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芸術科の3年・
月居 歩
は、クラスメイトの
芽森 菜々緒
の隣に自分の場所を確保した。
彼がここへやって来たのは、菜々緒に誘われたから。
歩が以前、風景画を
星ヶ丘チャリティー美術展
に出展した経歴を、菜々緒も知っていたのだろうか?
それは分からないが、どちらにせよ自分が描いた絵が、誰かの役に立つのなら悪くない。
菜々緒と一緒なら、尚更――。
「……、……?」
悪くない、というのは何か微妙に違うか?
思考を中断し、道具を広げた歩は、白い画面に向き合った菜々緒を見つめた。
「お茶と軽食なのです。作業しながら、食べるがいいのです」
「! ああ、すまないな」
せっせとトレーを運ぶキリエに、差し入れを持ってこられて、歩は現実に引き戻された。
「丁度、喉を潤したいと思っていたところよ。いただくわね」
菜々緒はキリエにお礼を言って、差し入れを受け取る。やる事が決まれば、キリエの行動は速い。
くるくると働き、皆に声を掛けて回っている。
「今日は菜々緒も水彩なのか」
「そうよ、自分の表現の幅を広げたくて」
「そうか。何か足りない画材があったら貸す、言ってくれ」
「ありがとう。一応思いつくものを、一揃い持って来たんだけど」
透明水彩向きと言われる紙を数種類、筆、メーカーものの絵の具など、歩が想定した通り、菜々緒はぬかり無く道具を持ってきていた。
しかし彼女は、不安げに首を傾げる。
「何か、気になる事でも?」
「ええ、理屈は頭に叩き込んでいるけれど。
もし歩君の目から見て気づいた事があったら、指摘して貰えると嬉しいわ」
歩は水彩をメインに勉強している。
一方、菜々緒は普段は油彩がメインだ。絵という同じカテゴリに属しているが、その技法は全く違う。
使う絵の具や紙の性質、筆を入れるタイミング――畑違いの菜々緒には、歩から学ぶ事がたくさんあるだろう。
「そう言う事か、わかった」
言葉少なく歩は承諾した。
「お願いね」
それからは、互いの絵に取り掛かった。
歩はチャリティーに出展した、九夜山から俯瞰した景色を寄付し、さらに新たに風景画を描く。
自分の絵に着手しながら、頼まれた通り、菜々緒の絵にも気を配った。
「菜々緒、まだだ。タイミング早い。もう少し、紙が水分を吸ってから……」
下絵を完成させ、広い画面を塗ろうとしていた菜々緒に、歩のストップがかかる。
「空は同じ色を、予めたくさん作って用意するんだ。それでは途中で尽きて、不自然なムラになってしまうぞ」
「わかったわ」
「グラデーション、作るよな?
筆の余分な水分は、スポンジに吸わせて。少しずつそっちの絵の具を薄めて、前の色に重ねて。
広い画面を塗る時は、作業を常に頭でイメージして、集中して一気に仕上げるんだ」
「やってみるわ……」
珍しく饒舌な歩の指導の下、菜々緒は深呼吸すると、緊張した面持ちで筆を握った。
「菜々緒の水彩画、楽しみだなっ!」
吉祥寺 黒子
も時折、二人の様子見に現れた。
「クロ、あなたは木工?」
「ああ、前に
養護施設の孤児達に作った
輪投げに、組み立て式の滑り台、ジャングルジムだな」
「凄い量だな」
驚く歩に、黒子は肩を竦める。
「いや、実を言うと勢い余って、家で結構な量を作っちまったから……今日は手伝いさ」
そう言って黒子が示す方には、小学生の男の子。
曖浜 瑠樹
。
座り込んで小さな手で器用に、ヤスリを掛けている。
「見所のある坊やだろう?」
まるで我が事のように、誇らしげな黒子に二人は笑った。
「クロらしいわね」
「そうか? ああ、バケツの水が汚れてるな。待ってな、取り替えてきてやるよ」
「え? いいわよ、そんなに気を遣わなくても」
「いいからいいから!」
バケツを持ち上げて、黒子が水場へ向かう。
束の間、手持ち無沙汰になった菜々緒と、歩は ぽつりぽつりと、言葉を交わす。
「菜々緒、寮での生活はどうだ?」
「快適よ、少し手狭になったけど」
「そうか……困ってる事はないか?」
「お陰さまで、落ち着いた暮らしを満喫しているわ」
「それなら、良かった」
安堵し、歩はパレットに絵の具を溶く。
こんなに打ち解けて人と話すのは、どのくらいぶりだろうと考えながら。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月15日
参加申し込みの期限
2014年09月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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