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【らっかみおろし】第1区間:山頂から麓へ
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chapter.6 滝行エリア1
九夜山の中腹を越え、麓に近い場所。
ここには山道の脇に滝が流れているところがあり、時には癒やしスポットとして人が訪れることもあるほどだ。
しかし今日に限っては、ここは癒やしの場所などではなく、過酷な難所となっている。
滝行ポイント。
ここを通過するには、各チーム代表者ひとりが1分間、滝に打たれなければならない。
遠くからでもすぐ分かるほど滝の流れは激しく、いかにその試練がハードなものかを示している。万一の時に供え、救助スタッフが控えているほどだ。
「ついに来た! 俺が本気を出す時!」
最初に着いた三毛猫チームの武道は、滝を見るなりテンションを上げた。
「むしろここで出さずにどこで出す! 見よ俺の神速脱衣!」
言うが早いか、武道は瞬く間に着ていた衣服を脱ぎ、黒のブーメラン水着一枚の姿になった。
「……相変わらずの神速だな」
煉が感心というよりはどちらかというと呆れたような声色で口を挟む。武道はそれが聞こえているのかいないのか、グッと拳を握りしめて滝へと向かっていった。
途中、くるっと振り返りふたりへと告げる。
「れんちゃんきりのん……俺、コレ無事に超えられたら弟とおいしいもの食べに行くんだ……」
「ものっすごいフラグ立ててないか? アレ……とっても不安なんだが……」
「立てっぱなしにしないでちゃんとへし折れよー」
正也と煉のそんな声を背中に受け、武道は進む。
そして、滝の間近にまで着いて歩みを止めた。
「……なーんてちょっと余裕こいてみたけど、この距離で見たら……アレ? もしかしてわりとシャレにならなくねこれ?」
顔に、体に遠慮なくふりかかる水飛沫。まだ滝に入っていないにも関わらず、武道の肉体は濡れ始めていた。それがいかに激しい滝かを語っている。
これにはさすがに武道も一瞬後ずさってしまう。
だが、せっかくチームワークでここまで1位で進んできたアドバンテージを、自分がなくしてしまうわけにはいかない。
武道は覚悟を決め、滝へと踏み出した。
「イタクナイ、イタクナイ……っていや、いったぁい! ちょっとコレ冗談抜きで激しいじゃなぁい!」
すぐ出た。
「おーい、数秒しか経ってなかったぞ」
遠くから、煉が手厳しい声を送る。武道はごくりと唾を飲み込んだ。
「そうだ、ふたりだってここまで重いのを運んで頑張ったんだ、俺も気合いで……!」
言って、再び滝に打たれる。
「俺の気合いと滝、どっちが勝つか勝負だうぉおおおおお! 耐えろ俺の筋肉!」
武道は叫んだ。痛みをすべて外へ逃がすように、ありったけの声で叫んだ。
「……なあ煉、武道何か言ってるよな」
「どうせ弟がどうとか言ってるんだろ」
しかし、滝の音がうるさすぎてせっかくの気合いが正也と煉の耳には届いていなかった。
もちろん、そんなことは関係なく武道はひたすら滝に打たれ続ける。
「うおおおおぉおおおお!」
1分ってこんなに長かったのか。武道は時間の残酷さを知った。
残り20秒。残り10秒。係員が行うカウントが0になるのを、武道は必死で耐えた。そして。
「1分経過、クリアです」
「っぶはあ!!」
係員の声と同時に、武道が滝から飛び出る。ふたりの元へ帰ってくるその足取りは、今にも倒れそうだった。
「もう、ゴールしてもいいよね……」
「なんか聞いたことあるぞそれ」
「感動シーンに無理矢理持ってこうとするな」
ぽつりと漏らした言葉は遠慮なくふたりにつっこまれ、武道は倒れた……かに思われたが、ギリギリで踏みとどまる。
「って、水泳部員の俺が溺れて流されたらシャレになんねぇ! そしてダウンしてる暇もねぇ!」
ばしゃん、と水からあがった武道は、参加者用に置いてあったタオルでささっと全身を拭くと、そのタオルで麓の方を指した。
「行くぜ、ふたりとも!」
「ああ、もう少しだ!」
正也が籠を持ち、先を急ごうとする。そこに、もう一度武道の声がかかった。
「あ、ちょっと待って服着るまでマッテ!」
「服着てから言えば、決まってたのにな」
煉が残念そうな顔で言う。最後まで締まらない武道ではあったが、三毛猫チームは割れ目エリアに続きここも1位通過という素晴らしい成績のままゴールへと向かった。
◇
続いて滝行エリアに足を踏み入れたのは、虎猫チーム。
利平が岩場で大幅なタイムロスをした時は、まさかこのチームがここまで順位を上げるとは想像も出来なかったであろう。
「うわ〜、よくお爺ちゃんやお父さんが滝行しに来る時ついてきてたけど、改めて見るともの凄いねぇ」
いざ滝を前にすると、思わず佳奈からもそんな声が漏れた。
「でも、負けないよ!」
瞳に強い光を宿らせ、彼女が言う。その口ぶりから、どうやらこの関門は彼女が挑戦するらしい。しかしここでひとつ問題が発生する。
滝に打たれるということは、当然水に濡れるということである。そして佳奈はお年頃の女子である。一体彼女は、どうやって滝に打たれるというのだろうか。
そんな疑問など意に介さぬかのように、佳奈は燃え上がるチャレンジ魂のまま、自らの衣服に手をかけた。一枚、また一枚と何の躊躇もなく脱いでいくその姿に、思わず利平が興奮してまくし立てた。
