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壊しておくれ、誠を帯びしこの身をどうか
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常闇 月
の場合
ついさっき、九夜山に現れたという建物。その入り口である門付近の茂みに、月は身をひそめていた。
視線の先にいるのは、だんだら模様の羽織をまとい、刀を帯びた二人の男。この島にいるはずのない新選組隊士たち。自分たちが倒さなきゃならない敵。
月は一度、目を閉じた。そうして意識を集中させる。雑念を払う。今やるべきこと、それだけに気持ちを向ける。
月にとって、それは簡単なことだった。今まで何度もやってきたことだから。戦う前には、人を殺める前には、必ずやってきたこと。
だけど、あの時とは少し違う。今は組織のためじゃなく、別のもののために。この島と人々を、そして仲間とフツウを守るために。
再び目を開く。それと同時に、離れた茂みからガサガサと音が聞こえてきた。それに敵が反応して、二人のうち一人が音のした茂みへと近付いていくのも見えた。
二人の敵を視界に映しながら、五秒、口には出さず数える。そして数え終えた瞬間、月は走った。
門前にとどまっている一人。音を立てずに近付き、右手に握ったナイフを相手へと向ける。
「ん……? なっ……!」
でも寸前に目が合い、驚きの表情とともに相手が腰の刀に手をやった。
刀が抜かれる。だけど抜ききられた時には、ナイフが届いていた。相手の胸。過去に何度も味わった心臓を貫く感触が、人を殺す感触が、はっきりと手に伝わってきた。
でも次の瞬間に視界に映ったのは、過去とは違う光景だった。刺し貫いた体は死体とはならず、背景に溶け込むようにして消えてしまったのだ。
「……ダメージを与えれば消える。たしかに言われた通りですね」
ふと、ドサリという音が背後から聞こえてきた。振り返ると、倒れた新選組隊士とその周囲に立つ仲間たちの姿が見えた。
「結構あっさりうまくいったね」
仲間の一人、
日暮 ねむる
の声がいくらか小さく聞こえた。どうやら向こうも成功したようだ。
自分が奇襲で一人を仕留めて、もう一人は罠に誘い込んで動きを封じたところを、ねむるがろっこんの能力で眠らせる。
ここに来るまでに、全員で立てた作戦だった。罠は
八神 修
の考えをもとにして、草を足がかかって転倒しやすい形に結んだものをいくつか作っておいた。うまくかかってくれるかどうかは賭けだったが、成功してくれてよかった。
敵を倒さずに眠らせるのは、服を奪って変装するためだ。倒してしまえば、服も消えてしまう可能性があり、そして実際、消えた。
ただ、この場に十五人全員はいなかった。罠の提案者である修を始めとした何人かは門を突破せず、塀を乗り越えることを選んだからだ。
「それじゃあ、僕は向こうで着替えるね」
ねむるが、眠っている敵から服をはぎ取り始める。
「おし、じゃあ俺は一足先に行かせてもらうぜ。皆、絶対にまた生きて会おうな」
その間に
風雲児 轟
が親指を立てながら言い、門へと駆け出していった。
その後、次々と仲間たちが門へと向かっていく。やがて残るのは自分とねむるだけになり、ねむるはまだ近くの茂みで着替えていた。
それを見て、月は地面に倒れたままの敵へと近付いた。そしてナイフの柄で腹を思いきり打つ。
すると、さっきの敵と同じように消えていった。どうやら殺さずとも、気絶するくらいのダメージを与えれば消えるようだ。
「よし、完了」
その言葉とともに、ねむるが茂みから出てくる。その姿は、新選組隊士と遜色なかった。
それから、ねむると共に建物内へと向かう。門を抜けるとその先は広い敷地が広がっていて、大小の建物が並んでいるのが見えた。ただ、見える範囲に敵はいない。
「そんじゃ、僕は予定通り強い武器がないか探してくるよ。この姿なら動き回っても大丈夫だろうから」
「わかりました。私は付近の建物に入って、敵を探します」
「一人で大丈夫? やっぱり一緒に行動したほうがよくない?」
「大丈夫です。深追いはしないつもりですから。日暮さんこそ、お気を付けて」
「わかってる。じゃあ武器を見つけたら、すぐに加勢に行くから」
ねむるが敷地の奥に向かって駆け出していく。それを見届けると、月も動いた。
目星はすぐにつけた。近くにある、比較的大きな建物。近付いて、入口付近から慎重に中をうかがった。
「……八人ですか」
それが見えた瞬間、ほんの小さなつぶやきが出た。どうやらこの建物は道場のようで、広い内部の奥に敵が八人いた。固まって何か話しているようだ。
どうしようか、と束の間考えた。八人は少し多い。見る限り周囲に味方はいないようだ。皆、別の場所で戦っているのだろう。
並みの人間なら、八人相手でも勝てるかもしれない。だけど敵は本物の武士。単独では厳しい。
とりあえず、ここは後回しにすることにした。今は他の、敵が少ない場所に行き、ここは、ねむるや他の仲間とともに襲ったほうがいい。
そう思って、いったん建物から離れることにする。
その時だった。
「えっ……?」
いきなり、目の前にだんだら羽織が現れた。そして次の瞬間には、こっちに向かって振られる刀の切っ先も。
「っ……!」
とっさに体を後ろにそらし、斬撃をかわす。勢い余って後ろに倒れそうになったが、地面に手をついて踏ん張り、バク転の形で体を回し、体勢を整えた。
「外れましたか」
淡々とした声。言ったのは、目の前に立つ新選組隊士だった。いくらか幼いながらも、整った顔立ちが印象的だった。
「いったい何者……と聞くまでもないですね。新選組の屯所で小刀を抜いている。それだけでもうすべて物語っている」
月が持つナイフに視線をやりながら、その隊士は言った。
「刺客……それも女の刺客ですか。まさか僕たちの本拠に乗り込んでくるなんて、剛毅な女性もいたものですね」
「沖田さん、どうしたんで……なっ!」
別の敵が道場内から駆け寄ってきて、月を見て声をあげた。それを聞いて、他の六人も近付いてきた。そして同じように、驚いた声をあげる。
全員に気付かれた。しかしそのことより、数秒前に聞こえた敵の言葉が月は気になっていた。
沖田。たしかにそう言った。ということは、今目の前にいるこの新選組隊士は。
(沖田総司……ですか。並みの隊士八人でも厳しいのに……)
「貴様、いったい」
「全員、抜刀」
いくらか大きな声で、沖田と呼ばれた隊士が言う。すると、他の七人が一瞬はっとした顔を浮かべ、一斉に刀を抜いた。
「どこの誰かは知りませんけど、ここへ来た以上は死ぬ覚悟もしているということですよね」
「……」
「ならば、何も構うことはない。斬らせてもらいましょう」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
北見直弥
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月10日
参加申し込みの期限
2014年09月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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