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【らっかみおろし】第1区間:山頂から麓へ
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chapter.4 割れ目エリア1
女体岩エリアを1位で通過したといき、朝陽、刀らさび猫チームは早くも次の関門、割れ目エリアに到着していた。
「1メートルほどか……飛び越えるのは楽だけど、人形を落とさずにとなるとキツいな」
見事に避けている大地を前に、刀が呟く。
確かに彼が普通の状態であれば、難なく飛び越えることのできる幅だろう。しかし今は人形を入れた籠を背負っていて、このまま飛び越えるのは厳しいだろうと感じていた。
上手く人形を支えてこの割れ目を越すことはできないだろうか。
考えを巡らせた刀は、ひとつのアイディアを思いついた。
「俺が、割れ目の間に開脚して籠を下から支えればいけるか……?」
「お、いい作戦じゃねーか!」
刀の言葉に頼もしさを覚えた朝陽が賛成する一方、といきは心配そうな顔をした。
「でも、大丈夫かにゃ? ここで開脚って、ものすごく脚に負担が掛かりそうだにゃ」
「任せろ、足腰は鍛えてるからな!」
真っ直ぐな瞳で告げる刀に、といきも安心したのか首を縦に振った。
こうして彼らさび猫チームの作戦は決まった。
刀がまず開脚した状態で両岸にそれぞれ足をつけ、そのまま籠を持つ。その間に残りのふたりが手ぶらで割れ目を飛び越え、対岸に着地した後で籠を受け渡す戦法だ。
ステップワンとして、まず刀は片足を対岸へとかけた。その時点でだいぶ股の角度は開いており、刀は若干しんどそうな顔をした。
「や、やっぱりこれ別な作戦にした方良いかにゃ……?」
「いや、俺はやる! やってみせる!」
頑なに刀が開脚作戦をアピールするので、勢いに押されといきはそれ以上何も言えなかった。刀の股間が持つことに賭けたのだ。
「じゃ、じゃあいくにゃ」
「せーの……っ!」
いち、にのさんでといきと朝陽が籠を持ち、刀に手渡す。瞬間、彼にえげつない重力がのしかかる。
「うをーっ!? おもっ、重い! 裂ける、股が裂ける!!」
想像していただきたい。めいっぱい足を開いた状態で、かなりの重量がある荷物を抱えた時のことを。彼は今まさに、その状況に置かれていた。
「御剣!」
「い、今すぐ籠戻すにゃ!」
慌てて駆け寄ろうとするふたりだったが、刀の声がそれを制した。
「大丈夫だ!」
全然大丈夫そうじゃなさそうだ。たぶん、彼はちょっと意地になっていた。
「こんなところで負けるなんて認められるか……!」
さあ早く対岸へ。刀がふたりにそう告げると、説得は無理だと判断したといきと朝陽が一刻も早く籠を受け取ろうと、すぐに割れ目をジャンプして越えた。そして間を置かずに、刀から人形の入った籠を受け取る。
「よっし、無事受け取ったぜ!」
「御剣さん、あとは後ろ足をこっちに持ってくるだけにゃー!」
ふたりがエールを送る。
しかし世は無常であった。刀は、籠を渡した直後、とうとう股間に限界が来てしまい割れ目の奥へと落下してしまった。
「やべえ、御剣!!」
「御剣さんが落ちたにゃ!」
◇
さび猫チームが割れ目に手こずっている間に、正也、武道、煉ら三毛猫チームが彼らに追いついていた。
「ここは俺に任せてくれ」
1メートルほどある障害を前に立候補したのは、正也だった。
「きりのんかっこいー! いやーさっきまで鼻血出てたのが嘘みたいだね!」
「わー、もうそれ蒸し返すな!」
武道が入れた茶々に顔を赤くする正也だったが、すぐに表情を引き締め目の前の割れ目を見つめる。
彼が立候補したのには理由がある。
陸上部で走り高跳びを得意としているため、その跳躍力を最も活かせる場面はここだと直感したのだ。
「跳ぶ方向はいつもと違うが、踏切の感覚はいつものそれに近いはず……」
ふう、と呼吸を整える。
「武道、煉、俺が今から言う配置についてくれないか?」
言って、正也が出した指示はこうだった。
まず、煉を単独で対岸へと渡らせる。それから先に籠だけを対岸へ送った。武道は先ほどの刀と同じように股を開き、崖を跨ぐようにポジショニングしてもらう。