「伊藤っ! サービスかっ? サービスなのかっ!? そうか、ここはサービスエリアだったのか!」
利平の股間に、高速道路を走る車のようなスピードで血流が送られる。昌也も昌也で、両手を合わせ神に感謝の意を示していた。
なんだこのふたり。佳奈は勝手にテンションを上げているふたりに向かってこう言った。
「って、ふたりともちょっと待って、ちゃんと下にスクール水着を着てきてるからね?」
言葉通り、衣服を脱ぎ終えた佳奈は、水着姿になっていた。まあ水に濡れるのだから、そりゃそういう格好をしてきて当然だ。
「なんだ、違うのか」
そのことで、利平のギアは一気にニュートラルに戻った。無機物にあれだけ興奮しといて、こんなかわいい子の水着姿には反応しないことが不思議でならないが、まあ人には嗜好がそれぞれあるのだから仕方ない。
もしかしたら、利平は無機物に異様な愛情を持っている可能性だってなくはないのだから。
そんな話はさておき、佳奈はすっかり準備を終え、「いざチャレンジ!」と滝へ入ろうとしていた。
と、そこになぜか利平と昌也もついてきた。
「え、あれ? ふたりともどうしたの? ここはあたしが……」
疑問を口にする彼女に、ふたりが告げた。
「佳奈ちゃんひとりに、辛い思いはさせないぜ!」
「ああ、女の子をひとりで頑張らせるわけにはいかねえ……俺も打たれるぜ!」
「昌也君、利平君……」
不覚にも、佳奈はちょっとだけときめいてしまった。何か、男らしくってかっこいい。
初めて彼女は、このチームを誇らしく思った。
「よーし、それじゃ3人で頑張ろう! いざ突撃!」
ふたりのお陰で一切の不安がなくなった佳奈は、堂々と滝へと入っていった。続くように、男子ふたりも。それと同時に、佳奈が悲痛な叫びを上げる。
「って、痛い痛い! 何この滝冷たいとか言う前に痛いよ!」
ついうっかり出そうになって、慌てて踏みとどまる。
ここで負けちゃダメだ。負けるな、あたし。
佳奈は道場で祖父に体幹を鍛えられた時のことを思い出す。あの時の成果を発揮するのは、まさに今。佳奈はその小さな体で、必死に堪えていた。
そんな彼女を支えるように、利平と昌也が両脇で共に滝に打たれている。
とりわけ、昌也は今にも抱きつきそうな体勢で、覆い被さるような形で打たれていた。
「ま、昌也君、その姿勢、大丈夫……?」
直立不動でもキツいのに、そんな不安定な姿勢が大丈夫なはずがない。しかし昌也は、紳士的な笑みを浮かべて言った。
「危険から守ってあげないと! 滝の勢いで、スク水の肩部分が外れてしまうかもしれないしね!」」
再びの男らしい発言。ただ、伝え方がちょっとアレだったせいで、距離感の近さも相まって佳奈は若干怯んでいた。そして、その後に続いた利平の言葉がより状況を悪化させる。
「八城、俺はこういう話を聞いたことがあるぜ。抵抗がなければ、水はそのまま流れていくんだ。だから水着が外れる心配はない。残念だけどな」
「そ、そうなの?」
その言葉に、無意識のうちに佳奈の胸元に視線がいく昌也。それを感じ取った彼女は、我慢の限界を迎えたのかとうとう怒りの言葉を放った。
「抵抗がない……って胸がないからってこと? 大きなお世話だよ!」
ばしっ、と背中を叩かれた利平は、前につんのめる。滝を浴びている最中にこのぐらつきは、致命傷だった。
「うおっ!?」
あっという間に、利平は下流へと流されてしまった。
「り、利平くん! こうなったら、俺だけでも佳奈ちゃんが着てるスク水の肩部分が外れないよう守るからね!」
「ていうかさっきから思ってたけど、昌也君その発言結構セクハラだからね!?」
どん、と昌也を突き放した佳奈。言うまでもなく、昌也もまたこの滝の中バランスを崩し、利平と同じように流されていったのであった。
「1分経過、クリアです」
その時、係員の声が響き佳奈は見事滝行に耐えきった。が、あとのふたりの姿が見えない。
「あっ、あたしがついうっかりふたりを川に流しちゃったんだ……!」
自分の行動を思い返しハッとなる佳奈だったが、時既に遅し。彼らが戦線に復帰するまでの間に、他のチームが追いついてきていた。
その頃、滝に押し流された利平と昌也はと言えば。
「お、溺れてないっす、大丈夫っす!」
「お腹に水とか溜まってないっす!」
平均年齢90歳である人工呼吸のプロ集団に囲まれ、絶体絶命の危機を迎えていた。
「念には念を入れんといかんよ。皆の衆、やっちまいな!」
プロ集団のリーダーが声をかけると、婆さんたちは一斉にふたりの若い男に飛びかかった。
その後の彼らの様子をここに書き記すのは、あまりに忍びない。
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シルバーシナリオ(150)
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3人まで
シナリオジャンル
コメディ
バトル
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月12日
参加申し込みの期限
2014年09月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月19日 11時00分
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