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- 00月00日生 00歳
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月夜に囚われし姫君を救え
承：戦闘開始！
ナイフで切りかかろうとする白鋼の前に、進み出る人影。正体はリア充＝スレイヤーだった。リア充＝スレイヤーは両手を合わせ、お辞儀をした。どんな時でも挨拶は重要だ。これは性書にも書かれている……らしい。その前に性書がなにか気にしちゃいけない。
「ドーモ、白鋼サン。リア充＝スレイヤーです」
突然の事に困惑する者もいる中、白鋼は「酔狂な事をする」と言いながらもすぅ、と息を吸い、よく通る声を上げた。
「我は月の王、神酒ノ白鋼。リア充＝スレイヤー殿、各々方、お手合わせ願う」
それに呼応したのか、２頭の白虎もまたその場にいる者すべての脳裏に言葉を飛ばしてきた。
『我は銀穣（ぎんじょう）。白鋼様の近衛が１人なり』
少し幼さが残った声がする。どうやら、白鋼より年下なのかもしれない。もう１頭はなかなか渋い声を響かせる。
『私は透（とおる）と申します。白鋼様の執事にございます』
初老と思しき声の透は穏やかにこう続ける。
『異界の武人である各々方と手をあわせられる事を、心より嬉しくおもいます』
透と名乗った虎が深々と頭を下げ、その場にいた者達もまた挨拶を返す。そんな中、陽太は「これなら、準備できる」とこの隙にポケットの中の粘土細工５体を指でつついて、いつでもろっこんがつかえるようにしておく。そして、傘を手にしていた此方は今ならば、と己のろっこんを使ってみる事にした。そして、今まで静かに様子を伺っていた宙太郎もまた、僅かに瞳を細めた。
「個人的には応援したい恋なんだが、手段が……な。悪いが、今回は出直してもらうぜ！」
彼はろっこんを使って地面を蹴り、走り出す。それよりも早く、白鋼の頭上へ瞬間移動したサキリが飛び蹴りをお見舞いした！
「転移術、か？」
「へぇ、いい反応じゃないか」
白鋼の腕に受け止められるサキリの足。彼は再び転移して胴を狙い、それも受け止められる。３発目として足元に転移し蹴りを放てば白鋼は軽く避ける。
（只者じゃないな……！）
彼のろっこん『斬空舞踏』は刃物を持った状態で空間を切り裂くイメージをする事で、衣服や所持品ごと一定の範囲を瞬間移動できる。だが、その距離が短ければ短いほど、素早く連続発動できるという特性があるのだ。しかし、その速さについてこられる白鋼はまさしく強敵だろう。
次に迫っていたのは円である。白鋼は振るわれる拳を受け止め、流れるような動きでナイフの柄を叩き込む。それを紙一重で避けながら円が下がれば入れ替わるように再びサキリが攻撃を仕掛ける。
（速い……！）
白鋼の視線からずれるように刀は動く。彼の考えからすれば常に敵の視線の直線状に体を置かなければ致命傷は避けられる筈である。自然と視線だけではなく構え、体の動き、重心のバランスやつま先の向きなどに注意を払う。
腰を落として重心を低くした刀は、流れるような摺り足で迫り、視界を縫うように接近する。そして、サキリと入れ替わるように間合いへと入った。呼気と共に拳を振るい鳩尾を狙うが、手を止められる。咄嗟に投げられると察した刀だが、天地がひっくり返り、受身を取るのが精一杯だった。
その間に円が攻め立てる。緑色の髪を揺らし、拳を振るうがその度に掌で受け止められ踊るように交わされる。そこへ、能力を解除して急降下する宙太郎。白鋼は２人の攻撃を素早く受け流し、かわした所でけはいを覚えて振り返る。と同時に鈍い音がした。背後から足元を傘で攻撃を仕掛けたのは此方だった。彼女のろっこんは『transparent』といい、「消えたい」と願う事で身に着けている物や所持品ごと姿を消す事が出来る。故に、不意打ちにはとても効果的だった。
「ほぉ……？」
「くぅっ」
白鋼の目元が楽しそうに笑う。此方はもう一撃を振るうがナイフで受け止めら、悔しそうな表情を浮かべた。同時にあたりが白く染まり、その隙に此方は消えた。
「無様な姿をさらすがいいさ！」
粉の正体は小麦粉で、撒いたのはリア充＝スレイヤー。彼は近くに仲間がいることもお構いなしに叫ぶ！
「リア充、爆発しろぉおおおお！」
同時に、ぼんっ！ と派手に爆発がおき、小麦粉が舞い上がる。直撃したであろう白鋼だが姿がない。透明になっていた此方や虚空に跳ねていた宙太郎はとっさに避けていたので大丈夫だったが、攻撃しようとしていたサキリと刀が諸に小麦粉をかぶっていた。
リア充＝スレイアーのろっこんは他人の恋愛模様や青春模様を目視後、「リア充爆発しろ！」と叫ぶことで発動する。名前もそのまま『リア充爆発しろ！』というなんとも言えないモノである。
まぁ、爆発の程度は服にダメージ＋髪がアフロという具合にギャグで抑えられるのだが、小麦粉を利用するあたり爆発だけは派手になる。
結果、白鋼だけでなく刀とサキリも服がボロボロな上髪がアフロになるのだが当人たちは気にしている暇がなかった。
（派手に動いているなぁ）
少し離れて様子を見ていた陽太はため息混じりに静かに近づく。そして、ポケットに忍ばせていたモノをこっそり取り出した。
「行っておいで」
静かに囁くと粘土細工たちは音もなく白鋼の背中へと飛び乗った。
