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フリマへ行こう!
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●フリマ日和の日曜日
フリーマーケット当日の日曜日。
早朝の寝子島神社境内は、人の姿もなく静かだった。
夏とはいえ、神域であるせいか、境内の中はどことなくひんやりと澄み渡るような空気に包まれており、まだ蝉の声も聞こえない。
そんな中、白い着物と緋色の袴に身を包み、竹箒を手に姿を現したのは、
御鏡 聖
だった。
彼女は寝子高の一年生だが、この神社の見習い巫女でもある。ここに住み込み、学校に通いながら巫女の仕事を覚えているのだった。
「いいお天気になりました。……まさに、フリーマーケットを行うには、絶好の日です。今日は、いつも以上にちゃんとお掃除しておかなければ。参加される方たちが、気持ちよく過ごせるように」
真っ青に晴れた空を見上げて呟くと、彼女はさっそく境内の掃き掃除を始める。
言葉どおり、いつもより念入りに。竹箒で掃ききれないゴミは、手でつまんでチリトリに入れて行く。
掃除を続けるうちに、次第にあたりは暑くなり、どこかで蝉が騒がしく鳴き始めるのが聞こえた。
九時を少し回ったころになると、境内には続々と人が集まり始めた。
今回のフリマの主催者や、出店する人々だ。
その中には、
後木 真央
の姿もあった。
ネコ柄Tシャツと七分の黒いハーフパンツという姿の彼女は、赤猫のリュックに今日売るための品物とおやつや筆記用具、デジカメ、インスタントカメラにスマホを詰め、水筒を持った姿でやって来た。
入口の受付で、スペース代を払ってシートを借りると、境内に入る。
境内には事前に出店用の区域を示すロープが張られており、その中ならばどこでも好きな所にシートを敷いて、品物を並べていいという話だった。
真央は、しばらくあたりを見回したあと、場所を決めてシートを敷くと、さっそく展示の準備に入る。
彼女が売るのは、手作りの小物類だ。
ネコ柄にネコの刺繍がワンポイントで入った布で作った、ひも付き小袋とチャック付きポーチ、ランチバックに、ネコ柄入りの余り布で作ったブックカバー、ランチクロス、コースターの六種類である。
どれもネコ柄なのは、もちろん彼女がネコ好きだからだ。
その他に、寝子高新聞のコピーと、『偽説NMR』、『学年色水褌&褌の締め方図解』はそれぞれ、無料配布の予定だった。
ちなみに、『偽説NMR』とは、今まで彼女が『寝子島ミステリーレポート』略してNMR用に撮りためた写真を付けて、寝子高新聞と同じ形式で作成したものである。なにゆえ「偽説」なのかと言えば、普段は記事は他の部員が書くのだが、これは彼女が誰の監修も受けずに一人で書いたものなので、そう銘打っているのだった。
シートの前の方に、ネコ柄の布を広げ、その上に品物を並べる。品物の列の前に、事前に作って来た値札を置いた。
ひも付き小袋とランチクロスが百円、チャック付きポーチが二百円、ランチバックとブックカバーが三百円で、コースターは五十円だ。
「……できたのだ!」
用意を終えて、その出来栄えを確認すると、彼女は大きくうなずいた。
「他の店も、どんなのがあるか、見て来るのだ」
呟くと、彼女は走り出した。
呉井 陽太
と
榊 彩斗
の二人も、今日の出店者だった。
最初にチラシを目にしたのは、陽太の方である。
「こーいうの出てみたかったから、嬉しいなぁ♪ あやとー、この日、時間あるなら一緒にお店出してみよ~」
と寮の同室者である彩斗を誘ったところ、了解をもらったので、さっそく何を販売するかを考えた。
その結果出来上がったのが、樹脂粘土で作ったサンマさんがスマホスタンドを抱えているものに、樹脂粘土で作ったコスモスにチェリークオーツ、水晶を飾ったブレスレット、樹脂粘土で作った猫が、星砂の入った小瓶を抱きしめているキーホルダー、樹脂粘土で作ったラッコがまったりとした顔で貝を持っている姿のマグネットの四種類だった。
粘土細工の彩色は、彩斗がやった。
スマホスタンドのサンマさんは、その顔をリアルに描き、ブレスレットのコスモスはやわらかい色で着色した。キーホルダーの猫は、ファンキーな感じで片目の周囲や背中、尻尾などに大小の星を描いた。そしてマグネットのラッコは、顔のまったり感に魂を注いだ。
