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おっぱい!おっぱい!!
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【おっぱいは破廉恥だ!】
化学室は北校舎の二階にある。通りすがりに外から覗けるような位置にはなく、登れるような木もない。
それでも化学室の窓の外には様子を窺う目が光っていた。
「おっぱいに似通ったナニカだなんて、ちょっと興味が湧いちゃうじゃない?」
尾鎌 蛇那伊
。彼は二階の特別教室の窓枠に手をかけて屋上側に足を立てる、逆懸垂とも言える体勢で化学室を覗き込んでいた。
授業終了直後からこの体勢でいたため、制服のシャツは汗でぴったりと張りついている。
巻き込まれずに見学したいという目的のため、見つかるわけにはいかない。おっぱい製作に取り組む面々が窓側へ顔を向ける気配を察したら、即座に体を引き上げる。
これぞ鍛え抜かれた筋肉のなせる業!
「本格的に作ってる子もいるみたいだし、完成の暁にはアタシもちょっと触らせてもらおうかしら。……って、あらぁ?」
下から藪が揺れる音に気付き、首を反って地面を見る。
見れば、赤いジャージを着こんだアホ毛が揺れていた。
「こっちからもお客さんのようね」
完全に体を引き上げ、上の教室に身を隠す。
下では、あらこめレッドに扮した
新井 米太郎
が化学室を見上げていた。
「化学室のある二階まで足場はなしか……。でも、壁を蹴って登れないこともないじゃん」
肩筋を伸ばし、ぐるぐると腕を回す。
「まったくおっぱいだなんて心惹かれr……いや、破廉恥だ! そんな破廉恥な集会をこの正義の味方、あらこめレッドが見過ごすわけにはいかない!」
叫び、屈伸運動などを経て、僅かばかりの距離を取る。
「行っくぜぇー!」
掛け声とともに、助走をつけて壁を蹴り上がる。そのまま二階の窓枠に手をかけ、再び壁を蹴ってぐるりと体を反転させた。
勢いづいた足が向かった先は、キラキラと夕日を反射させるガラス窓だった。
「とうっ! 誰が呼んだか正義の味方、あらこめレッド参上ーっ!」
ガシャーンッ!
派手な音を立てて、ガラスが砕け散る。
キラキラと輝く破片が空に舞い、さながらヒーローアニメの一場面のようだった。
でもその破片は凶器です。
「ぎゃー!?」
突き刺さる破片。迸る悲鳴。
そう、ガラス片は狙ったように堂島の周囲に飛び散っていた。
「ガラスがぁー!!」
「堂島ー! しっかりしろ、傷は浅いぞ! ガラス如き、俺が……ぐあー! 俺の指にまでー!!」
「落ち着け横嶋、素手で触るんじゃない! ここは化学室だ、軍手やピンセットの一つや二つ……おい、そこの偽善者ぁ!!」
「ヒィッ!?」
突然の怒鳴り声に、あらこめレッドの体が一直線に強張る。
「貴様、おっぱいを求める勇者達の性戦になんということを……! テロリストの俺でさえ今日は『No,暴力! Yes,おっぱい!』を旨としているというのに! コメディジャンルだから血がぴゅーぴゅー出てるだけで済んでいるが、これがシリアスジャンルだったらとんでもない大惨事だぞ!!」
「え、あの、俺まだ宣戦布告は……でもゴメンナサイ!」
ガラス片の処理をしながらも怒髪天を衝く龍八のメタな言葉に、あらこめレッドは即座に美しい土下座を見せる。
土下座し慣れているのか、非常に美しいフォームです。
しかし人としてどうなのかと!
