん速度を上げる虎猫チーム。ところが、その前に……オバチャン達が立ちはだかる。
「う……。おばさん軍団だ……」
(おばさんパワーのすごさは取材でもよーく知ってる……。彼女たちには勝てる気がしない……けど、今日は負けるわけにはいかないの)「どいてくださーい! ……きゃっ!?」
けれど、願いは届かず。オバチャン達に押し返されて、山駕篭のらっかみさまがぐらぐらと揺れた。
「オバチャンはそう簡単には突破できないか……」
「ははは、いけないよ、先輩。オバチャンだなんて、マダムと呼びたまえよ」
レディには常に紳士的に接する信彦、それは例えオバチャンであろうとも例外ではない。
(若いのにこんなに紳士的な子もいるんだなぁ……)
これには佳乃も感心である。
「目的に向かって一心不乱に突き進む一途なレディじゃないか。その直向さは賞賛されて然るべきだと思わないかい? ……まぁ、彼女達に好き勝手されてしまうのは俺としても不本意だけどね」
彼はおもむろにウェストポーチから、商品券や割引クーポンをばら撒く。
花吹雪のように舞う、お得なアイテムにオバチャンの視線は吸い込まれた。
「おばさんの動きが止まった……!?」
「家計を預かる主婦にとって『あるかないかわからないご利益』よりも『わかりやすい利益(実利)』のほうが関心があるだろうと思ってね。レディとの関係では、イニシアチブを握るのも紳士の必須技能さ。……マダムたち、俺からのプレゼントを受け取ってくれたまえ」
必殺の信彦イニシアチブにより、オバチャンのターゲットは完全に商品券のほうに!
「よーし、この機に乗じて、虎猫チーム全速前進ー! 行くよ、八十八旗くん! 晴海さん!」
***
「うわーん! 進めないよー!」
「わ、ちょっとおばさま! 腕掴まないで! ルール違反だよ!」
虎猫チームのすぐ後方に位置する、三毛猫チームも絶賛オバチャンによって足止めされている。もみくちゃにされて、もう何がなにやら……と言った感じである。
「くっ、どこかで出くわすだろうと思ってたけど……やっぱり来たわね、おばさま達。おばさま達で足が鈍るだろうとは思ってたけど、まさか物理的手段に訴える過激派がいるなんてね……!」
「どうしよう、ソウルシスター! これじゃ身動きとれないよー!」
環が言うと、タネは「そうね……」と深く頷き、そして……。
「……ソウルシスター、あんたに私の魂を託すわ」
「魂って……これはスペアのメガネ……? はっ! ま、まさか……ソウルシスター……きみも行くって言うんだね?」
「三毛猫の未来はあんたに任せたわ、しっかり駕籠ごと背負っときなさい」
「わわっ!? お、重い……!!」
25㎏のらっかみさま人形は、乙女がひとりで担ぐには大分重い。
「大丈夫、あんたならやれるわ」
タネはスペアメガネを環に掛けてあげる。
「メ、メガネ、どうかな。似合ってる?」
「私ほどじゃないけど……いい感じよ」
あらかじめ磨った墨に浸しておいた筆を取り出すと、タネは環に向かって筆を素早く走らせる。
飛び散った墨が青空に弧を描くと、環の白いほっぺに『怪力女』の文字。
「……ふえ? 何これ、なんて書いたの?」
「『怪力女』よ。プラシーボなんたらで普段使ってない筋肉まで使えばしばらく持つでしょ」
「!? なんだか力が湧いて……きたかも……!」
のしかかる山駕篭が軽くなった……気がする。
「ソウルシスター……」
「何泣いてるの、私達は魂の姉妹……いつでも一緒よ。さあ行って!」
今度はオバチャン達に向かって、タネは一筆入魂!
「!?」
身体に『木』の文字を書かれたオバチャン達は、本当に木になったように動きが止まった。
書いた文字の通りに、相手に思い込ませる……これがタネの持つ、ろっこん『生き字引』である。
「……くっ、ソウルシスタぁーーー!!!」
環は走り出す。散っていったチームメイトの想いを……そして、駕篭を背負って!
「……でも、やっぱり重い!!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
梅村象山
萩栄一
小西 秀昭
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
バトル
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月22日
参加申し込みの期限
2014年09月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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