「このまったりラッコに、癒されるがいい……!」
塗り終えたラッコを見据えて、彼は呟く。
「助かるわー、ありがとー♪」
出来上がった品々を見て、陽太が言うのへ、彩斗は更に描き上げた看板をも見せる。
それは、二匹のラッコが仲良さそうに泳いでいる絵に吹き出しをつけて、売っている品物と値段を書いたものだった。
「どうだ? このラッコ……。おれとよーたも、これくらいなかよしってことなんだぞ……!」
どや顔で言う彼に、陽太はぱちぱちと手を叩く。
「いいねー。そっかー、このラッコは、オレとあやとなのか~」
陽太の言葉に、彩斗は照れくさそうに笑った。
ともあれ、そうやって作った品物を借りたシートの上に並べ、看板を店先に立てて、用意を整える。店名は看板にちなんで、『ラッコ』だ。
そこへ走ってやって来た真央が、危うく行き過ぎそうになって、慌てて後戻りして来た。
「おはようなのだ。陽太ちゃんたちも、出店してたのだ?」
「真央ちゃんも、店出してるんだー。奇遇だねぇ。……どんなもの売ってるのー?」
のんびりと問われて、真央はちょっと考え、「ネコ柄の布で作った小物なのだ」と答える。
「ネコ柄かぁ~。真央ちゃん、ネコ好きだもんねぇ」
なるほどーとうなずく陽太。
その間にも、真央は忙しなく店頭に並ぶものを見ていたが、顔を上げるとキーホルダーを指さした。
「陽太ちゃん、このネコキーホルダー可愛いのだ。取り置きぷりーずなのだ。あとで必ず買いに来るのだ!」
それだけ告げるなり、彼女は返事も待たずに駆け去って行く。
「了解~」
その背に向かって、陽太はのんびりと返事した。そして、目をぱちくりさせている彩斗をふり返る。
「あやとー、そのキーホルダー、一個別にしておいてー」
「……わかった」
うなずいて、彩斗はキーホルダーを一つだけ、品物を入れて来た袋の中へと戻したのだった。
黒依 アリーセ
は、品物の展示を終えて、どこかおかしいところはないか、自分のスペースを見回した。
浜辺で拾った流木に飾られているのは、二種類の手作りアクセサリーだった。
一つは天然石のチャームのついたシュシュで、ベルベット素材のシュシュは黒、赤、白、ベージュ、青の五色。天然石のチャームは、その場で客の好きなものを付けようと考えていた。
夏の終わりのフリマだが、このシュシュは秋をイメージしている。
もう一つは砂絵のレジンペンダントトップだ。
こちらは、ミール皿に色砂で絵を描いて、それをレジン樹脂で固めたものだった。絵柄は童話のキャラクターで、『不思議の国のアリス』や『赤ずきん』、『長靴をはいた猫』や『おやゆび姫』などがある。
(手作りアクセ、お友達にプレゼントしたりしてたけど、売るのは初めてだわ。……でも、いずれ実家のお店を継ぐんだもの、経験が大事よね)
ディスプレイの様子をたしかめながら、彼女は胸に呟く。
鎌倉から寝子高に通う彼女の家は、輸入雑貨屋なのだ。
と、そこへ駈け込んで来たのは、例によって真央である。
「おはようなのだ。アリーセちゃんも、店を出していたのだ?」
「おはよう。後木さんも?」
なぜ走っているのだろうと、内心に首をかしげながら、アリーセは問い返した。
「そうなのだ。ネコ柄の布で作った小物を売るのだ」
答えて真央は、忙しなくディスプレイされた品物を眺める。
「おぉお? アリーセちゃん、このペンダントトップ、すげぇのだ!? 『長靴をはいた猫』とかは?」
ペンダントトップに目を止めて叫び、その中に目当ての絵柄があるのを見つけて、更に叫ぶ。
「買いなのだ~! これ、取り置きしておいてほしいのだ。あとで必ず買いに来るのだ!」
そして、またもや彼女の返事も待たずに、走り去って行った。
「本当に、いつも元気なのね」
その後ろ姿を見送って、苦笑と共に呟くと、アリーセは『長靴をはいた猫』のペンダントトップを一つ、ディスプレイからはずして、商品を入れて来たトートバッグの中へと戻したのだった。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月02日
参加申し込みの期限
2014年09月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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