「あの……名乗っていい?」
気弱に様子を窺う仕草に、龍八は貞二を見返る。
未だぴゅーぴゅーと血を噴き出しているものの、ギャグのため心配はないようだ。親指をぐっと突き立て、ゴーサインを出している。
ギャグって偉大。
「では改めて……。こほんっ! 誰が呼んだか正義の味方、あらこめレッド参上! 君達! おっぱいだなんて心惹かれr……じゃない! マジ破廉恥! 可愛く略すとマジはれっ! そんなオイシ……いや羨ま……違う、破廉恥な集会を、許すわけにはいかない!」
「一ついいかな」
そう言って挙手したのは月詠だ。
あらこめレッド、この時点で固まった。そりゃもう見事に固まった。
派手な登場が災いしたのか、女子三人から注目されている。ガン見である。
バンダナをしているとは言えど、視線恐怖症のあらこめレッドがこの状況に勝てるはずもなかった。
「あ、あは、あはははは……。な、なにかなお嬢さん」
「マウスパッドとプリンを作りつつ片栗粉を練っている作業のなにが破廉恥なのか、50文字以内で答えてもらいたい」
「えっ」
さらに冷静になって卓上を見てみれば、現状は破廉恥なものなど見当たらない。
「……真面目な工作実験っぽい?」
「その通り。問題があるようには思えないが」
はっきりと言い放たれた言葉に言葉を無くすあらこめレッド。やがてシオシオと肩身を狭めると、大量すぎるプリン液作りに苦労していた優の傍へ移動した。
「……せっかくここに来たんだし、見てるだけっていうのもなんだし……僕も手伝っていい?」
「助かる! これ、結構重労働でさー。それに良かったよ。もうちょっと妨害で粘ってたら、俺特製の催涙煙幕弾をお見舞いするところだったー」
「過剰防衛で訴えられても仕方がないレベルじゃん!?」
わいわいと騒ぎながらプリン液と格闘する二人。
結局仲間に入れて欲しかっただけなんだよね、あらこめ。
ちょっと登場が派手だったけど。
「初島、俺は冷蔵庫を使いに家庭科室まで行くけど、お前もそろそろ行くか?」
「あ、うん!」
やがてその大量のプリン液の入ったボール二つと、片栗粉と水の練り物の入ったボールをもった優と黒子は、家庭科室に向かうべく化学室の扉を開く。
「それ、一時間は冷やさなきゃ駄目だと思うぜ?」
「閉門までだいぶ余裕あるし、平気だろー」
へらへらと笑う優に、それもそうかと納得する。
家庭科室まで数メートル。短い距離だが女子と二人で行動とあって、優は密かに緊張していた。
注意が散漫になり、足を踏み出した途端に誰かとぶつかる。
「わっ!?」
「おっと、すまない」
危うくプリン液を零してしまうところだったが、黒子が即座にカバーしてくれたために事なきを得る。
安堵に胸を撫で下ろすと、相手、
八神 修
が不思議そうにボールの中身を覗き込んでいた。
「甘い香り……化学室で何を?」
「え? あ、プリンだよ。昼休みにおっぱいについて叫んでた奴がいただろ? それでほら、面白いからおっぱいプリンを……って、まさか君は妨害者!?」
「いや、ただの通りすがりだ。あの呼びかけに答えるとは……。でもプリンはいいな。糖分は脳の働きを活性化させてくれる。完成品だったら味見させてもらいたいところだった」
人見知りの発動でしどろもどろとした受け答えだった優の口調が、咄嗟に慌てふためいたものに変わるも、修の返答はあっさりとした否定だった。
特製催涙煙幕弾、またも出番なし。
どこか残念そうに唇を尖らせる優の仕草を修は気にも留めず、口惜しそうにボールの中身を覗き見る。
どうやらプリンに未練がある様子に、優はひらめきで目を瞬かせた。
「なぁ、切り分けて家庭科室の冷蔵庫の中に残しとくからさ、ちょっと食べてよ! 食べきれないかもって思ってたんだー。クラスと名前を書いとけば食べちゃう人はいないだろうし。一年だよな?」
「いいのか? 部活で残ることが多いから、放課後の学校に糖分摂取の機会があるのはありがたいが……」
「いーっていーって、みんなで食べたほうが美味いよー。って、食べるときは一人かもしんないけど」
気の良い笑顔に、ならばとありがたく申し出を受ける。
「一年五組の
八神 修
だ。八柱の神に修行の修」
「俺は一年二組の
初島 優
! 楽しみにしててくれよなー」
ボールを抱えているため手を振ることは出来ないが、黒子に注意されつつも笑顔で家庭科室へと歩き去る。
その背中が無事に家庭科室へと消えたあと、修は騒がしい化学室を見遣った。
「性的情熱は理解不能だが、なにかを追い求める姿勢は素晴らしい。例えば俺なら、黄金比の美しさで顕した胸部を……いや、全身を作る、とか」
呟き、ふむと頷く。
「フェイディアスが初めて使用したと言われる第一貴金属比。連分数表示ですらあまりに美しい表示形態を持つこの比率は、隣接フィボナッチ数を収束する自然界の奇跡だ。万人が安定感から美を知覚するなら、これを用いて【美しい胸部を持つ女体像】を製作することは難しくはない……」
難しい独り言を続けながら、帰路につく。
「大きさや柔らかさなど個体差と個人の嗜好が千差万別な胸部において、真の究極を求めるなど机上の空論。しかし数学的な美を追求することは俺にも出来る……ちょっと作ってみるか」
さらりと言ってのけ、全体の高さと下半身と上半身の黄金分割から計算を始める。
歩きながら計算メモをしたために帰宅までに二十回ほど電柱に正面衝突し、星ヶ丘寮のエントランスに入る頃には大量のこぶを作っている有様だったが、このエンジニア、それでも至極幸せそうであった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
井之上
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年02月15日
参加申し込みの期限
2013年02月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年02月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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