this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【らっかみおろし】第1区間:山頂から麓へ
1
2
3
4
5
…
8
つぎへ >>
chapter.1 開始直前
彼らの頬を汗が伝うのは、去り際の夏が放つ暑さのせいか、あるいはこれから始まるレースを前に緊張が高まっているせいか。
らっかみおろし。
夏の終わりに毎年行われているこの神事は、島民たちにとって風物詩であり、ある種のお祭りである。
願いごとを叶えてもらうため、各々のチームが海までの道のりを競い合う様はなかなかに激しい。そんな激しいレースが、今まさに始まろうとしていた。
今回出場する5チームが各々らっかみ人形に装飾を施す中、その1チーム、さび猫チームはスタートを前にして、雑談を交えながら作戦会議を行っていた。
「祭り独特の熱気ってワクワクしちまうな!」
明るい声で
志田 朝陽
が言えば、クラスメイトの
青物 といき
が返す。
「にゃー! 走る系のイベント、しかも山なら大歓迎にゃ♪」
上機嫌で話しながら、といきは人形に猫耳のカチューシャをつけた。
「おっ、猫耳だな、青物!」
「あざと可愛い系お人形にしちゃうにゃ!」
「……マジか。かっこいい系を狙ってたんだけどな」
ふたりの会話に入ってきたのは、今回のチームメイト
御剣 刀
。
彼は、仮装大会の時に自らが来た羽織を脱ぎ、まさに人形に着せようとしていたところだった。
「いいんじゃねーか御剣! かっこかわいい系ってのもありだと思うぜ?」
びしっと親指を立てながら、朝陽が笑った。といきも「面白い格好になったにゃー」と満更でもなさそうな表情だ。
スタートを前に、チームのムードは上々であった。
といきは男子二名分の重量がハンデとしてプラスされることを懸念していたが、そのあたりは刀と朝陽がバッチリ相談していたようだ。
「一応事前にコースの下調べはしておいたが、なるべく平坦な道を走りたいな」
「らっかみ人形を落とすと、やばいんだよな?」
「ああ、なるべくタイムロスは避けたいから速さよりも籠を安定させて走ることを優先しよう」
刀の提案に、うんうんと頷く朝陽。
「籠を揺らさず、テンポ良く走るための掛け声は憶えてるか?」
「ばっちりだぜ! 1・2、1・2! って感じでペースを合わせるんだったよな?」
作戦がしっかり共有できていることを確認し、男たちは互いに握り拳をつくって笑ってみせた。
「俺と志田で基本は籠を担ぐ。青物はそれを支えてくれないか?」
「任せとくにゃー! 陸上経験ありのといきが、上手くカバーするにゃ」
ふたりの真似をするように、拳をつくって見せるといき。
「あ」
と、彼女が小さく声を上げた。
「ところでふたりは持ち物って大丈夫かにゃ?」
「……持ち物?」
刀と朝陽が、声を揃えて聞き返す。といきは自分のはいている靴、それからポーチを指さした。
「オフロード用のシューズとか、水分補給用のボトルがつけられるポーチにゃ」
「志田……持ってるか?」
「いや、御剣は?」
顔を見合わせ、互いに首を横に振る。といきは大げさにやれやれというジェスチャーをしてみせた。
「まったく、準備不足だにゃー」
「青物が準備万端すぎるだけだろ!」
再び、男ふたりの声がシンクロした。
◇
他のチームも続々と人形への飾り付けを終える中、一際異彩を放っていたのは白猫チームであった。
初対面同士の者もいる中、挨拶もそこそこに彼らはここぞとばかりに人形をデコレートする。うさ耳のカチューシャに眼帯を装備させられたらっかみ人形は、程良いゴスロリ風味を醸し出していた。
しかし、人目を惹いた理由はもちろんそれだけではない。ゴスロリチックな人形……を後ろから抱きしめるかのようなポジションで、なんとメンバーのひとり
加藤 戦乙女
が籠に乗っていたのだ。
「うんいやあのね、ヴァル子はかわいいかわいい女子だからサポートで、とは言ったけどね確かにね」
あまりに堂々と籠に乗っている戦乙女を前に、思わず
行梨 謡
の口が開いた。
当のヴァル子こと戦乙女は、そんなこと全く耳に届いていない様子で自らのジャージ姿に惚れ惚れしていた。
「うん、ジャージ姿でも乙女ちゃんかわいい」
「聞いてる? ヴァル子聞いてるー?」
「え? なにかわいいって? 当たり前じゃなーい」
「いや言ったけど、かわいいとも言ったけど」
「ほんと、こんなにかわいいかわいい乙女ちゃんと同じチームになれるなんて、すっごい幸運なんだよ?」
かわいいがゲシュタルト崩壊を起こしそうな会話を、
神楽坂 澪
は穏やかな笑みを浮かべながら聞いていた。
「まあいいんじゃない? もし注意されたら、『デコレーションですよ。こんなかわいい子が人間なわけないでしょ』って言えばいいし」
あっさりと言ってのける澪。
もちろん、注意されるいわれはない。なんらルールに違反していないのだから。
ただ単純に、自分たちが運ぶ籠の重さが増しただけである。
周りもそれを充分理解しているのか、「あの人たち何やってんだろう」「余計運びにくくなるのに」と言いたげな視線を向けている。
「ふふ、澪くん分かってるー! じゃ、そういうわけでふたりとも、がんばろー!」
籠の中から、拳を突き上げる戦乙女。
一番のハンデを背負うことになったにも関わらず、戦乙女、そして澪はかなり乗り気である。唯一しっかりとつっこんでいたかに思われる謡すらも、こんなことを言い出す始末である。
「この強いられる感じ……嫌いじゃない!」
彼らに不安はまったくない。反対に、ギャラリーは彼らに対して不安だらけだった。
一筋縄ではいかない何かを予感させながら、いよいよレースが始まる。
係員の声と同時に、空砲が鳴り響いた。
1
2
3
4
5
…
8
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【らっかみおろし】第1区間:山頂から麓へ
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
萩栄一
小西 秀昭
梅村象山
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
バトル
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月12日
参加申し込みの期限
2014年09月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!