さび猫チームと違ったのは、開脚している武道ではなく正也が人形を抱えている点である。
まさか、人形を抱えたままここを越えようというのだろうか。
いくら運動部で鍛えているといっても、この重さの人形を抱えては到底越えられない距離である……はずだった。
正也は僅かに助走をつけた後、崖ギリギリのところで踏み切ってその身を空中へ投げ出した。同時に、やや後方に抱えていた人形を前へと振り子の要領で振る。反動で僅かでも距離を稼ぐ算段だ。
だが、いくら反動を利用してもやはり対岸へ届くには至らない。
あと数十センチ。その足りない距離を補ったのが、武道と煉だった。
「いっけー、きりのん!」
あらかじめ割れ目に跨がっていた武道が、その位置から正也の背中を押して距離を伸ばす。
さらに対岸で待っていた煉が、腕を伸ばしぐいっと正也を人形ごと引き寄せた。
「いいぞ、そのまま倒れ込んで来い」
煉の言葉通り、正也は姿勢を保ったまま煉に向かってなだれ込んだ。
やや不格好ではあったものの、誰ひとり落下することなく、三毛猫チームは見事割れ目を突破したのだ。
「渡った……渡れたんだ……!」
正也が反射的に、ガッツポーズをしてみせた。
「人形は大丈夫か?」
煉が人形を確認するが、正也が大事に抱えながら跳躍したため、汚れはついていない。
「イイネ! ふたりのあつーいハグ、ばっちり見せてもらったぜーい!」
おちゃらけた様子で武道が言うと、煉がすかさず「ハグとか言うな、誤解されるだろ」と言葉を返す。そんなやりとりを見てか、無事渡りきった安堵感からか、正也は笑顔を浮かべていた。
と同時に、またもやろっこんの「思ったー」が勝手に発動し、彼の心中もフキダシとなって浮かび上がった。
<失敗しないか不安だったけど、ふたりなら大丈夫だって思えたんだよな>
「……ん?」
それに気づいていない正也は、自分を見るふたりの視線に首を傾げた。
「なんだよ? 俺の顔になんかついてるか?」
正也の言葉に、武道と煉は顔を見合わせ、思わず吹き出した。
「え? え?」
ますます混乱する正也に、見かねた煉がフキダシを指さして言った。
「桐野、恥ずかしいセリフが出てるぞ」
「え……ってうわあっ!? 見るな! 見るなよ!」
顔を真っ赤にしてフキダシをかき消す正也。照れを隠すように、彼は先を促した。
「みんな、さっさと行くぞ! ほら!」
早足で進み出す正也の背中を、武道と煉は苦笑しながら追いかけるのだった。
「信頼してくれるのは、すごく嬉しいけどな」
ぽつりと小さく呟いた煉のその一言が、正也まで届いたかどうかは分からない。
ちなみにこの一部始終を見ていたギャラリーの女子たちの一部は、イケメン高校生3人組のなんとも青春チックなやりとりに黄色い声を上げていたのだった。
この後、とんでもない光景を目の当たりにすることも知らずに。
ちなみに先ほど落下した刀はと言えば。
「Se nkan lol dede pelu e?」
「え? なんだって?」
「Se nkan lol dede pelu e?」
「いや、ちょっ、待て、どこ触ってんだ、おいっ!?」
数メートルほど落下したその先で、待機していた外人救助部隊とまったくコミュニケーションが取れずにいた。
「Ni o lu ibikan」
「だから何言ってるか全然わかんないっつーの!」
さび猫チーム、復帰はまだもう少し先になりそうだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
萩栄一
小西 秀昭
梅村象山
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
バトル
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月12日
参加申し込みの期限
2014年09月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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