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【らっかみおろし】第1区間:山頂から麓へ
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chapter.5 割れ目エリア2
岩場を3位で通過した謡、澪、戦乙女ら白猫チームが割れ目にやってきた。
「うわ……割れ目とかやばくないどうするのこれ……」
謡が下を覗き込む。数メートルほどの深さがある割れ目のその下では、何やら外国人の集団と少年がひと悶着起こしていた。
「えーちょっと下の状況もよく分かんないし怖いなーここ」
「でも、渡るしかないんでしょ?」
戦乙女が言うと、謡は困った顔で頷く。そんな彼に、戦乙女は平然と言ってのけた。
「そうだね、梨くんを橋にしよう」
「え?」
「梨くんを橋にしよう」
「人間橋とか僕そんなマニアックな性癖ないんだけど、まあ飛ぶのもきついし渡ろう」
聞き間違えじゃないようだ。なんだったら、澪まで自然に乗ってきた。どうやら自分が橋になるらしい。
「俺が橋に? 別に3人のうちひとりが橋になるみたいなルールないよね、いや、やるけど」
有無を言わさぬ視線を感じ取ったためか、謡は割と聞き分けよく人間架け橋作戦を承諾した。
「うわー、落ちたら死ぬぞー」
危機感があるんだかないんだかいまいち分からない調子で喋ると、謡は両手を対岸にかけ、その体で橋をつくった。
「ふふ、わたしに踏んでもらえるなんてご褒美だよ、よかったね」
見た目からは想像できないパワーで籠の前を持ちつつ、戦乙女が一歩目を踏み出す。呼吸を合わせるように、澪も前へと。
それと同時に、謡の全身に人間ふたり分プラス籠と人形の重さが加えられた。
「うおーファイトーいっぱーつ!」
気合いの入った言葉で耐えようとする謡だったが、いかんせん物理的な重さは気合いだけではどうしようもなかった。
「あ、これ落ちる、落ちるよー」
おそらくあと数秒。それが謡に残されたリミットだった。その時間内に澪と戦乙女が無事渡りきれれば……というところだったのだが、ここでトラブルが起こった。
「いだだだだ、踏んでる! 大事なとこ踏んでる! 女の子になる!」
そう、謡の上を行くふたりが、意図的にか誤ってかは分からないが謡の大事なところを踏みつけてしまったのだ。
今にも意識を失いそうな謡をよそに、ここで澪がさらに予想外の行動に出た。
なんと、あろうことか彼は自分の足が謡の股間部に差し掛かったタイミングで、ぴょんと小さくジャンプしてみせたのだ。
「えっ、ちょっとなんで」
「いや、ここはこうしとくべきなのかなって」
絶望の表情を浮かべた謡に、あっさりと澪は答えた。宙に浮かんだ澪の足が謡のあそこに着地する直前、彼はすべてを悟ったような笑みを浮かべた。
「でも、この踏まれる感じ、嫌いじゃな」
そこで、謡の意識は途絶えた。彼らのチーム全員が底へ落下したのは、その直後だった。
◇
先を行っていた3チームのうち、無事割れ目を突破できたのが三毛猫チームのみという波乱が起こる中、遅れていた残り2チームがようやく割れ目へと辿り着いた。
「うーん、どうやって越えたらいいかな」
割れ目を前に、若菜が悩む様子を見せた。
「普通に飛び越えるのは、難しそうだねえ」
同じくピーターが顎に手を当てて考えていると、早速若菜からアイディアが出された。
「そうだ、大きい岩とかがあれば、それをジャンプ台に出来るかも!」
「ジャンプ台かあ。うまく合わせることが出来れば、越せるかもしれないねえ」
ピーターの言葉に、若菜は首を縦に振った。
「できるだけタイミングを合わせて、掛け声をかけて飛ぼう! くれぐれも、同時に踏み込んだりしないように!」
「いい考えだな! よーし、じゃあ踏み台の材料を運ぶのは俺に任せろ!」
話を聞いていた勘三郎が名乗りを上げ、踏み台となる大きな岩を探す。それは比較的簡単に見つかった。
あとはその岩を裂け目ギリギリまで運ぶだけだった……のだが。
「うおっ、お、重いぜこれは……!」
さすがにひとりで持つには少々厳しかったか、岩を抱えて歩く勘三郎の足取りはふらついていた。
けどチームメイトは女の先輩とおっちゃん。手伝わせるわけにはいかねえ。
彼はそう結論を出すと、なんとか岩を運びきろうと奮闘した。
したのだが。
「おわっ!?」
なんと勘三郎、岩場に続きここでもおっちょこちょいさを発揮!
