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●猫グッズとクールな服
やがて昼も過ぎ、フリマが終わるまであと二時間ほどとなった。
「これ下さい」
シルベが差し出した、『不思議の国のアリス』のペンダントトップは、アリーセの店の最後の品だった。
それを会計してシルベを見送ると、アリーセは小さく吐息をついた。完売するとは思わなかっただけに、とてもうれしい。
残り時間は、他の店を見て回ることにして、主催者に借りたシートを返しに行く。
そのあと足を運んだのは、真央の店だ。
(これ、可愛い……)
思わず手に取ったのは、ひも付き小袋だった。使われている生地のネコ柄と、ネコのワンポイント刺繍が愛らしい。
売上は充分あるので、迷わずそれを買って、次は『ラッコ』へ向かう。
(あ、このキーホルダーも素敵)
胸に呟き、手に取ったのは星砂とにゃんこのキーホルダーだ。
少し悩んでそれも買い、彼女は思わず苦笑する。
(気づいたら、猫のものばかり見てるわね。私、こんなに猫好きだったかしら?)
とはいえ、自分の知らなかった面を見るようで、楽しくもある。
『ラッコ』を後にすると、彼女は他の店も見ようと、そのまま歩き出した。
そのころ、みゆきは、とある古着の店にいた。
並んでいるのは子供服だが、サイズ的に問題のない彼女は、なんとなく物色中だった。
そこへやって来たのは、神々ノ黄昏である。
彼女は、真剣な顔で品定めを始めた。
やがて彼女が選び出したのは、オフホワイトに掠れた英字がプリントされたTシャツと、Gパンだった。
店頭に設置された姿見に、それを当てた自分の姿を映してみて、大きくうなずく。それから、値札を見て、硬直した。
Tシャツが三百円。Gパンが八百円。合わせて千百円なのだが――。
(百円、足りないでございます……!)
胸に叫ぶなり、彼女は小さく呻いてしゃがみ込んだ。
(しまったでございます。……あれとか、あれとか、あれとか……買わなければよかったでございます……)
そうなのだ。千五百円あった軍資金のうち五百円は、マンガ本や小物、食べ物と化して、「フェンリルちゃん」や彼女の胃袋の中に納まっている。
「あの……どこか、気分でも悪いの?」
突然声をかけられ、彼女は飛び上がった。ふり返れば、店主が立っている。
「あ、あの……実は……」
どうしようかと悩んだ末に、彼女は正直に百円足りないことを告げた。
「……わかったわ。じゃあ、こうしましょう」
店主はしばし考えていたが、ふいに何か思いついたように言った。
「あそこにいるお客さん、さっきから、なかなか買うものが決まらないらしいのよ。彼女の相談に乗ってやってくれたら、二枚で千円にしてもいいわ」
「本当なのでございますか?」
神々ノ黄昏は、思わず問い返す。
「ええ、本当よ」
「が、がんばって相談に乗るでございます!」
うなずく店主に、彼女は叫ぶと、買うつもりの服をあずけて、その客の方へと駆け寄った。
ちなみに、その客というのは、みゆきのことである。
当然ながら、二人の会話はみゆきの耳にも届いていた。
(客二人が何も買わないで立ち去るよりは、百円値引きしても、買って行く方が得だと考えたわけだね)
胸に呟き、駆け寄って来た神々ノ黄昏をふり返る。
「あの……どんな服を探しているのでございますか? よろしければ、私がご相談に乗って差し上げまするでございますよ」
真剣な顔で言う彼女にうなずいて、みゆきは口を開いた。
「ありがとう。……特別ほしいものがあって見てるわけじゃないんだけど、オシャレな服があったら買おうかな」
「オシャレな服、なのでございますか」
言うと神々ノ黄昏は、やおら物色を始める。
やがて彼女が持って来たのは、チェックのブラウスや花柄のワンピース、白いレースが愛らしいシックなチュニックといったものだった。
(もっと、フリルやレースのついたのを持って来るかと思ってたけど、そうでもないんだね)
胸に呟き、みゆきは鏡の前で、それらの服をいくつか当ててみる。
そして。
「これにしようかな」
みゆきは、薄いエメラルドグリーンと白のチェック柄のワンピースを示した。やわらかな生地で、スカート部分からは、薄緑の生地が覗いていて、袖口と衿周りも同じようになっている。一枚なのに、重ね着しているように見えるのだ。
少し考え、その下に深い緑の七分丈レギンスを合わせる。
「これ下さい」
みゆきは、選んだそれを店主に差し出した。
笑顔でそれを受け取り、店主は慣れた手つきでたたんで袋に入れてくれる。
「ありがとう。おかげで、オシャレな服を見つけられたよ」
会計を済ませて袋を受け取り、みゆきは神々ノ黄昏に声をかけた。
「い、いえ。こちらこそ、ありがとうなのでございます」
神々ノ黄昏の方も、慌てて頭を下げる。これで、無事にほしい服を買うことができるのだ。彼女にはどれだけ感謝しても、し足りない。
みゆきが、そんな彼女に小さく手をふって立ち去って行く。
それを見送り、神々ノ黄昏は、改めて店主をふり返った。
「ご苦労様。じゃ、これは二枚で千年ね」
言って、店主は彼女が預けてあった服を、袋に入れて差し出す。
「は、はい」
サイフから、小銭を取り出す彼女に苦笑して、店主はこれまた慣れた手つきでそれを数え始めた。
「千円、たしかにいただきました」
数え終わって言うと、店主は彼女に袋を渡す。
「ありがとうございましたのです」
嬉しさのあまり、何度も頭を下げると、彼女は袋を手に駆け出した。
(私は、とうとう買ったのでございます。私の私による私のための服を、手に入れたのでございます~~!)
胸の中で絶叫しつつ、一目散に境内を駆け抜けて行く。それはさながら、一陣の風のようであった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
織人文
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月02日
参加申し込みの期限
2014年09月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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