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【らっかみおろし】第3区間:町から海へ
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泥玉に見舞われるアクシデントのため、白猫チームと後続組との距離は徐々に縮まりつつあった。
続いて現れたのは、暫定2位のさび猫チームの3人。山駕篭の前を円が持ち、後ろを勘助が支える。梢はサポートに回るという布陣だ。
こちらに来る島民を見つけ、円は2人に注意を促す。
「……気をつけて、ご利益に預かり人たちが来たよ」
勢いよくらっかみさまに手を伸ばす島民に押され、山駕篭の上のらっかみさまはぐらりぐらりと揺れる。
「わわっ! 危ないっ!」
慌てて梢が反対側から支える。
「……ふぅ。落ちなくて良かったですー。人形は私が支えますから、桜庭さんと飛吹君は移動に集中してくださいねー」
「うん、ありがとう。梢ちゃん。……でも、人が集まってきちゃったから、しばらく進めないかも」
「皆さん、きっとこのお祭りを楽しみにしてたんでしょうねー。……あのー、お2人に提案なんですけど、できるだけ触りたい人には触らせてあげるのはどうでしょうー?」
「?」
「祭事ですし、島の人達を蔑ろにしたくないなーって思うんです」
梢がそう言うと、円は小さく微笑んだ。
「その意見には……僕も賛成かな。自分達の福のためだけに、ゴールを目指すのはなんだか勿体無い……よね」
「そうですそうですー。桜庭さんも同じ考えだったなんて、うれしいですー」
「……それじゃ、勘助くん。みんなの手が引いてきたら、少しずつ前に進もうか。……勘助くん?」
勘助の返事がないので、円は怪訝に思い振り返る。
勘助はたらりと汗を流し、びくびくと震えていた。普段から、おどおどしている彼だけれど、今はなんだかいつにも増して様子が変だ。
「勘助くん……?」
円が何か声をかけようとしたその時、泥玉が飛んできた。
熊吉パニックから戻ってきたちびっこ達だ。よくよく見れば、怖いおっさんはどこにもいないのだ。
「さっきの声、なんだったんだろー? ま、いっか。勝負の続きしようぜー」
「何かと思ったら、悪戯かぁ……」
円は眉を寄せる。
(なんだか勿体無い。その元気をいい方向に生かせないかなー)
「……もー。元気な子たちですねー」
梢は、らっかみさまに括りつけた虫取り網を外して、飛んでくる泥玉を素早くキャッチ。
昆虫が大好きで、よく野山に突撃してる彼女にしてみれば、虫を捕まえるより雑作もない。
「楽しいのは分かるけど危ない事はだめですよ!」
「……梢ちゃんが守ってくれてる間に……勘助くん、しっかりして」
けれども、勘助は固まったまま立ち尽くしている。
押し寄せてくる人達、物を投げてつける子達……。ずっと昔から、弱虫とか、泣き虫とか、女っぽいとか、怪獣とか呼ばれて、こんなふうに石や泥を投げられ、囲まれてイジメられてきたことを彼は思い出した。
(……やっぱり、怖い! 波のように押し寄せてくる人達も、視線も、叫び声も、なにもかも、怖い!)
***
「ファイト! ファイト!」
仲間を鼓舞するように、声を上げているのは佳乃。
さび猫チームが立ち止まっている間に、虎猫チームと三毛猫チームがぐんぐん迫ってきた。
「……見かけによらず、パワフルなレディだね、お姉さん。もしかして体育会系なのかい?」
「普段、取材で動き回ってるし、重い機材を運ぶこともあるから体力には自信があるの」
信彦が訊くと、佳乃は得意げに答えた。けれど、体力だったら飛鳥も負けてはいない。
「僕も足と体力には自信があるんだ。しょっちゅう山登りにいっては何かいないか探したり、足場の悪い廃墟にいっては、何かいないか探したりしてるからね」
「元気な女の子だと思ってたけど、そんなことしてるんだ。でも、何か……ってなに?」
「それはもちろん、不思議なものさ。この島はロマンに満ちてるからね」
「ロマンかぁ……。うん、この島にはわくわくさせてくれるもの、たくさんあるよね」
ふふふ、と佳乃は楽しそうに笑った。
「? あ、さび猫チームが止まってる……よーし、今のうちに追い抜いちゃ……わっ!」
そうは問屋は卸さないと、島民の皆さん、そしてちびっこ軍団の泥玉、時々、石……が行く手を阻む。
飛鳥はハッとして、人形に目を向けた。
「……しまった。らっかみさまに泥玉が……!」
「心配ないよ、先輩。こんな時のための防水防汚加工だ。ぺたぺた指紋を付けられようと、泥玉を浴びようと、この服を着ている限り本体はノープロブレム。わざわざ洗ったりする手間が省けるという寸法さ」
「……本当だ。中のらっかみさまは汚れてない」
飛鳥は、興味深く彼を見つめる。
(チャラい男子だと思ってたけど、ただ軽いだけじゃないんだね。……少し見直したかな)
「ん? 先輩、そんなに熱い視線を送らないでくれたまえよ。俺の活躍から目を離せないのはわかるけ……だぁっ!?」
「? なんだい、今、飛んできたのは? これは……石?」
泥玉を隠れ蓑にして飛んできた小石が、カツーンと信彦の額を直撃。
わんぱくヘッドショットを食らった、信彦は悶絶してごろごろと地面を転がった。
「石まで投げるなんて、絶対にダメ! もう、人に物を投げつけちゃダメでしょうがー!」
佳乃は大人らしく、怖い顔でちびっこをしかる。
「そうだよ、みんな。無礼な人はらっかみさまが怒って、海中の魚に手足が生えてそこはかとなくうざいセリフをいうようになっちゃうよ! 嫌でしょ! 僕は面白いと思うけど!」
飛鳥も一緒にたしなめ……てるのか、これは?