ナイフで切りかかろうとする白鋼の前に、進み出る人影。正体はリア充＝スレイヤーだった。リア充＝スレイヤーは両手を合わせ、お辞儀をした。どんな時でも挨拶は重要だ。これは性書にも書かれている……らしい。その前に性書がなにか気にしちゃいけない。
「ドーモ、白鋼サン。リア充＝スレイヤーです」
突然の事に困惑する者もいる中、白鋼は「酔狂な事をする」と言いながらもすぅ、と息を吸い、よく通る声を上げた。
「我は月の王、神酒ノ白鋼。リア充＝スレイヤー殿、各々方、お手合わせ願う」
それに呼応したのか、２頭の白虎もまたその場にいる者すべての脳裏に言葉を飛ばしてきた。
『我は銀穣（ぎんじょう）。白鋼様の近衛が１人なり』
少し幼さが残った声がする。どうやら、白鋼より年下なのかもしれない。もう１頭はなかなか渋い声を響かせる。
『私は透（とおる）と申します。白鋼様の執事にございます』
初老と思しき声の透は穏やかにこう続ける。
『異界の武人である各々方と手をあわせられる事を、心より嬉しくおもいます』
透と名乗った虎が深々と頭を下げ、その場にいた者達もまた挨拶を返す。そんな中、陽太は「これなら、準備できる」とこの隙にポケットの中の粘土細工５体を指でつついて、いつでもろっこんがつかえるようにしておく。そして、傘を手にしていた此方は今ならば、と己のろっこんを使ってみる事にした。そして、今まで静かに様子を伺っていた宙太郎もまた、僅かに瞳を細めた。
「個人的には応援したい恋なんだが、手段が……な。悪いが、今回は出直してもらうぜ！」
彼はろっこんを使って地面を蹴り、走り出す。それよりも早く、白鋼の頭上へ瞬間移動したサキリが飛び蹴りをお見舞いした！
「転移術、か？」
「へぇ、いい反応じゃないか」
白鋼の腕に受け止められるサキリの足。彼は再び転移して胴を狙い、それも受け止められる。３発目として足元に転移し蹴りを放てば白鋼は軽く避ける。
（只者じゃないな……！）
彼のろっこん『斬空舞踏』は刃物を持った状態で空間を切り裂くイメージをする事で、衣服や所持品ごと一定の範囲を瞬間移動できる。だが、その距離が短ければ短いほど、素早く連続発動できるという特性があるのだ。しかし、その速さについてこられる白鋼はまさしく強敵だろう。
次に迫っていたのは円である。白鋼は振るわれる拳を受け止め、流れるような動きでナイフの柄を叩き込む。それを紙一重で避けながら円が下がれば入れ替わるように再びサキリが攻撃を仕掛ける。
（速い……！）
白鋼の視線からずれるように刀は動く。彼の考えからすれば常に敵の視線の直線状に体を置かなければ致命傷は避けられる筈である。自然と視線だけではなく構え、体の動き、重心のバランスやつま先の向きなどに注意を払う。
腰を落として重心を低くした刀は、流れるような摺り足で迫り、視界を縫うように接近する。そして、サキリと入れ替わるように間合いへと入った。呼気と共に拳を振るい鳩尾を狙うが、手を止められる。咄嗟に投げられると察した刀だが、天地がひっくり返り、受身を取るのが精一杯だった。
その間に円が攻め立てる。緑色の髪を揺らし、拳を振るうがその度に掌で受け止められ踊るように交わされる。そこへ、能力を解除して急降下する宙太郎。白鋼は２人の攻撃を素早く受け流し、かわした所でけはいを覚えて振り返る。と同時に鈍い音がした。背後から足元を傘で攻撃を仕掛けたのは此方だった。彼女のろっこんは『transparent』といい、「消えたい」と願う事で身に着けている物や所持品ごと姿を消す事が出来る。故に、不意打ちにはとても効果的だった。
「ほぉ……？」
「くぅっ」
白鋼の目元が楽しそうに笑う。此方はもう一撃を振るうがナイフで受け止めら、悔しそうな表情を浮かべた。同時にあたりが白く染まり、その隙に此方は消えた。
「無様な姿をさらすがいいさ！」
粉の正体は小麦粉で、撒いたのはリア充＝スレイヤー。彼は近くに仲間がいることもお構いなしに叫ぶ！
「リア充、爆発しろぉおおおお！」
同時に、ぼんっ！ と派手に爆発がおき、小麦粉が舞い上がる。直撃したであろう白鋼だが姿がない。透明になっていた此方や虚空に跳ねていた宙太郎はとっさに避けていたので大丈夫だったが、攻撃しようとしていたサキリと刀が諸に小麦粉をかぶっていた。
リア充＝スレイアーのろっこんは他人の恋愛模様や青春模様を目視後、「リア充爆発しろ！」と叫ぶことで発動する。名前もそのまま『リア充爆発しろ！』というなんとも言えないモノである。
まぁ、爆発の程度は服にダメージ＋髪がアフロという具合にギャグで抑えられるのだが、小麦粉を利用するあたり爆発だけは派手になる。
結果、白鋼だけでなく刀とサキリも服がボロボロな上髪がアフロになるのだが当人たちは気にしている暇がなかった。
（派手に動いているなぁ）
少し離れて様子を見ていた陽太はため息混じりに静かに近づく。そして、ポケットに忍ばせていたモノをこっそり取り出した。
「行っておいで」
静かに囁くと粘土細工たちは音もなく白鋼の背中へと飛び乗った。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2015年07月02日
- 参加申し込みの期限
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- 2015年07月09日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2015年07月09日 11時00分
