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桃! 桃! 桃!
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【鳥居と桃とフレッシュジュース】
日傘を揺らし、
旅鴉 月詠
が木立の合間を歩いていた。
手元にはスケッチブック。開かれたページには、簡素な桃のイラストが描かれている。
ふわふわと周囲を漂う桃が、非常に繊細であると、ここに来る道中で月詠は学んだ。
うっかりと桃の汁で濡れてしまわないよう日傘をさしてはいるが、今のところ大きな被害は出ていない。
桃を追ううちに、ずいぶんと歩いたものだ。
木立の向こうには、寝子島神社の鳥居がちらりと見えている。
「やはり、緑の多い場所のほうが桃が飛んでいるな」
静けさのただよう森林で、音もなく行き交う桃の姿がやけにシュールだ。
「さあ、こっちだ」
手頃な位置を浮遊していた桃に狙いを定めて、スケッチブックをかざす。
ただよう桃が紙に触れたところで、ぱしゃっとはじける音とともに、姿を消した。
月詠のろっこん【絵空事】により、紙の中へと封じられたのだ。
スケッチブックには、形をくずしかけた桃が、絵に姿を変えていた。
「ふむ、順調だな」
こんな調子で桃を封じ込めながら、月詠は神社の方へと進んでいった。
そのころ、寝子島神社では。
境内の掃除をしていた
御鏡 聖
が、甘い香りにお腹を減らしてお腹を押さえ、掃除の手を止めていた。
視線の先では、まるまるとしたフォルムの桃が境内をさまよっている。
「えっと、これは……」
まばたきをくり返して驚く聖のいるほうへ、桃はふわふわとやって来る。
「甘い匂いの正体は、桃ですか……?」
本物の桃だろうかとびくびくしながら、そっと指先で触れてみた。
「あっ」
まるであぶくがはじけるようにびしゃっと飛び散った桃に、聖は小さく悲鳴をあげた。
服も境内も、桃の果肉と果汁で汚れてしまい、困惑顔だ。
「……甘い。おいしい桃ですね」
濡れた指を舐めてみると、香しいフルーツの香気が鼻に抜けていく。
「そうですね、せっかくですから」
少し考えこむ素振りをみせて、聖は一度神社へ戻り、ビニール袋をとってきた。
「桃も、わざわざここまで飛んで来てくれたんですから、無駄にはできませんよね」
すっかり捕獲する気も満々になって、聖は桃を発見するなり、次々とビニール袋でくるんでいった。
案の定、桃は袋に触れるとはじけてしまう。
袋の中にははじけた桃がたまっていき、ずっしりと重みを増していった。
「どうやっていただきましょう。そのまま飲むには濃厚すぎるかもしれませんね。……水や牛乳で割って飲んだら、ちょうどいいかもしれません」
果肉はそのまま食べてもおいしいし、ヨーグルトにいれて朝食に出したら、神社の皆も喜ぶだろうかと、聖は思考を巡らせた。
そこへ、神社を訪れた月詠が姿を現した。
「少し砂糖を加えて、ピーチネクターにするのもいいだろう」
「まあ、こんにちは。今、桃のジュースを作ろうかと考えていたんです。お時間があるなら、ご一緒にいかがですか?」
聖の誘いに、月詠はうなずいた。
「新鮮なうちに味わうのがいいだろう。私も桃はたくさん所持しているんだ。色々作ってみないか?」
「素敵ですね。神社の皆も喜びそうです。ぜひご一緒しましょう」
聖に案内された建物の台所で、月詠は手を洗うと、さっそくスケッチブックから桃を取り出した。
ざるのついたボウルに覆いをかぶせて、封印を解く。
紙は濡れてしまったが、周囲に果汁が飛び散ることなく、穏便にざるに果肉が、ボウルに果汁がたまっていった。
「ガラスのジャーはこれで大丈夫ですか?」
月詠にたのまれて、ジャーを取りに行っていた聖が戻るころには、机の上に並んだボウルに桃がたっぷりたまっていた。
「冷蔵庫や器も、好きなように使ってくださいね」
「うむ。ありがとう」
さっそく月詠は、ガラスのジャーに氷を入れて、果汁を冷やした。
「こちらの果肉はどうしましょうか」
「果肉は袋に入れて潰して、豆乳と蜂蜜を混ぜようと思う。冷やすとジェラートになるからな」
「まあ、それはおいしそうですね!」
二人は手分けして桃を潰し、材料を混ぜると平らにならした。
「冷凍庫で30分もあれば固まるだろう」
「楽しみです」
「果汁も冷えたな。ピーチネクターの味見をしてみないか?」
「いただきますね」
小さなグラスにネクターをそそいで、口をつけると、濃厚なとろみと甘みが舌に広がる。
少しだけ飲みづらそうにしている聖を見て、月詠はフルーツジュースをテーブルに置いた。
「どれ、このまま飲むのもいいが、私のおすすめはこっちだ」
言いながら、月詠はピーチネクターにクランベリーとパイナップルのジュースを混ぜていく。
「きれいな色ですね……」
「そうだろう。名前は『セックスオンザビーチ』。同じ名のカクテルもあるが、もちろんこれにウォッカは入っていないから安心して飲むといい」
月詠がブレンドしたジュースを飲んで、聖はふわりと微笑んだ。
「とてもおいしいです。飲みやすくて、さわやかな味がしますね」
「味も上品になっただろう。気に入ってもらえてよかったよ」
聖も、集めた果汁を牛乳で割って、グラスにそそいだ。
果肉はヨーグルトにもあえて、お盆にのせる。
「残ったぶんの保存もきちんとしておいたほうがいいですね」
神社にいる皆とも食べても、まだ残る。
聖は、余分な桃にレモン汁を加えて、冷蔵庫にしまった。
もし時折遊びに来る狐が顔をみせるようなら、一緒に食べられるといいなと考えて、そっと目元をほころばせた。
「そろそろジェラートも固まったようだな」
冷凍庫から袋を取り出して、ほどよく固まったジェラートをガラスの器によそった。
「ミントの葉を添えたら、彩りもきれいだろう」
「涼しげで、見ているだけでもおいしそうです。さっそく皆でいただきましょうか」
二人はお盆やトレーにあれこれ乗せて、場所を移した。
新鮮な桃のジュースとデザートのおかげで、皆はおおいににぎわった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年08月23日
参加申し込みの期限
2014年08月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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