「わっ! ババアが怒った! 鬼ババアだ!」
「ば、ババアじゃないよー! まだ26だよー!」
ババア呼ばわりされてもノーダメージの花の18歳、飛鳥とは違って、アラサーに差し掛かった佳乃には捨て置けない発言である。そういうのに敏感なお年頃なのである。
「ま、まぁ、お姉さん、落ち着いて。ここは俺に任せてくれたまえ」
おでこを押さえながら、アラサーをなだめる信彦。
それから、おもむろにポケットから桜吹雪のように何かをばら撒いた。
「……あっ!?」
「フフ、気づいたかな、ちびっこ諸君。頑張る君達に、ささやかなプレゼントだ!」
それは、子供達に今大人気のアニメのトレーディングカード!
「よし、ちびっこはトレカに釘付けだ! 今のうちに、ここから脱出だ、レディたち!」
資金力にものを言わせたセレブの秘技で、虎猫チームは難所を突破! 現在、暫定2位である!
「……あ、虎猫チームが先に行っちゃう! 僕たちも……わわわっ!!」
次々と飛んでくる泥玉が目の前をかすめ、慌てて環は足を止める。
「……くっ、ちびっこ達の攻撃が激し過ぎる! このままじゃメガnもとい人形に汚れがっ!?」
タネはうぬぬ……と唸る。
「何とかメガネ人形を守らなきゃ……」
「タネよ、ちと持ち場を代われ。ほれ、山駕篭の後ろじゃ。落とさんようしっかりと持てよ?」
「え? よっちゃん……? 変わるのはいいけど、何をする気なの??」
「決まっておろう。……小童共に目にもの見せてくれる!」
呼水の細い目の奥がキラリと鋭く光った。
「そりゃ! そりゃ! そりゃぁーーっ!!」
らっかみさまに迫る泥玉を次々に手刀で叩き落とす彼女。
そえええーーっと気合いの声と共に、空中回し蹴りが一閃! 泥玉は空中で飛び散った。
なんというか、彼女……抜群に戦闘センスが高い。
「な、なんだよー、あの灰色の髪のおねーちゃん……こ、これでも食らえー!」
「ふん……? 泥玉の次は石か? じゃが……!!」
その手が風のようにひらめくと、あっという間に石はその掌の中におさまった。目に留まらない早業だ。
「此処は儂が引き受けた、まいらばぁを頼む」
環とタネは目を丸くした。
「え、よっちゃん! 何言ってるの! そんな! 無茶だよ!」
「よっちゃんを置いてなんて行けないわ!」
「なぁに心配するな、直ぐ追いつくわい……だから、決して振り向くなよ」
「……もう、言いだしたら聞かないんだから」
呼水の決意の固さに、タネはため息。
「わかったわ、このメガネは私達が守るっ!」
「ソウルシスターまで、何言ってるの? ダメだよ、よっちゃんを置いてなんて……」
「いい、ソウルシスター。ここで立ち止まったら、よっちゃんの決意が無駄になるのよ。行きましょう、よっちゃんの想いを乗せて……」
遠い目で空を見つめるタネ。……今生の別れ感が漂っているけど、これ、らっかみおろしだからね?
「待って! よっちゃん! よっちゃぁーーーん!」
呼水が泥玉の雨を弾き落とす中、三毛猫チームはちびっこエリアを足早に通過していった。暫定3位での通過だ。
「……行ったか。さて小童共、そんなもの儂のたまちゃんに当たったらどうしてくれるんじゃ?」
「わっ、おねーちゃんがこっち見た!」
謎の気迫に押されて後ずさるちびっこ軍団。
「体力有り余ってるなら儂が相手してやる、かかってこいっ!」
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担当ゲームマスター
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萩栄一
小西 秀昭
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
バトル
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月22日
参加申し込みの期限
2014年09月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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