ただでさえふらついていたところに、足下不注意で転倒してしまった。転んだ箇所は、本来岩を設置するはずの場所……割れ目ギリギリだ。つまり、彼の転倒先に待っているのは、パックリと口を開けた裂け目ということだ。
「い、岩危なっ!」
いや、むしろこれを抱きかかえたままの方が安全かもしれない。クッション的な意味で。
咄嗟に勘三郎がそこまで考えたかどうかは不明だが、岩と共に落下した彼は、外人救助部隊にたいそう驚かれた。
「Ti a derubami!」
「Gnarly!」
「え、な、なに!?」
ちょっと怒った様子の外人たちに囲まれ、しどろもどろになる勘三郎。焦った彼は、とりあえず知っている英語を出し切って乗り切ろうとした。
「え、えーと……あいきゃんふらい! どんとうおーりー、びーはぴー!!」
「Ohun ti would're wipe……」
すると今度は困り顔になった外人部隊が、勘三郎の両腕を掴んだ。
「ゆ、誘拐される!?」
救助活動です。
ちなみにこの時地上では。
「あらら、落ちてしまったみたいだねえ」
これは助けに行かないと、とピーターが自ら割れ目に飛び込もうとしていた。
「え、あ、危ないから大人しく救助を待った方が……」
若菜が止めようとするが、既にピーターはその足を地上から離してしまっていた。
そうして飛び降り、落下した面々や外人部隊と顔を合わせたピーターはチームメイトが救助されそうになっている場面を目撃した。
「おや、いらない心配だったみたいだねえ。でも無事で良かった」
「Idi ti mo ti subu?」
そんなピーターにも、外人部隊の魔の言語が迫る。たとえ同じ外人でも、この言葉は通じるのだろうか。
するとなんと、ピーターは身振り手振りで自分の意思を伝え始めた。年の功とでも言うべきだろうか。あるいは、はなから異文化同士、自然とコミュニケーションの取り方を本能で分かっていたのだろうか。
ともかく、ピーターはチームメイトが心配で降りてきたこと、自分も上に戻りたいことなどを伝えることに成功した。
ここでようやく、先に落ちていた刀や白猫チームの3人を含めた落下組が無事救出され地上へ復帰することとなったのだった。
ただ、メンバーが落下した黒猫チームと白猫チーム、それにさび猫チームは順位を下げることとなってしまった。
彼らがここに時間をかけている間に、代わりに順位を上げたのが最下位だった虎猫チームである。
「はあ……はあ……遅れちゃったけど、ようやく割れ目に着いたね!」
虎猫チームの佳奈が、息を整えながらふたりに話しかける。そして前へと視線を戻した時、違和感に気づいた。
割れ目を前に、何人かの参加者が突っ立ったまま動かないのだ。ある者は心配そうに底を見下ろし、またある者は自分から割れ目の中に飛び込もうとしていた。
「これは……?」
何が起きているのか、彼女には知る術もない。ただひとつ言えるのは、追い越すチャンスが訪れているということだ。
「ここは、落ちないように息を合わせて、慎重に……かつ一気に飛び越えるよ!」
意気込む佳奈だったが、それを制したのは昌也だった。
「待って、佳奈ちゃん! 籠を担いだまま飛び越えるのは危ない気がするよ! 」
言うと、昌也は前に進み出た。
「ここはふたりの補佐として、俺が何とかしないとね〜」
何か策があるのだろうか。ふたりが昌也を見つめる。すると彼は、どこからともなくビニール袋を取り出した。中には、何やら海藻のようなものがぎっしり詰まっていた。
「八城、なんか良い案が……ってそれなんだ?」
利平が尋ねると、昌也は含みを持たせた言い方で答える。
「割れ目とワカメって、何か似てるよね」
この時点で、嫌な予感が佳奈と利平を襲った。そしてそれは的中した。
「そんなわけで取り出したるは、ワカメ……じゃなくてこの長くて固いコンブ! これを割れ目の上に敷き詰めて、上を通るんだ!」
「そうそう、コンブなら頑丈だからしっかり渡れて俺たちよろコンブ……って渡れるかよ!」
ボケもボケなら、つっこみもつっこみである。ふたつ足して30点くらいのやりとりを、佳奈はまたもや冷えた眼で見つめていた。
「ごめん、嘘です、危ないよねうん。自分でも何言ってるんだって思ってたよ」
その視線に申し訳なさを覚えた昌也は大人しくコンブを引っ込め、自らの体を橋にして対岸への道をつくった。
「ここは俺が橋になるんで、俺を踏み越えて行ってくれ!」
男らしい昌也のその言葉に、利平と佳奈は互いに顔を見合わせ、頷いた。人形も含めた重量は相当なものだったが、根性で耐え抜いた昌也は見事、虎猫チームを対岸へと導いたのだった。
「ああっ、虎猫チームに抜かれちゃった! こうなったら最終手段……もう人形を籠ごとあっちに投げちゃおう!」
これを見た黒猫チームの若菜は、とうとうとんでもないことを口にした。一応神様という体なので、さすがにそれは止めとこうとチームメイトに言われ、やむを得ず彼らは割れ目の幅が狭くなっているところまで迂回することとなった。
だがそれでも、股間に多大なるダメージを負った刀と謡のいるさび猫チーム、白猫チームよりは先に割れ目エリアを突破していた。
股間の痛み、恐るべしである。
第2関門突破時点順位
1位 三毛猫
2位 虎猫
3位 黒猫
同率4位 白猫・さび猫
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コメディ
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神話・伝説
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15人
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15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月12日
参加申し込みの期限
2014年09月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月19日 11時00分
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